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【抜粋】SWITCHインタビュー達人達 大泉洋×日野晃博 空気の読み方作り方

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「まれ」のセットで。

大泉:セット1回建てちゃったら、崩すの大変だから、1ヶ月間ここでのシーンを撮るんですよ。下手すると朝から晩まで飯食ってる日がある  
日野:でもドラマによって時間軸変わって、人間関係が少しづつ変化しているじゃないですか。それは大変ですよね。
大泉:だから難しいんです。1回1回「ちょっ待てよ」「どこまでやったんだこれ?」
日野:田中裕子さんの心はどこまで開いてるか。カンペとかで「今、田中裕子さんの友好度30%、次50%のところ撮るんで」(笑)
大泉:ゲーム的。だからさっき「家族で頑張っていこうね」のとこ撮って、カット!の次の瞬間、土下座してるとかあるわけです。「申し訳ございません・・」
日野:今回の役は、大泉洋って俳優にすごく合ってる。自分としては、何か作ってる?素でやってる?
大泉:ハハハ。素でやるってことはあんまりないですけど、近いのは、多々ありますよね。
日野:夢を追いかけてる役には、僕には見えないんですよね。夢というより、もがいてる感じ。すごい野望を抱いた野心家じゃなくて、目先、一歩前にある夢を描いてる。等身大感は、大泉さんと似てるとは思います。
大泉:確かに。実は俺は、そんなでかい夢は持たない。「必ず役者になってやるんだ」とか、「一流の役者に」とかは持たない。たまたまなんですよ。こうなったのは。だから今回の役とはあまり似てない。
日野:北海道から東京に出るという位の夢は持ってたでしょ?
大泉:その夢ですら僕は持ってないんですよね。それよりかは、なんかしら北海道で人気が出てしまった。十分生活ができるくらいの収入が入っちゃったじゃないですか。それを捨てて東京でやるなんて、そんなリスキーなっていう感覚なんですよね。僕は石橋を叩いてなお、渡らないって人だから、そこがあの役とは違う。迷惑をかけて謝るみたいなのはすごく思い当たる。だから「こういう役です」って言われたとき「あ~、う~ん・・ものすご思い当たる」ってのはあった。

レイトン教授

大泉:よく僕にオファーしたなっていう・・そんなにいっぱい声優の仕事してなかったから。英国紳士って言われたんで、頭のなか英国紳士でいっぱいにしてね。
日野:収録始まって、最初の30分ぐらい「ヤベッ」と思ってたんですよね(笑)
大泉:僕だって脇汗止まんなかったもん。「ダメだ、全然OK出ない」発想が貧相だから、英国紳士って言ったら、俺007しかない。もんのすごいキザに。あんなにOKが出ないことってあんまりない。だからそこがすごい「。フツーの監督さんは途中で諦める。よしっ!今回失敗した!このキャスティング失敗した!」自分のイメージはあるけど折れてしまう人も多い。折れなかったもんね。

日野:大泉さんのレイトン教授を作ろうという方向に変えましたね。紳士かどうかはとりあえず置いて。
大泉:あの日は落ち込みましたね。キャラ作ってたけど最終的に「一度英国紳士を忘れてください」って言われたときは、もうだめだなって。僕の中では、もう、棒読みだったんです。わからないと思って。抑揚つけずに読んだら「それでいきましょう」(笑)
日野:でもそれで、レイトン教授ちゃんと出来上がりました。あれで俳優さんに声優をしてもらうことがすごく好きになった。
   

空気の読み方作り方

日野:大泉さんって、周りの人を見ている。
大泉:空気は読みますね。疲れますもん。何人か人がいたら「大丈夫かな」会長はピリピリ屋さんなので。ミスター。
日野:そういう空気が嫌だから、自分で空気を作り出す習性になってる。
大泉:ああ~そうかもしれないですね。みんながハッピーになる空気をつくろうと思います。疲れてもそのほうが楽。みんなが怒りださない空気を作ってたほうが、僕は楽。
日野:空気を作り出す俳優。僕も今回感じた。
大泉:だめですね。人が怒り出す空気は。んもう、居心地が悪い。誰も怒らない世界になればいい。僕って危険なムードがないでしょ。安心感の塊。
日野:ダースベイダーみたいだね(笑)
大泉:全くないものをやらないほうがいいんじゃないかって、言われたことはある。観客が期待する大泉洋ってものがある。悪役、やってみたい。眉毛がなくてスキンヘッド。申し訳ない感じがする。

妖怪ウォッチ

ゲーム会社、本社は福岡。
98年、11人で創業。
日野:ゲーム業界を暗い業界と思われたくないから。最初は市民会議室みたいなところを300円ぐらいで借りて。
   
貝塚かと思いきや、ネクタイを編みこんで作った絨毯。妖怪ウォッチの監修、チェックめちゃめちゃ多いだろうに。
市場2000億円(推定)

日野:今回はすごく子供たちを研究した。子供たちが置かれている今の状況。どんなことで悩んでいるのか。学校にはどんな楽しみがあるのか、辛いことがあるのかをリサーチしてリストアップした。だから子供たちの悩みに近いものがドラマになったりした。子供がいるスタッフは、自分の子や親戚に訊いたり、あとは広告代理店のリサーチ。子供たちのお悩みリストみたいなものを作った。僕らの頃からある悩みと、今じゃないとない悩みがあって。 一番面白くて最初に使ったのはトイレの「大」に行けない、ってやつ。小学校の男の子的に最高にかっこ悪いこと。変わらない。でもそれは誰も扱ってないテーマ。もし扱えば、子供達が自分たちにつながった、すごいリアルな世界だと思う。お母さんが忘れ物届けに来て「けんちゃん!」って呼ぶでしょ。それが最高に恥ずかしい。子供達にとっての小さい社会の中の真剣な悩み。妖怪とか出てくるから、突飛なファンタジーではあるけど。アニメのシナリオ会議、自分で脚本書く回もあるんですけど、子供たちにシナリオを近づける。やっぱり、子供達と一緒に親も見て欲しいし、会話を作りたいから、わざと子供たちにはわからないネタを入れる。お父さんだけ笑うとするじゃない?そうすると「今なんで笑ったの?」となる。子供たちだけわかるネタ、大人にしかわからないネタがある。「妖怪ウォッチ」は親子コンテンツ。結構シュールなものもあるので苦情が来たりします。2度と同じものは作らないけど、それを恐れて縮こまることはないですね。

ボクらの時代 大泉洋×柴咲コウ×劇団ひとり(抜粋) - .net.amigoココログ跡地2007~