サチさん
多いのは占いの本ですね。「どういう内容にしますか?」分かりやすいように、とか本人と打ち合わせをして。占いって統計学ですから、資料ありますよね。わからないことがあると「資料他にないですか?」あちこち掘り返して出して来るみたいな。バーンと投げられる感じで。まぁしょうがない忙しいんだろうなと思ってたので。でもブログ見ると海外旅行にお出かけになってて....
※アメーバブログやってる占い師さんが多いので特定は難しい。表紙イメージから想像するに、おっさんなんかと。
ね:読者を裏切ってるとは思わないんですか?
サ:それは特にないです
ぱ:え?マジ?
占いの本って、結果がだいたい同じじゃないですか。多分読む方も、自分の運勢がどうか知りたい場合に読む。だから文学的表現というよりは、これで当たってるとか、今年はこういう方角が良いってわかれば。特に騙してるっていうのはないですね。
著作権法121条
著作者でない者の実名、又は周知の変名を、著作者名として表示した著作物の複製物(原著作者の著作者でない物の著作者として表示した、 二次的著作物の複製物を含む)を頒布した者は1年以下の懲役。若しくは百万円以下の罰金に処し、またこれを併科とする。
※実際に書いた人と名義を貸した人との間に合意があれば罪に問われない判例有り。ゴーストライターが罪に問われることはないという考え方が一般的。
本を書くテクニック
先生によってキャラがありますからね。男性だと格言めいた「情けは人の為ならず 人に優しくしなさい」
女性だと「人に優しくしていると、ご褒美で自分に返ってくるわよ」そういう言い回し。絶対バレない。
納品したら全消去。心を無にするしかない。いい表現だなと思っても「これは私が書いたのに」ってなる。そんなの思わない思わない。執着してるとメンタル壊れちゃう。代理母じゃないけど、産んだら渡さねば。
自分で本を書きたいとは思わないの?
思ってるんですよ実は。出版社に、こんな占いの本があったらいいなって企画を持ち込んだんですけど「いや、あなたの名前じゃ売れないよ」バッサリ切られた。他の著名な先生の名前で本を出そうと言われて。一瞬「え~」ですよね。でも「その先生の名前でいいです」と....
ね:え~!!やり続けるの辛くないですか?
そうですね。金のためと思って割り切ってるのと一喜一憂しても仕方ないな、と。
生活/過去
10年前までは雑誌のライターで月80万円稼いでいたが、近年は電子書籍の普及などで4分の1に激減。ネットで本人に代わって本を書く仕事を見つけたものの一冊書いて20万円。買取なので重版されても印税は入らない。一冊書くのに2~3ヶ月かかる。居酒屋でバイトしてるサチさん。
※本業というより、もはや副業の域。
ね:自分を抑え込んでる感じがするんだけど?
叩いて開かない扉なら締めればいい。もともと両親が毒親で、虐待もあるしネグレクトもあるし、ほんとにわけわかんない親だったんですね。そこで、諦めることが生きる上で大切なことになった。我慢してれば生きていけるかな。愛情もないですし。返ってこないんですよね。鬱陶しがられるし。
ぱ:器がでかいんだよね。許容量が。
お酒飲むと楽しくなっちゃうんで、そこでパーンと。親と一緒にいる時間はがんじがらめだったので、好きな時間に眠れたりとか、好きなことができるので幸せ。最近は占い師の仕事も始めたので。