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【理想的本箱】母親が嫌いになったとき読む本とは 小野春、宮地尚子 よしながふみ「愛すべき娘たち」

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小野春

母ふたりで”かぞく”はじめました

子育てするLGBT団体「にじいろかぞく」代表。実子と継子の三児を育てた母。二人の息子、同性パートナーの連れ子の娘、合わせて3人のお子さんを育てた。

幅允孝:ご自身のことを「夕方のスーパーで投網を打てばたんまり捕まえられる」つまりそんな普通のおばちゃんですと形容している。でもいろんなことにビクビクしながら、しかたなく、ある時は迷いに迷いながら、やむにやまれず、社会的なハードルだったり、ステップファミリー、難しい階段を一歩一歩力強く登ってる。そんな方の本。

小野:私が産んだ子どもが男の子二人、あさちゃんが産んだ子どもが女の子一人。子どもたちも本当に相性が良かったので、一緒に住もうかという話にだんだんなっていったって感じだったと思います。

「連れ子がかわいく思えない」それを見つけたのは掲示板でした。圧倒的に女性が多く、血のつながらない子どもを育てる苦労がつづられていました。

それまでは、子育てがうまくいかないのは同性カップルだからだと思ってたんですが、そうじゃなくて、私が今大変なのはステップファミリーの壁にぶつかっていると、ある時はっと気が付いた。

※再婚や事実婚により、血縁のない子と一緒に生活する家族形態。
ステップ・ファミリー(すてっぷ・ふぁみりー)とは? 意味や使い方 - コトバンク

印象的な言葉だったんですけど「親になろうとしてはいけないんです。まずは継子の友達になってください」目からうろこだったんですね。気持ちが楽になったきっかけだった。

娘から「お母さんと呼んでいいのかわからなかった。呼んじゃいけないと遠慮してた」と言われた。

受験など、あらゆることに悩みながら日々を更新していくエネルギー溢れる家族

母ふたりで“かぞく”はじめました。

よしながふみ

愛すべき娘たち

幅;食卓を描いても、同性愛を描いても、人間の心の機微をうまく救い上げて膨らませたストーリーが多い

幅;母親と娘と母親の母親、つまりおばあちゃんが出てくる。母とは要するに一人の不完全な女性なのではないかと定義づけ、三代にわたるストーリーという風に読んでもらえたら面白いのでは

宮地尚子

ははがうまれる

精神科医。専門はトランスジェンダー、文化精神医学、医療人類学。本著は専門知識ではなく、母親を取り巻く様々な状況について書かれたエッセー。母親に嫌悪感を持つお子さんにも読んでほしい。約束を守れないときは説明を尽くすこと。
これからお母さんになる人、心のよりどころになりそうな一冊。

母は最初から母ではなかった。少しずつ母親になっていく過程を丁寧に描いた本。

関連

ami-go45.hatenablog.com

幅:たまに合うと、嫌いではないけれど、自分の合わせ鏡のようで疲れる

読書で救われるか、つかの間の現実逃避に過ぎないのか、読んだからといって母を見る目が変わるのか。宮地尚子の本が一番テーマに近い