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【Eテレ】日曜美術館~いい絵ってなんだろう? 安西水丸~ まとめと感想 嵐山光三郎

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松任谷由実

アルバム「パール・ピアス」('82)
ジャケットの中にブックレットが入ってまして
アルバムの歌世界が見事に凝縮されてて
すごかったです

紙ジャケだったら入ってるのかな、どうなんだ。
中学生の頃友達がLP持ってた。カセットに録ってもらったっけ。
「ようこそ輝く時間へ」好きだったなあ
同級生は今も大事にブックレットを持っているかしら。

PEARL PIERCE

PEARL PIERCE

小山薫堂

水丸さんと昔天草行った時、お皿に絵付けをして。
水丸さんが絵を描き、子供のような絵を僕も描き
「どっちが水丸の絵でしょう?」って・・
進化してないのがいいんじゃないですかね。

南伸坊

平松洋子さんの本の装丁で、焼き海苔描くんだけど
四角で真っ黒に塗ってるだけですよ。
「これ通用するかな?」普通は考えますよね。
そのまま通ったってことは
それだけ水丸さんの絵にも作風があるだろうし
「よく通ったな」僕なんか思いましたね

ひさしぶりの海苔弁

ひさしぶりの海苔弁

嵐山光三郎

1年前の3月14日、銀座で落語会がありましてね。
偶然隣に水丸が座ってて、ホントに久しぶりで。
この事務所に僕が送って帰ったんですよ。
それ以来だからね・・胸が熱くなりまして。
あっという間に、手品みたいに、いなくなっちゃったね。
ずーっと、残念でしたね。もったいないですよね。

1971年、平凡社で雑誌の編集してたんですけど
水丸がニューヨークから途中入社で入ってきて。
物静かで大人しくてダンディ。
その時はイラスト描くって知らなかったんだけど
ニューヨークの風が入ってきたような感じ。
「ガロ」で漫画描かないかって話になって・・

ピッキーとポッキー

ピッキーとポッキー (幼児絵本シリーズ)

ピッキーとポッキー (幼児絵本シリーズ)

うさぎの兄弟。
すみれのサンドイッチがおいしそうで、大人が見ても食べたくなる。
70年代、初期の作品。
嵐山:水丸さんちの子が3歳、うちのが4歳。
   子供はちっちゃいから可愛くて
   子供のために本を作ろうって。なつかしいな・・

パントーンを切って貼り合わせて仕上げていく。
絵の具よりも鮮やかな色に。
「ちょっとずらすのがコツ」だと当時言っていたそう。

青の時代

嵐山:32、3の頃ですね。デビュー作。
   今まで見たことのない新人が現れたと大評判に。
   「青の時代」はピカソの代表作ですね。
   いわゆるピカソ風ではない写実的なもの。
   水丸の絵は青の時代から始まっちゃってる。ヘタウマはそこからが出発点。
   風景は海なんですね。突き詰めていくと海と砂漠。
   風景は海の一つの局面。最後、桜の木一本で終わるのが好き。

青の時代

青の時代

安西水丸といえば村上春樹

初めての装丁は「中国行きのスロウボート」
村上春樹安西水丸のことを「ソウルブラザーだっ」と言ってた。

ふわふわ (講談社文庫)

ふわふわ (講談社文庫)

ふわふわ

ずっと猫を飼っていたので、一番好きな作品。

・・命あるものにとって、ひとしく大事なことを猫から学んだ。
しあわせとは、あたたかくてやわらかいことである。
それはどこまで行っても、変わることはないんだというようなこと。

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安西水丸:猫の話なので、猫を描けばいいと思うのですが
     イラストレーターとして表現しなければならないのは
     その「ふわふわ感」だと思いました。
     これは、難しい。
     毎日ふわふわについて考えていました。
     ふわふわってなんだろう。ふわふわふわふわ・・
     ほかの仕事をしていても、ふわふわのことばかり考えていました。
     いろいろ考えた結果、猫の全体を描くのではなく、部分的に表現することで
     僕なりにふわふわ感が出せたように思っています。
     いかがでしょうか?

感想

※「日曜美術館」2015.3.15放送
その時は忘れてたので、一週間後にようやく再放送を見た。

2001年「美と出会う~おみやげ漫遊記」
2002年アメリカを訪れた時の映像も流れ。
これもう1回放送してくれませんかね?

2014・3.17 脳出血のため71歳で亡くなる。
鎌倉の書斎でエッセイを書いている途中の出来事。
あっという間の1年。

嵐山「全身イラストレーター。話してても、いつも絵を描いてる。
 全身イラストレーションだな。
 それだけじゃなく小説翻訳もあるし
 全て出来た人。時代の中に、ふわふわふわふわ、いた人。
 」