サウンドの魅力
松本隆
稀有。非常にマッチングがよくて。大村雅朗がアレンジするなら、じゃもう安心だねって感じ。120%ぐらい信頼してた。とにかく音がおしゃれなのね。むだは音がない。歌謡曲の場合だと本当に、割とギミックな音が多いんだけど、夜のネオンサインみたいなさ。とにかく派手だったらそれでいいみたいな。そういう人たちが割と多かったのね、昔。
大村君が出てきて、すごく上品で都会的な音作りをしてくれて。
イントロの魅力
亀田:時代の最先端の音を取り入れてくれて、とにかく音のキラキラ度というか、つかみが圧倒的に他のアレンジャー、編曲家と違った。
佐橋:何か新しいことを試さなきゃ、という気持ち。ずっと亡くなるまで福岡弁が取れない人で「どうですか?」と言われたら「今じゃないんだよねぇ~」(笑
亀田:新しい機材はだいたい大村さんのところにある
佐橋:これは最近出たシンセサイザーじゃないですか?「使ってみようと思って」とか
亀田:ちょっと新しいものをつまんで持ってきたって感じじゃない
佐橋:徹底的にやるから
亀田:それがやっぱりモードだったり、洗練されてるっていう大村さんのサウンドの秘訣になってると思う←
マイレボリューション
イントロの魅力
亀田:まあこのイントロだね。カンコンカンコンカンコン、カーコカンカン。何かがはじまる予感がするもんね
佐橋:ドラムのフィルにシンセサイザーをかぶせてますね
亀田:ああ、そうなんだ。これね、作曲した小室哲哉さんがアレンジしたらこうなんないと思う
佐橋:なんにね
亀田:もっとデジタルな感じになった
最高のサビを生むジャンプ台
亀田:いちばん気持ちが高まるサビに向かって、聞き手に心の準備をさせる、もしくは自分がカラオケで歌ってる時に「サビ来たぞ!来たぞ!来るよ!私歌う!主役私!俺!」になれるための助走期間みたいなものが「サビへのジャンプ台」
佐橋:サビでキーが変わるんだけど、その前にそれを誘うためのジャーンジャジャーン、ジャーンジャジャーンというフレーズがある。あれはたぶん大村さんが考えた手法。あとでみんながマネする手法。
※関ジャムみたいな分析。渡辺徹「約束」アレンジも。歌詞(大津あきら)、編曲(大村雅朗)、歌手(渡辺徹)...亡くなられたのね。
約束 渡辺徹 - YouTube
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