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サワコの朝 ヤマザキマリ 14歳、世界ひとり旅/あさイチ ヴィオラ母さん たちどまって考える

記憶の中で今もきらめく曲

80日間世界一周/ビクター・ヤング

兼高かおる世界の旅、もうホント大好きで。4歳とか5歳ぐらいから。世界の予測のつかなさというか、わたしがいて予測できる範囲はものすごく限定できるんだなと。うちの母が北海道で音楽家だったんです。ビオラ。で、北海道にみんなで移住したんです。その時に母がいつもオーケストラで家にいなかった時に、私がテレビをつけて。楽しみで楽しみで。とりはだがわーっと。
阿川 今でもヨーロッパをドライブするときにわざわざこの曲をかける
ヤマザキ 自分が兼高かおるさんみたいな。だって本当に憧れてましたもん。兼高かおるさんになりたいって、小学校の作文に書いてました※2019.1.5、兼高かおるさん死去。いつの収録かな。なんかタイムリー。
阿川 お父様は小さい頃に亡くなられてるから記憶は
ヤマザキ ないですね。母はビオラを弾いたり、北海道中で教えてたから。やれ稚内根室だって、もう地の果てまで教えてた。やらされましたけど、性に合わなかったですね。バイオリンは地面に叩きつけてやめました「こんなんやらせられるか!」やらせられるのが嫌だったんですね。白いとこあると、なんか描きたくなっちゃうんですよ。好きとかじゃないです。本能的に何かやりたくなっちゃうんですね。チラシ、両面印刷だと「チェ!」みたいな(笑)白いとこないじゃないか!


兼高かおる世界の旅 OP

14歳ひとり旅

阿川 お母様のお友達のうちに泊りながらあちこち回った
ヤマザキ そうです。ドイツとフランス。リオンにいて、ケルン。かけ離れてるんです。母の感覚だと近い。そういうニュアンスで。簡単に行けるかと思ったら「東京に行くついでに北京寄ってきて」みたいな感覚なんですよ(笑)そのぐらい離れてる。誰も教えてくれない。中2のホライズン英語ですよ(笑)だから途方に暮れる経験を人生で初めてしましたね。(何とか)なったんですよ。行けたんですよ目的地に。

高校中退でイタリアへ

阿川 これからマリちゃんは、駅であるイタリアの老人とバッタリ会ってしまう
ヤマザキ 家出少女みたいな風情ですから、目をつけられてしまったわけですね。最終目的地がパリのルーブル美術館。うちの母がいろいろ巡ってきた時に、帰る間際にルーブル美術館によって来いということで。最終の意図なんですよ。ルーブル美術館にこの子を行かせ、本物の絵画を見せてそれでも絵かきになりたいか。それでパリで乗り換えをするためにブリュッセルでウロウロしてたら、あたしが何処を向いても視野に入るじいさんがいるんですよ(笑)右向いても左向いても100m移動しても。あたしの顔見ていきなり怒鳴り声で「おまえは家出人だろ!」変な英語で。「1ヶ月かけてフランスとドイツと」「けしからん!イタリアが入ってないじゃないか!センスのない旅だ!」言い出したんですよ(笑)「紙と鉛筆、書け。全ての道はローマに通ず」そのじいさんはイタリア人で、陶芸家をしてると。イタリアに来なかった時点でこの旅は大失敗だ、お前が日本についたら無事に着いたかどうか手紙をよこせ、と。でルーブル美術館行って日本について「こういう感じの悪いイタリア人に会った。うちの娘は無事に日本についた、この旅は私が行かせましたって送ってよ」そしたらそのあと母とそのじいさん、メル友になっちゃった。もう頻繁に来る仲になっちゃって。マルコっていうんですけど、私が17の時にうちの母親に「一度娘をイタリアによこせ。全ての道はローマに通ずるのだから、イタリアに来てアカデミックな美術環境を見せろ」と言ってきた。母が「もうあなた学校辞めてイタリアに行ったほうがいいんじゃない?」(笑)今行くしかない、おじいさんも待ってるから、信頼できるからって。

イタリアで詩人と恋に落ちて。お金じゃなくて、その人の持ってる知性と教養はすごく大事。子供が生まれた途端に別れようって。天から「はい、別れなさい」と言われたようで。ちょっとのことも平気になっちゃう。友達がすごいオタクで、自分は絵も文章もやってたから「混ぜ合わせれば漫画になるのになぜやらないの?」と言われて、何足のわらじも履きながら。で、結婚もしたんですよ。14歳の時に出会ったマルコじいさんの孫と。そんなことになると思ってなかった。当時20歳のその孫が、夜通し古代ローマ皇帝の話をしたんですよ。彼は大学生だけど、ローマ皇帝の名前を全部覚えてた。朝から晩までトイレにも立たずに。旦那は、私より14歳年下で、うちの子は旦那より13歳下。

テルマエ・ロマエ

お風呂をテーマにした理由

私はどこに行っても、どんな困難があっても、どこかで行動チェンジしちゃう脳みそがあるんですね。これは面白いことだ、と。
お風呂に入れてない期間が大変長かったんです。活動してる状況が潜在意識下にあって。ポルトガルに行く前は中近東だったりとか。遺跡に行くと使われてない浴場が山のようにある。未だにちゃんと湯を張れそうな浴槽が残ってるんですよ。くやしい、この疲れてる体にお湯を張ったらどんなに癒されるだろう、そんなことばっかりいつも。お風呂によっては天井に溝があって、水が落ちてこないようになってるのもある。あなたたちより進んでるぜ、であのシーンが

阿川 あれは驚きましたね。テルマエ・ロマエで「戦地でみんあん疲れてるからお風呂作ろう」
本当の話で、ありとあらゆる古代ローマ人の駐留しているところにはお風呂がある。何処に行っても先にやることはお風呂を作る。疲れを癒さなければ次の戦力や次の活力にならない。湯船に入りますよ。ただ浴槽の中を泡だらけにしたり、こすってるじゃないですか。湯船垢だらけ。古代ローマ人が見たらけしからんですよ。それまで混沌とした頭の中を整理してくれる場所。会議でも「今日は大事な話があるから風呂に来い」みたいな。G8とかああいうやつもお風呂でやればいい(笑)

RIDE ON TIME/山下達郎

CMに出てた。海に浸かってるかっこいい青年だったんですけど。

山下達郎 Ride on time

ヴィオラ母さん

あさイチプレミアムトーク

2020.10.9放送

竹内まりや:私が経験したことのない凄まじい経験をしている。「生きてさえいればなんとかなるわ」その生き方に憧れる。マリさんのお母さん、量子さんを見ているとこの母にしてこの子アリ、まあなんとかなるよ。いい意味での楽観主義。本当の意味での精神的な強さがないとその生き方は選べない。私はどちらかというと気弱な方なので、それで憧れるんですよね。

感銘を受けた本がヴィオラ母さん

ヤマザキ:まりやさんはひらがなでまりや、あたしの名前は「まり」、妹は「まや」結合すると「まりや」それに気がついたのは母。もう40年前、テレビで竹内まりやさん拝見したとき「あらっ、あなたたち二人の名前を合わせた方がいる!へぇ」なんて言ってた。彼女も音楽でお子さんを育てた

あたしの人生順番がぐちゃぐちゃだ、と言うマリさんに

結婚なんざ、いろいろ経験してからの方が、悪いけどうまくいくってもんよ!

ヤマザキ 父はあたしがうまれてすぐ亡くなってますし、そのあと再婚した人とも別れちゃって。ふたりの娘を女手一つで育てた人。波乱万丈の中にありながらも、自分にとって生きる糧である音楽をずっと楽しそうに続けてる。ストレス溜めてない人だったから、まあなんか面白い大人のサンプルがうちにいる。
言われたとおりだなと私も感じていて、若くて何も手探りで、ああなればいいな、こうなればいいなという妄想膨らませて結婚するのと、ひとしきり辛酸なめて泥沼の泥をすくってみてきたあとに、誰かにすがるために結婚するんじゃなくて「自分ひとりで生きていけるかも」思ってる時に出会う出会いは、なかなかいい感じで付き合っていける。相手にいろんなこと欲求しなくなってますね。ああして欲しいこうして欲しいって。なんでもありだし、生きていればいろんなことがあることが分かってからの結婚だと気も楽になる。母が言ったとおりですね

息子の話

25歳の息子さんはハワイの大学で哲学を学んだ。「いつものあなたであってほしい」


お風呂に入ってると無になる。いろんなものが流れ出る。

たちどまって考える

人生は思い通りにならないもの、どんなことでも起こり得るもの。←コロナで大変になった時に支えになった言葉。
不可抗力を強いられている、そんな時にもともと「70年80年生きてればいろんな波瀾万丈があって当たり前、生きてる時にこういうパンデミックって含まれるんだなあ」って思うと、そこに入ってパニック起こすんじゃなくて、俯瞰(ふかん)で見れば。

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