Lily
20万部を越える著書
石田 大したことを書いてるわけでもないんですけれど、随分たくさんの方が手に取ってくださって。
阿川 書く事、お好きなんですね
石田 はい。文章を書く事が割と小さい時から好きで。
阿川 本当に?私大っ嫌いだった
石田 言葉で説明するのが下手で、文字を書く事で自分の気持ちを発散してきたところが、ちっちゃい時からあるので。
阿川 書くとどうなるんですか
石田 自分が思ってたことを客観視できるっていう...自分の中から出すので、すごく冷静になるんですよね。あ、そんな悩むことじゃなかったと思ったり。とりあえずその考えは置いといて、自分がやらなければならないことに集中しようと思ったり。わたしにとってはその時間がすごく大事なんです。書くか、読む。文字を読むってことはすごく自分にとっては合ってるというか。だから、つねに人がそばに居るとためなんですわたし(笑)ひとつの悩みでもあるんですけど、ずーっとそばに人がいると、なんか頭がおかしくなりそうで、なんか、その...一人になりたいと思ってしまうんですよ。そういうこと、ないですか?
結婚について
阿川 ご飯一人で食べたくない
石田 そうですね。わたしもできたらいやです
阿川 じゃご飯要員は必要?ご飯結婚すればいいのね
石田 う~ん、ねぇ。そのあたりのこと、もしよかったら伺いたいなと思って,,,ご結婚されましたよね、結婚っていいものですか、とか、わたしは結婚したほうがいいんでしょうか?
阿川 オコタエシマス(笑)いや、そういう力ないんだけど
石田 40代があと1年ぐらいで終わるんですけど、さすがに人生を考える。いままでひとりで、動物たちもいますし。猫4匹犬1匹。彼らを育てるのに必死で。自分の仕事も大変ですし。結婚なんて考えられない。あまり選択肢の中になかったんですよ。本当に好きな人だったらもちろん結婚したいんですけど。
阿川 本当に好きっていうのが、どういうことか、ね
石田 だんだんわからなくなってきて。まぁここまで独身だったらもういいかって腹をくくりだしたんですけど
阿川 まぁ何が起こるかわからないからね。人生は。どこでどう必然が生まれるか。
記憶の中できらめく曲
踊ろよ、フィッシュ/山下達郎
全日空沖縄キャンペーンガールは1987年。高校2年生でした。夏キャンなので水着なわけですよ。当時水泳選手でして、9歳から17歳まで泳ぐことしかしてない。本当に頑張って運がよければ、ロサンゼルスオリンピックに出れたかもね、みたいなところまでは行った。ジュニアオリンピック、全国大会までは行きました。平泳ぎが得意。水泳か学校かしかなくて。あまりに練習が辛くて。1日5キロとか10キロとか泳いでたので。毎日ですよ。小学生なのに家帰っておにぎりかなんか食べて、すぐスイミングスクール行って泳いで、クッタクタになって家帰ってバターン寝て、すぐ朝になって学校行って。それだけの毎日をずーっとしてたんです。
ANA SPORTSRESORT沖縄 - 石田ゆり子 - ♪ 山下達郎 「踊ろよ、フィッシュ」 - YouTube
普通の高校生なのに(姉妹でスカウトされて同じ事務所に)全日空のキャンペーンガールに選ばれて素晴らしい未来が。神様ありがとうって気持ちでした。親は反対しましたよね。すごく古いタイプの頑固な父と母なので。芸能界なんて危険なところに娘がさらわれていく、みたいなイメージだったと思うんです。
妹について
ありがたいですよね。一言えば十分かってくれるひとが家族の中にいるっていうのが。たいていは女優の仕事なんてやってみなければわからない。母に言ったってわかんないです。がんばって、っていうだけで。父は「あれ面白かったな」っていうだけですから。見てると思います。批評は最近しませんけど。妹がこの世界にいてくれてよかったなと。もともと私、あんまり人に相談はしないです。大体は自分の中に答えが出てると思ってるので。相談するときは聞いてもらいたいとき。ジャッジして欲しいんじゃなくて、ただ聞いてもらいたいだけ。ジャッジは自分でするからっていつも思っていて。わたしなんでも割と大胆で、やるって決めたらえい!ってやってしまう。
いま心に響く曲
Here’s That Rainy Day /ビル・エバンス
3歳からピアノをやっていた。うちにひとりでいるときにビル・エバンスを四六時中聴いてて。自分の中にクーっと入ってくる感じがすごく好き。
Bill Evans - Here's That Rainy Day (Verve Records 1968) - YouTube