TEAM NACS
役割
安田(原点は)大学です。学年はバラバラ。演劇研究会でたまたま気が合った。重ちゃんが車持ってたんで、森崎さんちに遊び行くとか(笑)旭川の音尾くんちに遊びに行くとか。
阿川 何にもないことが楽しい
安田 まぁ笑ってましたね
阿川 大泉さんはどういうタイプで
安田 いい意味で、本人も言ってますけど、学生の頃から水曜どうでしょうって番組で人気がありましたから、NACSで公演やるときは、正直客寄せパンダでしたね(笑)まず大泉さんを知ってる方たちに見に来ていただいて、NACSのことを好きになっていただいて、大泉さんから羽ばたいて、好きになっていただいて。そういう役割。
阿川 安田さんは
安田 普段何もしない。ここぞというときにやるような。決してレギュラーじゃないんですけど、野球で言うとこの、たま~に代打で出てきて、三振かホームランっていう。
阿川 代打の割にはいい男じゃないですか、あのメンバーの中で
安田 並びで見るからいい男なんですよ。ここにですよ、今の下町ロケットの徳重(聡)さんとか、竹内涼真くんとかの並びなら全然ですよ。今笑った人いましたね(笑)僕は学生の頃、江口洋介さんとか、長髪はやってたでしょ。背中までロン毛にして上下スウェットで、ジョン・レノン。周りからは宅八郎って言われてました(笑)舞台は5人光らせなきゃいけないから、作家さんは悩みますよね。メンバーが納得しないから。先輩から、一人になってみないとわからないことがあると言われるんですけど、ああそうか、そんなに大変なら絶対失わないでおこう(笑)NACSの基盤があるからこういう場所に押し上げてくれてるんですよね。元の出はきっと北海道なんですよ。
記憶の中できらめく曲
MR.LONELY/玉置浩二
会社員を10ヶ月でやめて、劇団ばっかりやってたんですね。バイキングのウエイターやってて。23、4ですからちょっと上なんですよね。19とか短大の子に使われるわけですよ。僕新人なんでよろしくお願いします、なんだけど、にっちもさっちもどうにも行かなくて。朝の6時半とかからやらしてもらうんですよね。夜お稽古行くんですけど、どーにも先も見えなくて。この歌が流行っててオーバーラップしてたな
北海道から東京へ
安田 物理的に出稼ぎだったんですよ。ちょっとだとおまんま食べれないので、だいぶ行かせてください(笑)長期滞在。東京出てきて、自分が卑屈だということにすごく気がつきましたね。六本木とか、赤坂とか、銀座とかが眩しくて眩しくてしょうがない。東京のイメージ、絶対に怖いとこだって。今でも肩掛けカバンを必ず前にするんですよ
阿川 治安の問題ですね
安田 そう。癖になっちゃって。電車乗っても絶対前にあれば盗られないって。ドラマのシーンでも。そういうイメージもあるけど「男はつらいよ」寅さんも好きだから、柴又行きたい、帝釈天行きたいっていう僕もいるんですよ。あそこ行くと大好きな東京なんですね。お芝居を生業にしたいというのはあったんですけど、土壌として成り立つのは、30を過ぎてやらしていただくとき、同じぐらいの力量があったとしても、スキルが、東京でがんばって奥歯噛み締めてずっとやってきた方の方が明らかにあるんですよ。これは向こうさんとしては面白くないだろうな、そういうジレンマはありましたね。
「問題のあるレストラン」女装癖がなかなか抜けなかった。
自分で(役を)決めちゃうと、それしかできなくなるから、なんでもやらしていただきます、出来るかどうかはさておき、この人はできると思ったんだ、じゃ、やってみようというスタンスでいれば、モノにできるものもあるかも知れないし、できないものもあるかもしれない。やってみなきゃわかんないから、なんでもやります、という感じ。
溶接工の父を題材にしたエッセイ。彦麻呂さん的に言うと病気のデパートだった父。
いま心に響く曲
瞬きもせず/中島みゆき
自分が演じた役と重なる曲。98年。