別館.net.amigo

人生案内メモ、文字起こし、感想。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

【人生案内】母「文学は資格が取れない」いしいしんじさんの名言

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

資格しか価値認めない母

価値とは資格の取得か(抜粋

大学では国文学を専攻しました。でも母は「文学は資格が取れないから価値がない」

例えば看護学校を出て看護師になる、母にとっての価値とは資格の取得。活用するか否かは関係ありません。何かとれば母は満足すると思って国語の教員免許を取得すると、一時的に母は認めてくれました。私の就職先は無関係な職種ですが。

社会人になった今でも文学が好きで、好きな作家の全集を読んだり関連する論文を探したりしています。でも母に「そんな本を読んでなんになるの」「同じ読書なら資格を取れるような本を読むべきだ」問われると反論できません。資格に直結しない、自己満足でしかない文学の価値はなんだと思いますか

資格が無い

「あなたにはその資格はない」ってフレーズがどうも苦手。子供にも言っちゃう先生や親がいますね。親になるのに資格がいるのかって話でもあり。相談者は同居なのかしらたぶん。家出るしかないと思うけど、何らかの理由で同居せざるを得ないのかな。
渡辺えりのドラマを思い出す

カッパ捕獲...西村知美認知症介護士も取ってるとはすごい。「極度の心配性で自分に何かあったときに対処できるため」相談者のお母さん心配性説。

いしいしんじさんの回答

資格本と小説の違い(抜粋

資格本には全ページ「うまくいく」ことしか書かれていない。かたや小説にはほぼ「うまくいってない」ひとしか出てこない。

販売員にだまされ、深爪し、画鋲を踏み抜く。変な髪の上司に言い寄られ、部屋の鍵をどぶに落とし、眠ったら悪夢。
(おもしろいので中略)
それは人間を書いているからだ。ぼくもそうだ。小説に価値があるかどうかはわからない。人間ひとりひとりの値打ちがわからないのと同じこと。

万人に価値のある一冊なんてない。たまに、この一冊に出会ったせいで自分はいまも人間をやっていられるのだと、こころから信じられる親友のような本に出会う。

猫にじゃれつかれ、切符を買い間違え(中略)生まれてくるんじゃなかったと泣き、大切な誰かを見送るとき、なにも言葉が出てこない。

人間をやるのに資格はいらない。魯迅にもナポコフにも資格はいらない。あなた自身であることにも資格はいらないのだ。