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人生案内メモ、文字起こし、感想。

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趣味どきっ 本の道しるべ ブックデザイナー祖父江慎

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手がけた本は二千冊以上。菊池亜希子「おなかのおと」も。

ちいさなうさこちゃん

ディック・ブルーナ絵/石井桃子

ミッフィー日本語訳の装丁を手がけた。特に力を入れたのは書体。ミッフィーにぴったりの専用の書体を考えた。2010年からは少しゴツゴツしたものを加えた
※うちにあるのは97年に購入

教科書は書体の宝箱。明治から現代まで国語の教科書がズラリ

坊っちゃん

夏目漱石

全集、文庫、単行本...何十冊(何百冊?)あるんだろう
明治39年から今も出版されているのは、かなり珍しいことです。文字組み(フォントや文字サイズ、行の長さなどを調整して文章をレイアウトすること)だいだい150以上あるんです。だから、1年に1.5回は誰かがどこかで「坊ちゃん」を組んでるんだな。時間の流れと文字組みが、わかりやすいんです。

ピノッキオの冒険

カルロ・コッコーディ

1881年イタリアで発表。
挿絵の人によってお話がどんどん変わってしまうのが魅力。カルロ・キオストリはリアリティ。元々ギャグな話だと思ってるけど、このイラストにギャグが重なることで、不思議なシュールな感じになっている。
ピノチヨ」1920(大正9年)小学5年生の女の子、西村アヤが挿絵も文も書いた
ピノッキオの冒険」1911年~ アッティリオ・ムッシーノ 文字より絵が多いんじゃないか。祖父江さん一番好きな本
季刊真夜中NO.15(2011)祖父江版オリジナルピノッキオ

生い立ち

読むのは苦手だった

亀の外枯玉雄くん。もう15年の付き合い。両生類が好き。もともと水の中にいたのに、陸に出てくるなんて。本も生き物みたいなもの。付き合っていく仲間。ペットと本はよく似ている。
小さい頃は、本は好きだったけれども、本を読むのはとっても苦手だった。まず文字。明朝体を見ると、糸を引いてるようで、怨念がかっていて怖い。字、怖いですよ。本のカタチはワクワクする、何かすごいものが入っている。読む練習しなきゃと思って、いつでも読めるように小さい紙に書いて写して、自分が読む用の本を作ってホチキスで留めて「よし、これだったらいつでも読めるぞ」出来ると読まない。不器用な感じでしたね。

いつ本と関わっても、全く違う気持ちでいられるのは、本の持つマジック。不思議な感じですよ。本は変な存在。なきゃないでいいし、あれば助けられた。面白いので、本と関わって楽しんでほしいと思います。悩むのも出会いでしょうから、ね~。

朝のデザインさん

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