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人生案内メモ、文字起こし、感想。

SWITCHインタビュー達人達 吉田鋼太郎×宮川彬良 台詞を歌う、音楽を語る。(抜粋)

吉田:アキラちゃんのことが浮かんだ。湧き出る泉の如く出てくるすごい音楽。どうやってどこから出てくるのか。あなたはなぜこういうことができるのかって話が出来ずじまいで。
宮川:ちょうどいいタイミングだな。10~15年前の吉田鋼太郎しか知らない。人間がどういう風にかあるのか直視してみたい。なぜあんなにセリフが音楽的なのか。ああ、だからか、と納得してみたいんですよね。

死神役

デスノート、ミュージカルになるんだ・・デュークやるんだ伝助さん。
宮川:音域もバッチリでしたね。気持ち良さそうに歌ってた。
吉田:気持ちよかないけどね
宮川:ああ、そう。吉田鋼太郎は改めて、いいバリトン歌手。
吉田:(楽譜は)読めないからわかんない。耳で覚えて歌うしかない男だよ私はって最初から言ってる。それでもいいですと。歌は好きだからね。
宮川:歌ってる自分も好きでしょ
吉田:それは嫌いじゃない(笑)日生劇場、2千人のお客様の前で歌うのと、自分が歌うのが好きなのとは話が違ってくる。
宮川:作曲がさ、フランク・ワイルドホーンの書き下ろし。初演を日本でやるという・・

吉田:オリジナルキャスト。
宮川:オリジナルキャストになったんだ(笑)目論見としては、ブロードウェイでやるかもしれないとかそういうの?
吉田:まあ、視野には入ってるかもしれませんね。俺がブロードウェイ行って歌うわけだ。
宮川:もしかするとね
吉田:トニー賞候補(笑)

劇団四季を半年で辞めている。

宮川:劇団四季を辞めたのって、一説には「練習が嫌だから」?
吉田:踊りをね、厳しく叩き込まれるんで。クラシックバレエの練習が朝の9時から1時間半みっちり。それがね、ちょっと辛かった。
宮川:あのタイツを履いて、ここきゅっと・・
吉田:タイツを履くのに1ヶ月、決心するまでかかってどうしても履きたくなくて。
でも今、鹿賀丈史さんとか濱田めぐみさんとご一緒にするようになって。妙な運命。
宮川:運命だけじゃないよ。僕はね、鋼太郎さんの歌すっごい耳に残ってる。「ハムレット」ね。劇中劇のシーン歌いまくっていた。鋼太郎さんだけ最後まで音伸ばして「それでもかっこよく歌いたいんじゃー!!」役者の歌ってこれだよね。歌はどんなに上手くても「歌を聴いてます」ってお客さんがなっちゃう歌い手さんと、芝居を見ているうちにどんどん引き込んでいく歌と2種類ある。圧倒的に後者。どうしてあんなに音楽的なのか。オペラの勉強して、セリフが言えるか。とんでもない。鋼太郎さんの基礎はなんなんですか 
吉田:飲みに行ってもおねえちゃんの話しかしないからね。シェークスピアのセリフ、韻文になってる。
宮川:詩になってる。
吉田:学生時代、原語で1.2回上演するのが基本の劇団だったので自由にやってる芝居と「ロミオとジュリエット」原語でやりました。そこで叩き込まれたのが「朗誦(ろうしょう)」朗らかに、うたうようにしゃべる。アイアンビック・ペンタミターを体得しなさいともしも音楽が恋の糧であるなら続けてくれ
If music be the food of love, play on!
 iambic pemtamiter(弱強五歩格)とは 弱い音、強い音を交互に5回繰り返して1行作る。シェークスピアが愛したリズム。

宮川:それをやらされてたのか。それを日本語でやってたならすごいこと。世の俳優さん、みんなやってることなの?
吉田:多分やってないと思う。お客さんにとって、あるリズムを持って語られるセリフは、入ってきやすい。
宮川:朗誦すると蜷川幸雄さんに怒られるんじゃないかって気がチラッと。要するに「歌うな、ただ言やいいんだよ!」って雰囲気が。
吉田:歌わなきゃいけない時もある。シェークスピアの時は。そこにリアリティがなきゃ。
宮川:朗誦するときに、リアリティがなくなっちゃう人多いんだ。かたや歌え、かたやリアリティって責められて、今の吉田鋼太郎の演技ができたのか。
吉田:リアリティに関して言えば、そのことで誰かに注文付けられたとかってことはない。俳優として、ただ歌ってるだけじゃどうにも居心地が悪い。ちゃんと伝わってない、或いは自分の気持ちが本当に出てないんじゃないか。それに気づかないと。朗誦は諸刃の刃。
宮川:必要なものは、何なんでしょうね。
吉田:人生経験(笑)

花子とアンマツケンサンバ

吉田:50過ぎて出てきたから、「よし、俺も頑張ろう」みたいな
宮川:希望の星(笑)
吉田:伝助って人物像も、今ではあまりいないタイプ。純情で男気のある。そのキャラクターが皆に愛された。
宮川:役者ってのはみんなに知られてなんぼだね。
吉田:アキラちゃんがテレビに出てきたとき、ものすごく嫉妬したもんね。「なんで俺より先に売れてんだこいつ」(笑)
宮川:「マツケンサンバ」は、はからずも・・
吉田:あそこの引き出しであれだけいった。そこできたかってびっくり。
宮川:売れるために作ったわけでもなんでもない。何故かあのタイミングで売れた。「宮川さんって何作った人?」「マツケンサンバⅡ」って言える。知ってるよ、って言われることがどれだけ嬉しいか、ありがたい。

松平健 - マツケンサンバI・II・III フルメドレー - YouTube
吉田:マツケンサンバの宮川って言われちゃうことに
宮川:もちろん葛藤はありますよ。「それだけじゃない」
吉田:「伝助さん」って小学生にも街で言われる。悪い気はしないな。ちっちゃいこも見てくれたことがありがたいし、嬉しい。
宮川:そのイメージを覆すことができるか、不安。
吉田:そうかあ・・映像の世界はどんどん消費され浪費されていく。実感として最近分かる気もする。もう56。最後の貪欲さ。毛嫌いしてたミュージカルをやってみると意外と楽しい。
宮川:ミュージカルはいろんな人生やってきた人が集まる場所なんですよ。ミュージカル作ってる時に「集合」を感じる。円が重なって真ん中の赤く塗るところ、あれがミュージカル。

お父さんは宮川泰

宮川彬良 - Wikipedia
宮川泰 - Wikipedia

アキラさんが小3の時、家の前を子供達が「ゲバゲバ90分のテーマ」を歌ってた。夏休みの自由研究、8月の終わりに作曲した8小節のメロディー「朝のすずめ」学校始まって以来の5重丸をもらい、よそのクラスの子が見に来た。つまり、味をしめたってこと。