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【抜粋・感想】SONGS 宇多田ヒカル  言葉に迫る10曲  又吉直樹  小田和正 水野良樹  

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Automatic /First Love

7回目のベル

宇多田 「劇場」読んだんですよね
又吉 「Automatic」歌詞の「7回」って絶妙ですよね
宇多田 6とか8とか考えてるんですよね。そろそろ切ろうかと思ってるのが7回めで、取ってくれたみたいな。やばい、もう無理と思ってたのがしゃきっとしなきゃ。
又吉 7回って、僕の性格なんですよ。出た緊張感からなまえいわへんでも誰かわかってくれる、この安心感。期待と緊張と安心感、2秒ぐらいで感情がすごく移って行ってるのが面白いなと思って

原点は物語

宇多田 歌っていうよりも、物語とか漫画を読んでいるような感じ。あまり日本語の歌を聞いていなかった。日本語で見るものは小説とか。子供の頃マンガ家を目指していて、りぼんなんかにも応募したりして。
又吉 映像が浮かびますよね
宇多田 台本ぽいとか。12、3歳頃は小説家にもなりたくて。本の世界にいたかったというか、そこで生きてたみたいな。外に自由はなくて、どうにもならん。本を読んでると誰かとつながった気がして、その第二次のものとして、たくさんの人が同じ本や文章を読んで似たようなものを感じて。みんな同じじゃん、と。
又吉 確認ができる。全く一緒ですね。

あなた

祈り、願い、希望。

又吉 「あなた以外に何もいらない~かわりばえしないあしたをください」すごい刺さって。それなのに「あなたといる世界は息を呑むほど美しい」願いというか祈りというか。
宇多田 祈りの方が強い。幼少期の環境が、何が起こるか全くわからない。今はこうだと思ってても、0.5秒後にすべてがひっくり返る。母が予測のつかない人で。学校から帰ったら「ヒカル、明日からニューヨークに引っ越すわよ」日本に帰ったら「離婚するわよ」家の中がすごい険悪になってて。安心したら絶対傷つくし裏切られるから。気持ちのいいことだったらそれがずっと続くといいな、と。祈りとか願いとか希望が自分の中に入ってると思うんです。

COLORS

※車のCM思い出す。昔よく聞いてたし今も時々聞く
TOYOTA WISH CM 2 - YouTube

花束を君に

又吉 聞くたびに泣いてまう。あそこまで感情をはっきりと浮かび上がらせるなんてできない
宇多田 私ももう書けない。基本的には全部喪失の話じゃないですか。喪失が大きければ大きいほど、出てくるタイミングになる。
又吉 「毎日の人知れず~」から「愛なんて 知らずに済んだのにな」のところ
宇多田 そこがなかなか出てこなくて。出たときに「あぁ、完成した」と思ったんですよね

道/ 真夏の通り雨

小田和正

道という曲があるんですけども「イッツアロンリー ふ ふ ふ♪」普通はふわっとなったり軽くなったりするんだけど、彼女の歌い方、ふ ふにどんどん引っ張られていく。僕は ふ ふ が大好きなんです。ほかに候補はあったのですか?「真夏の通り雨」比較的最近の曲なんですけども、こんな曲も書くんだと思いました。そうか、通り雨なのにやまないんだ、息を呑むようでした。感性は圧倒的に深さを増しています。

宇多田(Fu Fuは) 違和感を感じる変化、心の隙。小田さんにそう言ってもらえると嬉しいですね。その瞬間死んじゃったら私としては振り止まない雨になるわけで
※ご当地紀行を彷彿とさせる喋り方よの小田さん。ほんの短い間だったが

水野良樹

「運命忘れて生きてきた」普通は「信じて生きてきた」なんだけど。自分のことをすごく引いた目で見て歌ってる時がある。すごい孤独な気がしますね。宇多田さんにとって幸せは僕にはよくわからないけど、孤独はちゃんと誰かの為になってると思います

宮沢賢治の「なにがしあわせかもわからないです」(※銀河鉄道の夜)今を今だけで評価できない。悲しい出来事があったとしても憐れむ気持ちも私にはなくて。5年後10年後には変わってるかもしれない。

初恋

タイトルは結構悩んでいて。なんだろなんだろって出てきたのが「初恋」。母親と父親が初恋の対象だと思ってて。テーマは(20年間)ずっと変わってないんですね。歌詞も終わった瞬間なのか始まりに歌ってるのかわからない。時間軸も不思議な感じ。少女が歌ってるのか老婆が歌ってるのか。
人と飲みの席とかで雑談するのは好きなんだけど、そもそも社会を意識できるほど長くどこかにいなかった。一箇所に定住したことも国に定住したこともなくて。常に転校生だったんですよ。外部から聞いた人扱い。グループに属したいと思ったこともなかったです。音楽にすればいろんな人に届くのは意識してるけど、私の音楽を誰かがヘッドホンで聴いてるのしか想像できない。音楽はよりどころ。わたしらしくそのまま、他者を意識しなくていい自由な世界。自分の中の世界だったら実現させられる。

Play A Love Song

常に正直であったか。ほんとにそう思ってるかな、それでいいの?と思ったときに絶対にそのままにしない。今までより意識的にできたのかもしれない。

- YouTube

人生の節目節目に流れていた宇多田ヒカル。番組は20年間を駆け足で振り返りすぎてる。前作同様、今回も何度も聞きたくなる曲ばかり。ところで「パクチーの唄」って。番組で誰か解説して欲しかった。1時間じゃ足らんよね。完全版とか言って2時間ぐらいは欲しい。あとラストナンバー「嫉妬されるべき人生」とかね。

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