南杏子さんとは
プロフィール
大学では家政科を専攻。出版業界に憧れ、就職試験を受けまくり全滅。就職浪人した翌年も全滅。やがて婦人関係の雑誌の編集者に
結婚、31歳で出産。夫の留学先のイギリスへ。ただ英語の勉強をしてるだけではつまらないのでアロマセラピーの学校に。95年、34歳で「素敵な土曜日」出演時はアロマセラピスト。日本から取り寄せた新聞で「学士入学制度」を知る。帰国後、33歳で医学部入学。トップで卒業。38歳で医師に。55歳で作家デビュー。華大の大ファンw
娘さんも研修医。
いのちの停車場
ご自身も出演
メスを渡す役。役作りに励んで完璧にしていたつもりだったのに、現場はみなさんすごい緊張感で。トレイの上にガターンって落としちゃったんですね。ちょうど吉永さんがセリフを喋ってらっしゃる時で。ああもう消えてしまいたいと思って(笑)
大吉:そうですね。普通のエキストラさんならただじゃ済まない(笑)
華丸:それで緊張がほぐれたんじゃないですか
吉永さんが私の方に近寄ってくれて。痛々しい方が眠ってるんですけどホンモノみたいね、ってしゃべってくださって。ふっとわたしも笑って、緊張がほぐれて。私もここにいていいんだと
終末期医療
終末期には、優しい医療もあるんですよ。いろんな人のケースがあるので、いろんな形で寄り添う医療がちゃんとあることを知っていただきたい。
やっぱり結構追い詰められていたりとか、辛い思いをしながら終末期を過ごしていらっしゃる方、ご家族の方も。追い詰められるという感覚のまま「どうして食べてくれないの」とか「リハビリしないと歩けなくなっちゃう」そんな感じでご家族がいっぱいいっぱいになってくると、患者さんの方も辛くなってきちゃうので。ご家族が幸せじゃないと患者さんも幸せじゃないし。
ご家族と患者さんだけっていう1対1の対応になっちゃうと追い詰められていってしまうので。
今私が勤務している病院が高齢者を拝見しているんですけど、みんなで分かち合いながら笑顔を患者さんに向けていく。24時間笑顔で接してもらえる環境が、患者さんを笑顔にするんだなあと。実際医療現場にいてすごく感じることなんです。
終末期の病院になりますと条件がいろいろ違ってくる。こういう病気にこの治療をすれば必ずしも長生きするかといったらそういうわけでもなかったり。いい残りの人生を過ごせるかといったらそうでもなかったこともある。新しい考え方を学びました。
ご本人の気持ちを尊重して大事に。いろんなことができなくなるのは本人が一番辛い。見たいものを大事に。ご家族もそのへんは葛藤があると思う。今のお母さんを受け入れていくのも忘れずに
※受け入れなくちゃいけないのか。いや、急にガクッときたんでね...まさか母がバキッといくとはな。終末期ではないけど。ちょっと腑に落ちることがあるのでね。
- 作者:南 杏子
- 発売日: 2021/04/08
- メディア: 文庫
サイレント・ブレス
完成まで2年
13話が半分になったし、ミステリーが入ったり。出版者と話をさせていただくのが嬉しくて。2年かかって育てていただきました。
編集者の菊池さん:文章がうまいだけでは弱いので。終末期医療や在宅医療をミステリーにできたら面白い。設定をそのままに全部書き直して。なかなか終わらなくて。南さんよくこんなに打ち返してくるなあと。常に「ありがとうございます、がんばります」小説教室の延長だと思ってたらしくて
通勤時間にスマホで書くらしい。