酔うと口が悪くなる母（抜粋）
首をかしげる言動
受験を控えている女子高生。両親は毎日夜、ビールを飲みます。それは構わないのですが、母は首をかしげる言動が最近目立ちます。
弟の同級生が顧問の先生にありえない態度をとったそう。ママ友からの情報で知った母はとても怒り、酒を飲みながら「ムカつく」と大声でわめ「しまいにはイライラが収まらないから殺しに行きそう」とまで言うのです。
私は驚き、悲しくて涙が出ました。私の様子に気づいた父は、母に「やめて」と言ってくれましたが、母自身は私が泣いた原因が自分にあるとわかっていませんでした。母の発言のせいで、母と父が口論することも。普段はとっても良い母。酔って悪口を言う母は大嫌いで悲しい。どうしたら母を救えますか。
近況
娘が泣くぐらいだから、これ以上に過激な表現があったり、顔つきも怖いんだろう。あくまで想像だが。
このところ入院中の父を見舞った時、母の話を聞いている。もちろん母はシラフの状態なのだが、さながら女の一代記だし、親族の悪口も半端なくたっぷりある。表現も過激で、自分が相談者の年齢ならきっと怖くて泣いていた。わたしは50になったしある程度客観視もできるので、結構引いた立場で話を聞けるのが救いっちゃ救い。だが一見穏やかそうに見える親族が一癖も二癖もある奴らと知ってしまった。おもしろい。にんげんっていいな。
母は独居老人で、夜の一人酒が多い。酒量は少ない。巨人が負けていると電話をかけてくる。母はヨシノブが嫌いでグチるが、大声でわめくことはない。父が緩やかに死へ向かい始めて、長い月日が経つ。日によって母の精神状態が不安定になるよう。やれやれ。飲もうと飲むまいと話を聞く側はキツイ。自分も飲むが最近弱くなった。
最相葉月さんの回答（抜粋）
酒癖が悪いレベル以上の重症では
弟妹思いの孝行娘。あなたに会った人は皆そう感じるのでは。一家を乗せた船が沈まぬようブリッジで見守り、優れた洞察力で未来の危険性を察知しています。ただあいにく、あなたの思慮深さを心底から理解できる人は家族にはいないようです。
幼い頃から早く大人になあれ、という無言の圧力を受けて育ってきたのではありませんか。子供時代を充分に味わう間もなく弟と妹が生まれたため、背伸びせざるを得なかったのだろうと思います。
お酒で人格が変わる母もまた母です。あなたが自分を押し殺して母親を擁護し続ける限り、現状は変わりません。飲酒量がわからないため正確なことは言えませんが、発言内容を見ると酒癖が悪いレベル以上の重症度だと判断します。父親に相談して一緒に専門外来に。母親が診察を拒んだ場合の対処法から指導してもらえるでしょう。あなたはあなたの青春を楽しんで構わないんですよ。よく我慢しましたね。
※もうひとつ。相談者とうちの夫がかぶる。夫側の家族がまた最悪。かれが仲裁しようとすればするほど崩壊。あたまいたい。義母いい加減すぎる。義父が亡くなってしばらく経つが、この回答を10代だった夫に見せたかった。
