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人生案内 1番になれない小5息子、わが子が嫌 大日向雅美さん、鷲田清一さんの回答

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1番になれない小5息子

何をやっても1番になれません。

息子は控えめで人が嫌がることはせず、いつもニコニコと穏やかです。少年野球をしており、毎日自ら進んで投球練習や素振りをコツコツやっています。性格がいいからか、今年はキャプテンになりました。しかし、試合ではそこそこ活躍するものの
最優秀賞などの個人賞は取れません。

本人も悔しい思いをしているようですが、賞を取った子に「おめでとう」と声をかけます。その姿を見ると、悔しくて歯がゆい気持ちになります。

思えば、息子はリレーの選手に選ばれるわけでもなく、書道で表彰されるわけでもなく、特に目立ったところもありません。

悪くないけれども、決して目立つことのない息子。活躍するお子さんを見ると、正直羨ましくなってしまいます。

ふりかえり

複数のお子さんが思い出される。目立たなかった子の親の恨みつらみの表情とか。

目立ったら足引っ張られるよ。やってないこともやったと言われるし変な噂立てられるし。今の親は掲示板に実名で悪口書くからね。

少年野球の経験者として。最優秀賞、個人賞は、貰った子も大して嬉しいとは思ってない。

なんでこの子が最優秀なの、って時は、小さな大会なら、保護者会長の思惑とか好き嫌いが絡んでる場合もある。数字で選んで欲しいなと思うこともあった。最多安打賞、ホームラン賞の方が双方納得がいくんじゃないかな。

スポ少は拘束時間が長い。親同士の話題は人の悪口が多い。聞きたくもない話を聞かされたり、他の保護者に気を使ったり。この母親も精神的に追い詰められている(かもしれない)と思って欲しい。己の承認欲求のために野球やらされているとしたら、かわいそうな話。

桑田や里崎に野球教えてもらったほうが嬉しいだろうに。日曜日は本当に楽しかった。ありがとうございました。Mattの父ちゃんかっこよかった。社会人選抜との試合も隠し球アウトで笑わしてくれたな。
カネやんも84歳か。

小学生のうちは、のびのびと野球やってほしいもの。1番1番って、誰もが佐々木郎希になれるわけじゃないんだから。2番手じゃダメかい?キャプテンだっていろいろ大変なんだよ。優しい息子さんでよかったね。心に余裕があるから他人を祝福できる。どうか、他人の子供さんをうらやましがることのないよう。

「〇〇なんかに負けるな!」などと言わないように。それは叱咤激励ではなく、単なる毒親
自分も何度となく、その言葉を発する親を見てきました。結果が全てではない。

大日向雅美さんの回答(抜粋)

なぜ1番を求めるのか

なぜあなたはそれほどまでに、お子さんと人を比べ、1番になることを求めるのでしょうか。他者と比べて得られる相対評価は、相手次第で浮き沈みします。

息子さんは他の人にはない資質をたくさん持っていて、なんと素晴らしいことかと思います。地道な努力を惜しまず、自分が評価されなくても友達の成功を祝福するとは。よほどの人格者の大人でもなかなかできないことです。

育つ過程にある子供にとって大切なことは、その子にしかない良さをしっかり認めてもらうことです。それが自己肯定感となり、その人らしい心豊かな人生を送る鍵となります。

ないものねだりも、子を思う親の情ゆえかもしれません。しかし、失礼を承知で申し上げれば、ご自分はこれまでどれほどのことをなし得ていらしたのでしょうか

そうして我が身を振り返り、子供に過剰な期待を抱いて、追い詰めないよう自戒することが、本当の親の情ではないでしょうか。

一番になれない我が子が嫌 医師の40代女性

追記 2017.12.26

3人の子供が学校のテストや習い事で、1番や代表になれないとき
どうしてという思いが頭から離れません。
中学1年を筆頭に、3人とも利発で健康で温厚な良い子達です
学校生活で大きな問題はありません
(中略)
しかし、目に見える結果が伴わなかったとき
私はその努力を褒めることができません。
どうして、もっとあれをやっておかなかったのか
なぜ、よその子は賞をもらえるのかといった嫌な気持ちばかり。
子供を責めてしまいそうになり、よその親御さんが心底羨ましくて仕方ありません
どうしたら、よその子と比較することなく、うちの子はうちの子だ、と
子供のスケールの中で捉えられるでしょうか。子供の世界にはまりすぎでしょうか。

学期末など、定期的に挙がる相談。1番であり続けるプレッシャーは経験してみないとわからんのに
しかも今回は一人だけではなくきょうだい全員に同じ願いを押し付けようとする。

鷲田清一さんの回答

あなたはもう自分で答えを出しておられますね。

子どもが「利発で健康で温厚で良い子」であればそれで十分で「よそと比較することなく、うちの子はうちの子だ、と子供のスケールの中で捉える」べきだと。なのにあなたは、どうしてうちの子が「1番」「代表」でないのかと苛立っている。でもよく考えてみましょう。今の学校で1番になれても、上の優秀な学校に進めば1位を続けるのは至難のこと。さらにその上に行けばどうなるでしょう。

あなたは、世界で一人しかなれないオリンピックの金メダリストのようなモデルを思い描いているのではないですか。子供をそれに合わせるのは、あまりに残酷です。そもそもお子さんが良い子であるのは、あなたが学校でずっと1位を取り続けてきたからですか。お子さんを愛せるのは彼らが1位の時だけですか。そうではないでしょう。あなたは子供の世界にではなく、他人との優劣ばかり気にするオトナの世界にハマりすぎなんです

たとえ何位であってもくじけない、そのはつらつさをこそ1位と誇ってあげましょう。