忌野清志郎とゴッホ
ぐるっと日本!西洋名画の旅2004より
永遠のロックスターみたいな、アイドルですよね。(高校出て3ヶ月して描いた絵は)ゴッホっぽいですよね。色といい(笑)のめり込み方はよく似てる感じが。曲を作ったりするのと。ほかのことなんにも考えられなくなっちゃう。
ピアノがあって、譜面のせるところにゴッホの画集開いて。いつものっけてたんですよ。気に入った絵をずーっとそこに開いて。それで曲とか作る。歌詞とか書いて、その上に置いて歌ったりしてたことがあった。
本物のゴッホを見たことがなかったので、SOMPO美術館へ。あの人懐こい少年の表情。
ー今日便箋を持ってらっしゃるのは
いや、ビンセント・バン・ゴッホなんで(笑)気づかれないように持ってたんですけど(笑)←英語読み。オランダ語ではファン・ホッホ
絵を超えちゃってるんだよね。人々に力をバーンと与えてる。見る人に勇気を与えるようなパワー。
(ゴッホとは)ジミヘンドリックスですよね。どう見ても。なんか駄作も多いけど、すごいな、ものすごい。音楽超えちゃってる。
NHKプラスで期間限定で視聴可能。地上波再放送も。50年前の棟方志功、岡本太郎、映像まで蔵出し。イッセー尾形は面白かった。
棟方志功の世界(昭和45年放送)
— あみーご長嶋 (@amigonag) 2020年7月19日
ピカソのゲルニカ
北野武
ゲルニカはやっぱすごいね。こうなると宗教的だよね。単なる抗議する絵ではなくて、善悪の問題とか苦しみ、蔑み悲しみ。人間社会の愚かさ。生き物のはかなさ。みんな入れたような達観したような絵。
生き物そのものの本質的な姿。生きてることに対する、はかなさと愚かさが、みんな描いてるような気がするんだね。
大林宣彦最後の講義
僕の映画を最後に伝えますが、シネマ・ゲルニカと呼んでるんです。ピカソさんですね。発表された頃は、こんなものは絵じゃねえぞ、ピカソなんて何者だと言うのが世の評価だったんですよ。
しかしそれはピカソのフィロソフィーだったんですね。もしこれを、リアルな写真のように再現したらどうでしょう。衝撃的ではありますが、もう見たくない、忘れたい、なかったことにしたいと、すぐ風化してます。ましてや日本人にとっては、遠い国のゲルニカが焼けちゃったなんて関係もないですよ。そこでピカソはああいう子供のような絵を描いたんです。横顔に目が2つあるような絵でしょ?だから今でも小さな子供ですら、ゲルニカの前に立つと飽きず見てますよ。おばあちゃんどうしてこんなゆがんだ顔してんの?え?戦争ってものがあったの?そのためにおばあちゃんの息子が殺されたの?そんなものはないほうがいいや...ごくごく素直な「戦争は嫌だ」メッセージが今でも世界中の子供達に伝わるんです
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