WhyJapanese?では足りない
ジェイソン:金田一耕助さん、やっと会えました。
金田一:ライブを見させていただきました。
ジェイソン:ああそうですか。これからどう磨いていくかですね。
金田一:英語だってめちゃくちゃじゃないですか。肉になるとフランス語(pork)、生きている時は英語(pig)
ジェイソン:何が悪い(笑)
金田一:Why American People?なんでJapanese(日本語、日本人)とJapanese people(日本人)を区別するんですかね?同じ意味を二つ重ねてないですか
ジェイソン:あのねこれはね、完全に響きの問題。Japaneseだけでは足りない(笑)
金田一:ネタ作りってどう考えてるんですか?
ジェイソン:いくつかありますけど、漢字ネタは毎日勉強してるんですが漢字を。最初のうちは勉強しているうちに「これちょっとおかしい」たとえば「狩る」動物守ってないよね。矛盾してる。
金田一:だって中国語だもん。
ジェイソン:よく分からないで使ってる
金田一:しょうがないじゃん中国から習ったんだもん
ジェイソン:何も疑問に思わないでそのまま使ってるんですか?Why?にならなかったんですか?
金田一:そうでしょうねえ。
日本語は曖昧な言語なのか
「コーヒーはいいですか?」「いいです。」おなじ「いいです」なのに、Yesの意味もNoの意味も両方ある。
たとえば引き出しに指を挟んだ時「いたっ!」日本語はとっさの時でも瞬時に表現でき、分析的だと言われる。
存在について
馬だったら「いる」チョークなら「ある」僕らは区別する。
サルトルって知ってます?彼は水が「ある」人が「いる」というのは違うというんですね。中国語は区別しない。生き物か物かの違いなのか。自ら動くかそうでないのかの違いなのか。
日本人に聞くと、タクシーは「いる」と答えるが、留学生は「ある」と答える。クマのぬいぐるみは「ある」ぬいぐるみのクマは「いる」おんなじものでしょ?
「いる」方は気持ちがあるから。モノに共感できるかどうかなんですね。自分と同じように考えられるかどうか。
言葉というのは曖昧なんです。誰かのものじゃない。政府や偉い学者が決めるもんじゃない。皆さんがそれぞれ決めればいい。文科省が決めるわけじゃない。
誰がどう使おうといいんです。
金田一:アメリカの人に「日本語どう?」と聞くと「カラダが小さくなったような気がする」というんです。日本語喋った途端に上品になる。考えをまず言葉で作るわけですね。頭の中に言葉がある。
ジェイソン:僕はそれ賛成しきれない。なんか頭の中にイメージがある。
金田一:考える言葉っていうのはたとえば「死んだ魚の生の肉は好きか?」「おいしくない」でも「刺身は好きか?」「好きです」どちらも同じ「死んだ魚の生の肉」なんです。結局僕らは刺身という「言葉」で食べてる。つまり僕らは言葉で感じる。刺身という言葉があることで、美味しさを感じることができる。
マジっすか?
金田一:新しい敬語だったりするんですよね。彼らなりにも頑張って敬語を使おうとしてる「行くっす」とか。
ヤバい、全然
ジェイソン:意味が全く逆なんじゃないですか?「あいつやばいね」は「すごくかっこいい」意味。
金田一:強める言葉は悪い言葉をいい意味に使うんですよ。「すごく」「ひどく」今普通のものを肯定するんですね「ひどくおいしい」ホントはいけないんですよ。
ジェイソン:「全然美味しい」とか
金田一:有名な話ですけど、それ森鴎外が使ってたとか。「全然」明治の頃はただの強調の言葉だったんです「とてもおいしい」って普通僕ら使うんですけど、本来は「とてもおいしくない」というんです。
ジェイソン:それは初耳
金田一:英語ではないのですか?
ジェイソン:sick(病気)ill(病気の)fat(太った)若者は使いますね。
金田一:いい意味で?へぇ~
ジェイソン:sickを「すごいカッコいい」とか
金田一:アイツ病気だって。なんかわかりますね。fatだって、すごいスタイル悪いじゃん。
ジェイソン:スケボーで難しいトリック決めた時も「sick」
厚切りジェイソンに短歌は詠めるのか
自由すぎる歌人、斉藤斎藤登場。
上半身が人魚のようなものたちが 自動改札みぎにひだりに
斉藤斎藤:人魚ってそもそも何かすごい雑ですよね(笑)半魚人だと上が魚。
ジェイソン:哺乳類だろう。
金田一:たまご生むんじゃない?
ジェイソン:いやでも、おっぱいあるんですよ
こういう人も長渕剛聴くのかと勉強になるすごい音漏れ
金田一:(爆笑)
斉藤斎藤:長渕剛って聞かれたことありますか
ジェイソン:もちろん知りません
斉藤斎藤:体を鍛えて、割と厚切りなカラダなんです「セイ」と言ったりするんですけど(笑)熱い男気を発している。歌う歌は女心を歌ったりする。ファンではないですけど気になる存在。「こういう人でも聞くんだ」って4:6混じった、良い悪いが混じった程度を強めるもの。「すごいかな」と思って作った。
きょうはまた 死んだ魚の生の肉 あすは子牛の リンパ液飲む 金田一秀穂
「くしゃみした隣の人が気になるな」またつぶやかれ 何が悪いの 厚切りジェイソン
うわ~面白かった。書き起こしがものすごく難しかった。斉藤斎藤が出てくるとは思わなかった。非常に意外な展開になった後半。
金田一:最高のコミュニケーションはエッチ、いわゆるセックスなんですよ。でもそうするわけにいかない。全員とね
ジェイソン:え?あ、はい・・
金田一:だったら鳴き声でコミュニケーションしよう。それで言葉が始まった。
突飛なこと口走るなぁ先生。