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SWITCHインタビュー達人達 鈴木京香×小山登美夫 アートと演技の意外な関係。

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アートフェア、美術

小山:アートフェア、どちらかでお会いしましたよね?
鈴木:バーゼルで(←スイス・アートバーゼル。世界最大のアートフェア。いろんなギャラリーがいるわけで。
小山:僕らにしてみれば、ある意味寅さんの叩き売りみたいなもの。持ってって、その場でお店を広げて、売る。ドサ周りして世界各地で見せていく。どういった形でバナナをかっこよく見せるか。それがなかなか大変。鈴木さん、美術はどこが一番面白いんですか?
鈴木:こんなに純粋に賛美できるものってない。映画もお芝居も見に行くのは好き。今こういう仕事させてもらってると「いいな」「好きだな」だけではない感情が渦巻く。「自分がこのようなことができるか?」反省や落ち込みの材料にもつながるし、のんきに賞賛している場合じゃないなって時もある。絵画は本当の素直な好き嫌いが言える。本当に好きなものを気持ちのままに選び取っていいから。映画も舞台も「鑑賞」って使いますけど(アートは)心底、勉強気分にならないで愛でられる。
小山:ゴッホとか好きで見てると「このキャンバスの前にゴッホがいたんだ」と思いますでしょ?「クレーがこれ描いたんだ」と思う時がありますよね。目の前が空気のところに、作者がいたわけですよね。

アーティストのマネージャー、ギャラリストの仕事

鈴木:美術愛好家として、自分の好みみたいなものがありますよね。それを仕事に反映させる割合って、どれくらいなんですか?
小山:画商は、絵を売りたい人がいたら売り先を見つける。もしくは「こういった絵が欲しい」を見つけてくるのが仕事。ギャラリーの仕事は、展覧会で一つの空間を表現する。アーティストとどういう展示にしようか考える。それを、2年 4年つなげていくことによって「この作家がどういう作家か」を作っていく。
鈴木:ギャラリストを志したきっかけって、なんですか?
小山:ミーハーな(笑)「アーティストと会える」のが大きな・・アーティストの一番近くにいる場所はギャラリーかもしれない。奈良(美智)さんは 4万、村上さんが10万の時期をやってた。20年間で今のようなマーケットになるアーティストがふたりいる。もう 何億円ですね。ある程度好きじゃないと仕事にならないけど、好きなものだけやってると「趣味」のギャラリー。今の日本の中ではこういったものが必要とか、マーケットの中にこういったモノが少ないというのも調べましたね。その中で自分の特殊性をつけないと立ちいかない。日本は抽象絵画が花盛りで、美術界だけで論争が起こっていたのが嫌だった。アメリカのポップアートとかが起こってきたときも、日本は抽象画だけだったので。村上さんや奈良さんは「漫画の王国」他の人からは馬鹿にされていた。でも奈良さんの絵は、分かりやすさの中にもコンセプチュアルなものがある。
鈴木:小山さんは「エネルギッシュなビジネスマン」「サークルの『できる』先輩」って感じ(笑)

村上隆


カタール・ドーハで村上隆展 - YouTube

ベルサイユ宮殿で村上隆氏の作品展 - YouTube

日曜美術館」あたりで、前半部分にもうちょっと足して放送してもらえないだろうか。鈴木京香、インタビューの仕方がメチャうまい。もう少し年をとったら、近い将来「京香の部屋」「京香の朝」やってもいい。