この世でたった一匹の猫のような物語
抜粋
私が日本へ行くことを承知したのは、猫のおかげだった。
その頃両親は広島に留学していて、私と妹は台湾の祖父母の家に預けられていた。私は5歳だった。
(中略)ご近所さんもそんな軍族ばかりだったので、私は小さい頃から、日本人の恐ろしさをたっぷり吹き込まれてきた。
「知ってるか?日本人は魚を生で食うんだぞ。しかも生きている魚をうす~く切って、まだ口がパクパクしている時に食べるんだぜぇ」
その絵ヅラを想像しただけで私は卒倒しそうになった...
カグラとの出会い
非常勤講師をしていた頃、駐車場に猫がいて...
朝仕事をするので、早起きではあるんですけど、カグラが呼びに来てくれる。よりコンスタントに起きられるようになりました。
書くことについて
ぼくはあんまり、プロットを立ててから書き始めるほうではなく、だいたいいくつかのシーンを書きたいなと思ったら見切り発車で。勝手に主人公、あるいは登場人物が動いていって、思い描いていた結末と違うふうになってしまうことが結構多いです。物語に連れて行ってもらう、自由って言われるかもしれないんですけど。悪い意味でいうと作風が定まらない。いつも頭にあるのはブルースです。怖い歌詞なのにとぼけたように歌われてるのもいっぱいあって...
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