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ボクらの時代 中村七之助X中村勘九郎X駿河太郎 父の存在 歌舞伎の重圧

勘九郎からのオファー

鶴瓶の落語を歌舞伎座の舞台に

勘九郎 お父様の落語を見に行って。情景が出てくるじゃないですか。
太郎 落語聞いてた時にね
勘九郎 歌舞伎座の大道具から出てきたんですよ。あ、こういう感じっていう場面と。で、思わず言ってしまったんですよ

太郎 七はそれ聞いた時どう思った
七之助 僕は絶対の信頼があるので。兄がGOと言えば、脚本見なくてもGOです。
太郎 でもそれに付随して「俺も出る」って話になったじゃない。頭おかしいと(笑)めちゃくちゃありがたかったけど、でもこっちからしたら歌舞伎座や。こんな場末の役者使うん?て感じや

七之助 稽古場の立ち居振る舞いとか、全然それ感じなかった
太郎  めちゃめちゃ緊張してたで。でも、やってよかった。

歌舞伎の世界

先人たちから受け継ぐ重圧

勘九郎 物心つく前からやってるから「何故やりたいと思ったんですか」とか「辞めたいと思ったことはありませんか」本当答えられないです。当たり前なんで
七之助 学校終わったら楽屋に行って、とか、そういうのが植えつけられてる
太郎 取材もずっと来てる
七之助 だし、小さい頃は追っかけもいたから、世間に見られてるんだというのは自ずと二人はわかってたと思う

太郎 俺とか、勘ちゃんの、歌舞伎座に出ますってなった時に、やっぱ怖いわけよ。まず勘ちゃんの顔に泥塗られへん、歌舞伎座に泥塗られへん、めっちゃ怖いってなるけど、そんなんなさそうやん、見てると

勘九郎 え?怖い怖い怖い
七之助 大変に、もっと前からのが僕たちあるんですよ。もっと先人たちの。耳にタコができるくらい「あの時の何年前のなんとかさんのは良かったよ」て役をやるんですよ。父もやってたり名優たちもやってたり、お客さんが面白いよって言ってたのを僕たちが歌舞伎座で初役でやるってことがあるんで。多分どっかでそれをシャットアウトしてるんだと思うんです。まともな精神状態で考えてたらやってけない
勘九郎 そうだよねえ

太郎 参考的に見たりは
七之助 もちろん見たりはするけど
太郎 結局役者さんの人柄が出たりするしさ、やってきたことが出るからさ、踏まえたうえでもちろん出るけれども自分らしく行く

勘九郎 歌舞伎の場合初役の時は、教わるんですよ。父親だったりほかの先輩だったり。教わったことをやんなきゃいけない。自分の色は
七之助 いらない
勘九郎 まず初役の時は出しちゃいけないてのがあるんですよ。やっぱり伝言ゲームなんで。教わったことをそのまんまやる。再演の時にチャレンジしてみようという、溜めてた課題をそこで出す。教えるときには両方教えられるようになっとかなきゃいけない

太郎 そういう伝統のつなげ方なんだ。どっかで違ってくるというのは
勘九郎 完全に違ってきてると思うんですけど、そこでまた昔の資料を読み返して、軌道修正する人が出てきたりとか。ていうのをやりながら今続いてる。

父の存在

テレビのなみだ

勘九郎 どうですか。お父様意識します?芝居するときに

太郎 全然してないなあ。逆に。仕事の話、オヤジとほぼようせえへん。なんか作品見て「あれよかったで」みたいのは一言言うけど。
七之助 逆はあるんですか。怒られるとか

太郎 舞台「テレビのなみだ」鈴木おさむさん脚本の。劇団ひとりさん、山崎樹範さん、俺がいて、JONTEっていうプロデューサーの下にいる中継役みたいな。やってたけど、舞台のこともそんなによく知らなかったし。邪魔したらあかんて、ちょっとどっかで思ってたわけ。そしたら舞台を見に来たオヤジが、初めてめっちゃダメ出ししたん。「もっと楽しめ、あんな面白いやつと一緒に居てんねんから、もっとお前もなんか出来るんちゃうんか」次の日行ったらおさむさんに、なんかわからないけどめちゃめちゃダメ出しされたんですね。次の日の本番で、テレビ局3人組のアドリブコーナーみたいなんが芝居の中であって。おれはただただ楽しんでいる役やってんけど、いきなりヤマシゲさんが俺に振ってきたわけ。は?みたいな。なんとか振り絞って。大して面白くもないけど顔芸とかやりよったら、ホンマにお客さんがシーーン(笑)

七之助 こわ

太郎 時計のカチカチ聞こえるぐらい静かになるわけ。だから「誰か俺殺してくれ」崩れ落ちたの。そしたらお客さんがどかーんって沸いて。今までお客さんからするとカッコつけてるように見えたんやな思て。俺に対して何も言わんようなったな

勘九郎 舞台を楽しむ、お客さんに喜んでもらおうと思う考えって、ほんとに最近かも
七之助 いなくなってからかも
勘九郎 うちの父親に楽しんでもらえる舞台
七之助 崇拝に近いね

太郎 勘三郎さん亡くなって、俺が言うのもおこがましいし歌舞伎好きからしたらめっちゃ怒られるかもしれんけど。七之助女形がめちゃくちゃ綺麗やし(笑)迫力が出てきてんだよね

七之助(存在が)でかかったか、甘えてる部分もあったと思うんですよね。忙しい時でも行くと「あそこのセリフもう一回言ってごらん」「ダメダメダメ、へたくそ。もう一回」常にどっかで甘えてたというか、それがあるという安心感があったんですよね。いなくなった瞬間、誰のために芝居してるんだ、誰に見てもらってる?という。ほかに誰か言ってくれる人がいた?てなると、これからは自分でやらなきゃいけないんだって。そこから甘えが取れてきた。先輩たちは「へたくそ、役者やめろ」それを埋めるのは自分でしかない。それまで以上に努力をするようになった。言われるうちが華、キツかったですね。ちょうど兄の襲名最中だったですからね。

勘九郎 記憶がない。2012年。
太郎 記憶ない中でも体動かせよ、てことなんだろうな。お客さんの前に立たなあかんから。これが舞台人の酷なところと思うなあ

鶴瓶師匠のファンへの対応の話、パペポでもヤブツルでも聞いたことがあった。父の事はずっとコンプレックスだったのか。
歌舞伎の世界、親の存在をコンプレックスに感じたことはないんだ(ただし勘九郎は壁を殴って破壊するなど反抗はあり。怒った勘三郎は「バカヤロー!!俺だってそれぐらい出来るんだ~!」と壁を殴る)子供に対しては反面教師。遊びの延長で稽古に入った時は叱る。長三郎は強靭なハート。

先週見てなかったからしらんけど、もうリモート収録じゃなくなった。やっぱしこれがいい。シューイチ、兄弟で出てる。ZOOM飲み会の最中に七之助寝落ちした話など。

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