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SWITCHインタビュー達人達 野口五郎Xテキスタイルデザイナー須藤玲子

野口五郎

声がどこから出てるのか

須藤 野口さんは特許もお持ちで、事業家としても成功してらっしゃる。そこんところの秘訣も伺いたいと思ってるんです。
野口 なにかすごくこだわったりしてるのかな、別の次元の方って気がするんですよ。未来を聞いてみたい
須藤 ライブは楽しかった。今でもずーっと曲が流れてる感じ
野口 ありがとうございます。自分で歌ってても、昔はもっと苦しかったはずなんですけど、14回やっててバテないのが。
須藤 だって前と変わらないって仰ってて
野口 そうなんです。まだ大丈夫。なんなんだろう
須藤 60越えてるんでしょ
野口 半ば
須藤 私はちょっと上なんですけど。でも同じ時代を歩んでるなって感じ

野口 サビ繰り返すとき、ハイトーン出すのはきついはずなんですけど、最後にハイトーン出すときの方が楽。なんだこれ?って自分でも不思議に思う
須藤 会場そのものが、ちょっと森の中、そんな雰囲気がしたんですけど、声がどこから出てるの?って感じ。口じゃないんじゃない?(笑)
野口 イメージとしては、壁があって、その壁にぶつけて反響させて、音を回している感じですね。壁にハイトーンをぶつけて
須藤 うわぁ...苦しいって感じじゃない
野口 全然しないです。ほとんど息を使っていない感じですね。こんなふうにできるとは。最近かなあ。だんだんブレスの数が少なくなってきて
須藤 大丈夫ですか?ちゃんと息してくださいね(笑)

変声

野口 ある日突然出なくなる。いつも出してる高いキーが出なくなって
須藤 その時の感覚って今でも覚えてます?

野口 もう忘れらんないです。上京してすぐ先生にご挨拶行って「レコード出すんで練習してみようか」って時に出なくなった。先生が「変声期だから少し休もう」僕には「クビだよ」って言われたのかと思っちゃった「休みなさいよ」が、先生から「ダメだ」言われたのかなあと、勝手にそう思っちゃった。数日間落ち込んで、知り合いを訪ねて先生探したり、広告見てスクールメイツに入ったり
須藤 スクールメイツ...じゃ、テレビに出てたんですね
野口 歌番組なんかで後ろに座ってポンポン振ってたり。そういうことはしてました。親戚のおじさんの家にお世話になって
須藤 美濃から出て、お母様と一緒に
野口 はい。部屋を開けるとお墓なんですよ。墓石がズラーっと並んでいて、そこをお客さんだと思って歌ってたんですよ。反響するし(笑)反響が心地よくて、大きい声出しても苦情来ない(笑)
須藤 へえ...信じられない。ずっとスターまっしぐらでいらしてるから。

10代の頃の自分を忘れない

野口 あの頃の自分が一番お客さんたちはわかりやすいだろうなっていう意識がどっかで抜けきらなくて、それを(トークで)出してしまう自分が居るんですね。
須藤 すごいですね。50年やってきて、その感覚を忘れない、常に持っておられる。トップレベルで

野口 いえいえ。もともとはそんなにおしゃべりではなかった(笑)東京に出てきて岐阜弁が出るので、恥ずかしいからあまり喋らないようにしてて。無口で始まったんですけど、それが一度「無口五郎です」っていうようになってから(笑)何かしら駄洒落を言うとか、ギャグを言うイメージがどっかで付いて
須藤 センスがあるってことですよねえ
野口 ニュートラルにしてればなんとかなると思うんですけど
須藤 私はユーモアのセンスが全くないので、ダジャレ協会とか(笑)そういうとこに入ってみようかしらって
野口 ダジャレはあんまりおすすめしないですね。あれは凶器になりますから(笑)いい加減にしてくれって言いたくなります

思い出

須藤 すんごい忙しかったんじゃないかなあ
野口 忙しかったですね。あんまり覚えてないぐらい。週に50数本ありましたから、何かに必ず出てました。ブラウン管時代の愛おしさ、スイッチを入れると夢の宝石箱がそこにあった時代。今はハイビジョンになって、情報の箱に変わってますけど。時代の移り変わりといいますか

テイクアウトライブ

野口 妄想癖があって、ギター弾いてる時、アドリブ弾いてる時は妄想ですから。瞬間的な妄想。かなりひどい。あれ考えたのはガラケーiモードの時だったと思います
須藤 携帯の中をイメージしてたんですか
野口 多分未来に、携帯がパソコンになったら面白いだろうなと発想してったんだと思うんです。デジタルになってAB面ひっくり返してたのをCDになって。これシャレじゃないんですけど(笑)その先マネタイズ(収益化)できるものを考えなきゃいけない。コンテンツビジネスマンが考えることと、人が考えることって違ってくると思うんですよ。配信もそうですけど、そうじゃなくて、直接僕たちが、よくストリートライブでCD売ったりするじゃないですか。そういうのを見てて、こういう人たちに新しい何かを残したいと思ったのがきっかけですね
上手に歌を歌おうとか、上手く歌おうと思ったことは全然なくて、思いがお客さんに届けばそれでいいかな。どうやったら届くかということを考えていて。

須藤 今の若い子達が「アニキ」って言ってますよね。常にトップを走り続けるって、どんな感じなんですか
野口 その時の流れにマッチしていたいとは思わないんですけど。時の流れはいつも感じていたい。過去はこういう時代、つい前はこういう時代、これからこうなっていくんだろうなと妄想しながら、いつも理解していたい。
須藤 たくさんの妄想があるんだと思うんですけど
野口 どう生きるかより、どう終えるかにそろそろシフトを変えてきた(笑)その中で自分がどれぐらい夢を持ってるか。歌を歌う事は課題なので。僕はだんだんデクレッシェンド(弱くしていく)タイプではない。「カット」だと思っている。それまではいつもいつも自分のやれることを妄想して、夢を両手にいっぱい抱えて、志半ばで人生を終えてみたい
須藤 えぇ~...意外でした。そんなことを考えていたとは

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