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メモ代わり。ジャンルも気まぐれ

SWITCH インタビュー 達人達 片桐はいり× 武術 甲野善紀 身体ってどう使う?(抜粋)

武術と演劇

甲野:武術と演劇ってすごい近い関係だなと。つまり演じきる部分。
   私が近づくと、片桐さんが「来ないで」
   押しても大体払われちゃう、払うほうが有利で。
   後ろの方に吸われていくと(はいりさんが後方に倒れる)
   片桐さんの後ろ1mのところに 空間に割れ目ができるんですね
   アクション映画で、バズーカ砲でドア吹き飛ばすと中の人がみんな吸われてく感じ。
片桐:(ひっくりけぇって)今わざとらしくやってると思ってるでしょ
   これ、いつ吸われるか私分かんないわけです。何かが変わるんですよ。
   
※本気で演じ切らないと相手は飛んでくれない

片桐:舞台で緊張しないための技は?
甲野:三本の指で、蓮のつぼみのようなものを作る
   反対も同じように。薬指同士を絡ませて。どうですか?
   2~3回飛んで残留効果を消すんです。怖さの感じが違う。横隔膜が下がるんですね。
   人間びっくりするときって、キュンと縮み上がる。
   怖いと思う条件を、手を組んで止めてますから。
   どうしても怖い感情が沸かない

片桐:どうやって説明したらいいの?確かに見え方は違いますけど
甲野:指を組んで、高い所から下を見ると、巨大な画面を見てるような。
   リアル感がなくなる。
片桐:リアル感がなくなると、先生言ってくださったのが一番近かったです。
甲野:リアル感っていうのは感情を伴うじゃないですか。
   だから(手を組むことで)感情を止められている。
片桐:身体と感情がリンクしているって、なかなかわかりづらいものだと思うんですね。
   最近それが少しづつ見えてきたので。今のお話、ちょっとわかるかも知れない。
甲野:確実にリンクしてますよ。

鎮心の急所とは

片桐:母親が死んだ時、事故っていうか、お風呂で溺れてた。
   それを発見して、お葬式に至るまでが、完全に息ができない状態。
   ため息みたいなのが出てる。母親なくしたんだから、
   息ができないのは当然だったんですけど。
   いつも行ってる整体の先生に言ったら
   「それは横隔膜がブロックする。固まってしまう。」
   ショックな映像とか、事件が起きた時に、横隔膜が固まって
   体が動かなくなることを知って。
甲野:打撲みたいなもんですね。精神的にガーンと来るのは。

片桐:その辺から、身体ってすごいなあと思い始めて。
甲野:子供が、何か起きた時に心的外傷というか、PTSDとか言いますよね。
   身体の状況を変えてやる。そうした方が効率よく、
   そういう状況から脱することができるみたい。
   「鎮心の急所」手のひらのまん中は心を鎮める所。
    手を絡めて肩を下げると、落ち着き方が違う。

片桐:パニックになるところからちょっと引いてるってことですよね。
甲野:やらないってことが大事なんですね。体もどう使わないようにするかが大事。


夢想剣
無念無想の状態で、殺気に反応して敵を倒す技。

甲野先生の子供時代は、人に接するのが苦手で内気だった。
小学校時代の体育の成績は、ふたりとも「2」
力抜いたほうがいい結果が出る。

甲野:人が人であり続けることがだんだん難しくなってきて、
   人工知能がものすごく発達してきて囲碁の人が負けてしまう。
   人間自体がロボット化されて受け入れる流れが今できている。
   若い人が数字で評価されたがって、そのまま受け入れちゃう。
   妙に数字に対する信頼性というか、自分が低く評価されても、
   受け入れてしまう雰囲気ができている。

片桐は:その反面、そうじゃない人たちもきっと出てきてて、
    私はその流れに入ってきてるのかな。

できない理由は、その頑張りと努力にあった

できない理由は、その頑張りと努力にあった

後半

片桐:おばあさんの目を意識した時に、目の力をちょっとなくしたいなとか
   いろいろ考えたんですけど、田舎を旅してたら、
   目がギラギラしてるおばあさんいっぱいいるんですよ(笑)
   おばあさんは目の力が弱ってるなんて、ほんとに私思い上がってたって
   ちょっと最近反省した。
   一番悩んでんのは、死にそうな役とか病気とかやるとき、こっちも具合悪くなる
   こないだウイスキーをボトルで飲む設定の時
   かなり長くやったから、烏龍茶で。家帰ったあと
   胃がひっくり返るくらい吐いちゃった。
   お酒じゃないのになんとなく喉に熱いものが通る感じを
   ずっとやってると多分具合悪くなる。先生どうしたらいいんですか?
甲野:・・そりゃあしょうがないですよ。
   片桐さんって誠実な人なんですよ。

わたしのマトカ (幻冬舎文庫)

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