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人生案内メモ、文字起こし、感想。

SWITCH インタビュー達人達 平岳大×考古学者・杉山三郎 真田丸

杉山三郎

平:都市伝説大好きなんですよ。考古学の人たちって、なんかすごい夢を追いかけて。でも、霞を食って生きてるわけじゃないでしょうし。現実的なことも聞いてみたい。インディジョーンズみたいな。

杉山:想像力、データをを元にインスピレーションで勝負する。俳優さんも想像力ですよね。自分でない人間を演ずるわけですから、その辺の想像力を知りたい

テオティワカンとは

その遺跡が放棄されて千年以上が経ってる。アステカ人が来てその廃墟を見て「神々の都」と名前をつけた。「テオ」は神、「ワカン」は場所という意味。アステカ語。実際は何と呼ばれたかわからない。言語も何民族が住んでたかもわからない。住居もたくさんありますし、ピラミッドも大きいのが3つ。その意味もわからない、かなり謎だらけの古代都市なんですよね。人が住んでた住居跡があるんですよ。10万人ぐらいが住んでた。日本はようやく弥生時代の頃ですね。集落が少しずつ大きくなってった頃に、もう10万人の大都市だったんです。

平:じゅうまんにん??ピラミッドは建設されていたわけですね

発掘して分かった。はじめにピラミッドが作られた。一番古いのがピラミッド。そのあと人が呼ばれて

平:おかしいじゃないですか先生それ。じゃ誰が建てたんですか?
杉山:誰でしょうね(笑)それを知りたくて掘ったんですが、誰がこのでっかい街を作ったのかが大きなテーマなんです今。二つ大きな理論がある。一つは強力な王がいて全体を統率。墓がまだ見つかっていなくて、王宮が確認されてない。もう一つは共和的なトップ集団が民主的に統率していた。

98年の月のピラミッド発掘調査で、その名を知られるようになった。全部で7つの層があり、軍事的な国家であることもわかっている。最初は小さなものから増築を繰り返し、300年かけて大きくなった。

想像力と仕事

我々はできる限りデータの蓄積の上にいろんなことが想像できる。自分のベースと発掘したものを空間的に配置できる。そうすると人や社会構造が分かる。やっていくのが我々の仕事。

転機

杉山:大学受験二回失敗して、突然ヒッピー生活をしたり、半年間、横浜から船でシベリア行ったり
平:ハードなヒッピーですね
杉山:20歳の時、突然海外に飛び出して、ヨーロッパほとんど見て回った。ギリシャからトルコ、昔のイラン、アフガニスタン、インドに行って。友達から「フラフラしてるんなら来ないか」フリーターやってたんですけど(考古学の)現場に入れてもらったら非常に面白い。掘ってるうちに古代人の作ったものが伝わってくる。勾玉とか出てきて、しくじって大きな穴を開けたものとか(笑)気持が伝わってくるようなものがいっぱいあるんですよね。2千年ぐらい前の話だけど古代人とつながる

運命を変えた本は利根山光人の写真集「マヤ」来てはいけない、マヤを見てはいけない。26歳でメキシコに行く決意をし、無償で働き研鑽を積んだ。35歳で子供3人連れてアメリカの大学に留学。

僕の中で回り道って感覚はあまりないんです。いろんなことをやってどう生かしていくか。フラフラしてて良かったなと今思いますね。目的がしっかりと、ブレないものが有れば、そこに向かっていく道は回りではない。それが正道

平岳大

舞台「ピグマリオン」で初主演。あの役やってる時は、自分の性格もちょっときつい。役が自分の生活に入り込んじゃってると思うことも結構あった

武田勝頼

杉山:武田勝頼見て、非常にインパクトが強かった。お父さんの関係とか、ちょっとダブったりするんですけど
平:三谷幸喜さんは非常に当て書きなので、もちろんそれを前提として僕に書いてくださったと思うんですけど、真田丸の記者発表の時に「有名な父を持った息子の悲しさを一生懸命演じたいと思います」(笑)三谷さんが記者席に座ってて、一人だけ爆笑してました。台本読みながら「お前自身なんだからこれぐらいできるだろ」言われてるみたいで
杉山:気を使う役作りとか、具体的に
平:脚本読んだときからいい役だったので、堺雅人さんが家臣たちに別れを告げる場面、頭の中で想像してやると、必ず感動して泣けてくる(笑)でも、あそこで泣いちゃいけないと思って。武田勝頼についてはそこのシーンで泣かないようにもう飽きるぐらい頭の中でやりましたね。感動が薄まって、涙が出てこなくなるまで。勝頼は武道で体を鍛えていた。まあ肉体的に寄せていかないとあかんなと思って毎日15キロぐらい走った。今までで一番身体的に締まってたかもしれない。
杉山:平さんの中で役を演じるとはどういうこと...
平:そういうふうなことは考えてなかったんで、僕たち俳優はどういうふうにストーリーテリングをするか、ひとつの話の中で、自分はどういう役割を担っているか。どう演じたらその話が良く見えるか、効果的に見やすいか。自分が自分がというより、話全体を見ている感じですね