リアタイ視聴の時より、録画して時間おいてまた見たらじわじわ来た話は木村祐一。
木村祐一
紅白歌合戦
去年の秋ぐらいなんですけど、京都で知り合いで、扇子の会社、創業300周年のパーティーをホテルでやるので司会をしてくれないかと。
その人は同年代ぐらいの知り合いいっぱいいてはるんですよ。ばんばひろふみさんとか、甲斐よしひろさんとか夫婦で来てはったり。若村麻由美さん来てはったり。作詞家の松本隆さんいて。ほとんど松田聖子さんの歌を作詞してはる。関西に住んではる言うことで昔から知り合い言うことで来てはって。
しゃべってたら紅白の話になりまして、松田聖子さん今年出はる。僕も他局なんですけど声だけのやつで出ることになってる、そんな話になって。別れ際に「聖子によろしく」松本隆先生に。いや、そんなこと言われても連絡先も知らんし、聖子さん知り合いじゃないし。会えるとも思わへんし、これ無理やな~と思ったんですよ。松本隆先生の連絡先も知らんし。一応まあまあ「はい、機会あれば」言ったんですけど。
紅白当日なって自分のコーナー、割と早めに出ていかなならんかったから、終わったんですよ。帰り際にNHKの通路みたいなとこでたまたま角から松田聖子さん、まわってきはったんです。うわこれは、やっと言えるわ思って「聖子さん、松本隆先生が宜しくお伝えくださいというてはりましたわ」言えたわ!おもた瞬間聖子さんが「ありがとうございます。先生にも宜しくお伝えください」荷が重い!知らんし!ふたりでやれーや!
すべらんな。さすがやんと思いつつ「実在する店か...」しみじみ怖い
神田松之丞
伝説のうなぎ屋
前座時代一所懸命下働きしてると、とにかくストレスがすごいんで、ちびちびお金貯めてうなぎでも食べに行こうって。一人だとアレだから後輩が池袋演芸場てとこにいて「池袋になんかうまい店ある?」熊八って落語家さんなんですけど、とにかく築地か何かにもともと勤めててむちゃくちゃ美食家なんですよ。「実は池袋なんですけど、すっごいうまいうなぎ屋があるんですよ。食べログ見てください」見せられたらだいたい食べログって5段階評価で3とか、結構厳しめなんですよ。そのうなぎ屋4.8。うおおすごいなと思って。ぶっちぎりじゃん。そのオヤジのコンセプトが「とにかくめちゃくちゃうまいうなぎを出す」「できるだけお客さんに安く出す」最高の店じゃんそりゃ4.8だなと。「ただ1個問題があって」友達が言って。「オヤジが、完全なる頭おかしいんですよ」「ちょごめん、言ってることわかんないんだけど」「とにかくめちゃくちゃうまいうなぎを出すし、安いから、俺王様だと。俺の店来たら、俺の言う通りしろって言うんで、接客が最悪なんですよ」食べログ見ても、コメントが「超うまいんだけどとにかく接客がひどすぎる」でも4.8。
でも行ってみようって友達と予約して、入ってったらきったない店なんですよ。4.8付いてると思えないぐらい。60代ぐらいのオヤジがいて、女将さんらしき人、あと弟子みたいな人がいて。そんなに厄介なオヤジなのかなと。「カウンター座って」普通じゃん
「冷奴とうな重お願いします」このへんで気づいてきたんですけど、あれ、オヤジやっぱ頭おかしいなと思ったの、うなぎさばきながら常連と話してんですけど「俺本当に日本一のうなぎ屋だと思うんだよ、ほんっとロクな奴いないな。この前も大卒のやつ来たけどわざと洋食食べさしてやった」みたいなこと言ってて、物凄い学歴コンプレックスとか言いながら「上手上手凄い凄い」常連がはやし立ててる。これ普通の店じゃねえなと思って。
結構早めに出てきたんで醤油をかけようとしたらおやじの洗礼受けて。グッとこっち向いて「やっこに醤油かけてんじゃねえよ」「え、なんでですか」「塩で食うんだよばーか」それに対して常連客がスゲエバカにする空気になって「ああいうのはダメだな」みたいなこと言って。固まっちゃって。早くうな重出てこねえかな、帰りたいなって。
うなぎ屋のオヤジがずっと自慢話。日本酒飲みながらうなぎ捌いてんですけど、俺の前に俺は無し、俺の後に俺は無しみたいなことマジでいってる。なんだこいつ、超気持ち悪いとか思って。早く帰りたいけどうな重出てこないしどんどんお腹減ってきてるから。30分、1時間、1時間半経っても予約してんのにうなぎ出てこないんですよ。
で、1時間40分経った時にちょっと熊八に「これ忘れてんじゃねえの?ちょっとお前おやじに言え。変な感じじゃなくて、ひょっとしたらお忘れなんじゃないですかって」熊八が言った瞬間オヤジが「うなぎ屋を急かしてんじゃねえよ」女将さんがぱっと飛んできて「すいませんうちの主人が」言うじゃないですか。そのババアが言ったセリフが「うなぎ屋せかしちゃダメ」おんなじこと言ってる。うなぎを急かしちゃいけない歴史みたいなこと言い出して。
それから30分ぐらいたって食べて。うまかったんですけど、こっちはらぺこだからそれでうまかったんじゃないかなと思ってて。とにかく腹たってしょうがないから早く済ましていこうと思ったらオヤジが「兄ちゃん達」優しいトーンで。俺今までなんかつっけんどんにしてたのごめんな、初対面なのに、そういうなんかちょっとあるのかなと思ったら「今度土産持ってこいよ」言うんです。ほんとに腹たってすぐ店出て。
熊八が「こんな店連れてきて申し訳ない」謝ると思うじゃないですか。言ったセリフが「また行きましょう」なんでだよ。登場人物バカばっかり!そjの後サイゼリア行ったんですよ。めちゃくちゃうまかった。今オヤジが引退して、二代目になったんですよ。二代目になったら「味よし値段よし接客よし」
おまけ
水団子を作った人志松本「ウォシュレット」には笑った。粗品の「絶対音感」父ちゃんのハンドベルの話は余韻の残るいい話。がンばれお笑い芸人。
すべらない話のラテ欄
— ボストンクラブ (@ga934wjsa) 2019年7月27日
縦読みで「がンばれお笑い芸人」 pic.twitter.com/Io8iBCbt7n
同時間帯のニュースキャスターでたけしが「裁判やったらいい」だの「結局誰も(吉本を)出ないんじゃないの。きっちり謹慎して、また出てくればいい」だの言ってた。一連の流れでいいなと思ったコメントは、やっぱり事務所外の冷静な高橋真麻だったり、竹山だったり、完全に静観を決めてる有吉だったりする。あとやっぱナイツはいいなあ。
【抜粋】SWITCHインタビュー達人達 神田松之丞(現・六代目神田伯山)Xいとうせいこう - 別館.net.amigo