キキとジジ、どうやって名前を付けた?
ブラジルに住んでましてね、仲のいい男の子の絵描きさんが「ジョジョ」って名前だった。ジョジョって言うとちょっと詰まるので「ジジ」にした。
ジジの名前が最初に決まったので、言葉がつながってるものにしたいと思ったの。あいうえおの表を見て「キキ」ってなった時、これだ!って思ったんです。
ただね、私のコンピューター「キキ」って打つと「デンジャー(危機)」が(最初に)出るの。何回やっても出るから、覚えが悪いんですよ。
トンボ
あたくし、虫が大好きなの。
※本では研究熱心でおとなしい。映画版は積極的で明るい性格。
キキとの共通点
メガネはふざけたい。あたくし、パッと会った時に「面白いメガネね」って言われたら、私のしわが見えない、その人には。まずそれのトリックよね、ハハハ。
私は前向きな性格だと思います。好奇心がある。前向きじゃないのはつまらない。そこらへんはキキと似てますね。
あたし、心配なんかしてないわ。心配はおきたときにすればいいのよ。
今は贈り物のフタを開ける時みたいにワクワクしてるわ
贈り物をいただいたときに、ワクワクしない人はいないでしょ。あんまりネガティブには考えない。それはキキらしいと思うし、宮崎さんはそういう女の子に魅力を感じたんだと思うんだけど、勇気があったなという感じの作品。
主人公が大好きなわけよね。一緒に歩いていくわけ。一緒におもしろいことに出会う。
半歩ぐらい後ろを私が歩いて、追いかけながら物語を書いてる。
1935.1.1生まれ。2025年で90歳。23歳で結婚。
戦後、外の世界を見たかったので夫婦でブラジルに移住。日本語ラジオ局に就職。想像していた生活と違い、日本に帰りたくなった。
窓を開けたら風がスーッと入って来て「この国でやっていける」その不思議な感覚。外を歩くようにした
あたしね人になんて言われるか、いつも気にして生きるのはいやよ。やりたいことはどんどんやってみたいわ
未知との出合い。何に出合い、どういうことが起きるのか、想像するとワクワクする。似てますね。
人生で出合ったモノ
雑誌「LIFE」
大学の頃「LIFE」で「鳥の目から見たニューヨークの風景」見たことがあるのね。すごく物語めいて美しかった。
その写真をもとにコリコの町を描いた。
娘・りおさんの絵
机の上に、当時12歳の娘・りおさんが描いた絵が置いてあった
魔女がほうきで飛んで、ラジオで音楽聴きながら、ニューヨークの風景みたいな所を飛ぶと、楽しいに違いないと。
娘が12歳でしょ。だから、そのぐらいの女の子が出てくる話を書こうと。
テロップ「出合い」とは
出会い 人でなくとも、芸術など、強い印象を受けた場合に用いる
出逢い 運命的、恋愛に発展する可能性がある時
出合い 川、沢などの合流する場所。男女が密会。売り買いの値段や数量が一致して取引が成立すること
?
繰り返し「出合い」と出ていたが、ならば「出会い」では?※そんな小さいこと言わない
ニシンのパイ
ジブリって名前も知らなければ、宮崎さんも知らない
「宮﨑さんて人が、ママの作品を映画にしたいって」
「ママ!それは絶対にやってもらいなさい!」 娘は「風の谷のナウシカ」とか見てた。
「素晴らしい人だから絶対にやってもらいなさい!」その気になった。
条件は「タイトルは絶対に変えない」「登場人物を変えない」
作る時の最初の約束で鈴木さんが「宮﨑さんは原作を変える人ですから」おっしゃったんですね。だから「タイトルと人は変えないでください」申し上げた。
ニシンのパイは書いてない。あれは、宮﨑さんがお描きになった。飛行船もね。
だからあたくしのもとに「ニシンのパイの作り方を教えて下さい」手紙がずいぶん来るんですよ。宮﨑監督に聞いてください(笑)
(物語中盤)私は話せないようには書いてない。宮﨑さんは話せないまんまで終わっちゃう。私は一人の少女がいろんなことに出合いながら成長し、その変化みたいなものを尊いと思う。なにか共感できるものを見つけて、しゃべれるようになってほしかったな。
娘さんを思ってではなく、自分に重ねて書いた。
小さい頃、父が出かける時、高いところからバーッと飛び降りると、バッとつかんで高い高いしてくれた思い出がある。やっぱりそれは書いてみたいなと
子供のために、とか、子どもを思って書くと、自由を失う。
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既視感あると思った
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