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【メモ】ニッポン戦後サブカルチャー史ⅡDIG #2  大森望 小松崎茂  

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今日の講義について。

宮沢章夫さんじゃありませんよ、大森望さんですよ。
風間俊介さんも出だしは緊張気味。
大森望:宮沢さんとそんな大して変わんないですよ。大丈夫です。

小松崎茂は外せない。

描いたものは必ず実現する世界。

風間:今だと「今あるものの発展系」みたいな感じんんだけど、この時はもちろん飛行機はあっても、ゼロから生み出す感じはありますね。

大森:海外のものが戦時中ずっと入ってこなかった。
戦後どっと入ってきたものの中にSFがあった。 

海外の大人向けSF小説が、子供向けに翻訳されて広がった。

手塚治虫の登場から宇宙ブームまで

日本のSF作家第一号。
三部作「ロストワールド」「メトロポリス」(←映画が先にあったけど、観ずに描いた)
「来るべき世界」

メトロポリス

メトロポリス

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そして「鉄腕アトム」(1963)
豊田有恒さんが脚本担当。

「オリジナルを書かないか」と手塚さんから電話があったんです。それでこっちも天にも昇るような気持ちで。当時制作費なんか出ないし、リアリティのあるような場所もセットできないし。だからSF映画なんて、とてもできっこないんですね。そうなると、アニメが唯一の手段だったわけですね。そういう意味で、手塚治虫のものがああいう形で動いて見えるとか、我々大感激でしたけど。何か新しいものだと、わかってない人の方がよっぽど多かったんじゃないですかね。世間ではね。

豊田有恒 - Wikipedia

円谷英二

特撮SF企画「WOO」脚本は星新一も参加。設定画は小松崎茂。企画トラブルで撮影が困難になり製作中止。幻の作品に。

ウルトラQ

こんなん出てきた。


筒井康隆「時をかける少女」

連載開始は1965年、中3コース。1972年「タイムトラベラー」で初映像化。「まどか☆マギカ」「涼宮ハルヒの憂鬱」は時かけのループものがルーツとも。

日本人のメンタリティに合っていた。

わたしはどうしたって原田知世だが、坊主(18歳・高3)は元カノと観た細田守作品のほうが好きらしい。叔母の世代はタイムトラベラー。

第1回日本SF大会(1962.5.27)

雑誌「宇宙塵」五周年記念。参加費用は百円。星新一らも参加し意見交換。同人誌の発売も。54年間続いている。これかな?
トレログ | 話題をちょっとだけ深堀するブログ

大阪万博(1970)

最も多く集客したのはソ連館。


日本万国博覧会(大阪万博) EXPO'70 OSAKA JAPAN - YouTube


1970 大阪万博 - YouTube

岡本太郎といえば芸術は爆発だ
1976-1989 岡本太郎CM集 with Soikll5 - YouTube

大森望さんの私物が凄すぎる。うちの夫と同い歳。貧乏で万博に行けなかった、当時小4の夫は暴れ散らかしたと聞いた。

国際SFシンポジウム

発起人・・安部公房、平井和正、星新一、石ノ森章太郎、開高健、北杜夫、小松左京、眉村卓、筒井康隆、真鍋博、大伴昌司、豊田有恒、手塚治虫ら総勢19名。

フレデリックポール、アーサー・C・クラークらが一堂に会した。
当時の国際情勢を考えると貴重なメンバー。

鏡明:イギリス・アメリカ・カナダ・ソ連・日本。SF作家が一堂に会し、文明 文化あるいは未来を語る、世界で初めてのことだったと思ってます。ある種の未来みたいなものを見ておきたい、描いておきたい意識が多分小松さんにはあったと思うんですよね。SFはある部分それに特化しているし、作家も、様々な意見や考え方の違いもありますけど、どこかでちゃんと未来を見据えていた。小松さんはやっぱりそれを一つの流れに、ちゃんと作りたいと思ってたんですね。
   

参加五カ国共同宣言

私たちはSFを通して結ばれ、私たちが一つの家族であることに気づきました。

SFが世界の平和のため、未来と人類のため、大きな効果を発揮しうるようになると信じております。

未来は無条件で発展すると思っていた。その基本が科学。

科学は使い方を間違ったら原爆とかいろんな事が起きる。

基本的に科学自体は悪いものではないと信じられていた、万博の頃。

70年代の公害、環境汚染って当時学校で習ったっけ。ユリゲラーの犠牲になったのが、給食の先割れスプーン。中学生でノストラダムスが流行った。

恐怖の大王 - Wikipedia

番組終盤は宇宙戦艦ヤマト~AKIRA~エヴァンゲリオン~攻殻機動隊をささささっとふりかえり。

押井守:筒井康隆さんとか眉村卓さんがいてね。何が違うかって、最初SFを始めた方たちは使命感を持ってたと思う。世の中にコミットしていく。科学技術が世の中を変える可能性とかビジョンを語ることがね、世の中をよくしていくんだっていう。進歩させていく、実際すべきだっていうね。科学技術はもしかしたら呪わしいものなんじゃないか。人間に新たな呪いをかける。人間が変わる可能性として何があるか。宗教でもなくなって、科学で人間が変わるかも知れない。今までの歴史上想定しなかった新しい価値観が、もしかしたら見えてくるかもしれないんじゃないかって。てなことを僕は考えた。それがどっかしら、ダークな側面を持つんじゃないか。映画(攻殻機動隊)を作った時に結論として一応考えた。神か悪魔か、どちらでも取れるラストシーンを作った。明らかに意図的にそうしたんです。わかんなかったから。

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