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【SWITCHインタビュー達人達】加藤諦三×真鍋昌平 生い立ち、テレフォン人生相談

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加藤諦三

テレフォン人生相談

真鍋:漫画描く時って、ラジオめちゃくちゃ聴くんですよ。加藤先生の、相談者に対しての言い回しがいつも秀逸。ワードセンスがかっこいい。

※中川弁護士の半ギレワードセンスもなかなかのもの「だけんど」「待ったんさい!」田中さんは半笑いでおーはら”子供の足をさすってやれ”先生とか、すぐ相談者の家族をパパママ呼ばわりするゆきこは置いといて。電話ウケで感じがいいのは柴田理恵。相談先を間違えてないかい?余計混乱するんじゃないの?今一度確かめよ。

真鍋:だいたい一冊どれぐらい時間かかるんですか

加藤:1ヶ月かかんないで1冊書いちゃうこともあれば。そのテーマが自分の今書きたいものとぴったりあってるものとかの場合は、もう昼も夜も関係なく、電車の中であろうと、床の上でも、夜中目が覚めても書いちゃうし(笑)その時によりますね

真鍋:先生のことを知るきっかけになったのがテレフォン人生相談。最初は興味本位でずっと聴いてた。人が抱えてる問題で、本人が無自覚で気づいてないものをどんどん浮き彫りにされてくじゃないですか。それがすごい痛快で。それで先生の著書とかも気になって読むようになった。

加藤:模範解答は意味が無いですね。例えば「子どもが不登校になりました。どうしたらいいでしょう」文部省が答えなんか出してるでしょ。そんな文部省が答えるようなことを言ってたら、誰も聞かないですよ。バカバカしくて。やっぱり「なぜこの人がこの時点でこのことを相談したのか」ここが一番大切なことなんです。つらいつらいと言っている人は、辛いのがメインじゃないんですよ。誰か許せない人がいるんですよ。要するに、本当のことは人間怖いから目を背ける。それで「あの人が許せない」ことを、間接的に「私は辛い」というふうに言ってくるわけです。だからその時に「あなた本当は誰が許せないんですか」と聞くと、テレフォン人生相談になるんです。

自分が本当は何に悩んでいたのか、気づかせるのが自分の役割。

生い立ち

祖父は貴族院議員、父は大学教授

加藤:著述業になるにはどうしたらいいんですか、と手紙をいただくんですけど、僕に言わせれば「どうしたらなれるか」と聞いた時点で、書くことに適していない。もぐらが空飛べと言われるようなもの。もしかすると僕自身の成長の過程が正常じゃなかった。外から見ると理想の家庭に見えるんです。ところが実際中に入ってみると地獄なんですよ(笑)

真鍋:先生大丈夫ですか

加藤:結局家との闘いの中で書いてきたんだろうなって。

真鍋:先生にとっては書くことが救済になられてるんですね

加藤:模範的な家庭ではない家庭の中で、どうやって生きていくか考え、悩みに関心を持つ。そこを真剣に取り組まない限り、生きていかれなかったんですね。

描く衝動、死ぬまで描きたいという思い。泣くシーンは、自分も泣きながら描いたりしますね。日常にあるものを描写すると、読んでる方々は想像しやすいじゃないですか。できるだけ日常に近いものを大事に