高2
私の理想の学校はヘッセ、萩尾望都
学校生活に対して感じるむなしさに悩んでいます。現在通う学校にはアカデミックな美しさが足りないと感じます。人の多い場所やうるさい場所を好まない性格で、静かで落ち着いた、教養主義の気風が漂う、いささか閉鎖的な空間に私の理想の学校があります。
ヘルマン・ヘッセの著作や萩尾望都さんの漫画に登場する、ドイツの中等教育機関ギムナジウムや日本の旧制高校などに憧れます(中略)理想と現実に折り合いをつけられず、空想にふける自分は社会に不適合ではと思います。大学受験も控え、少し情けなく感じます。
デミアン,トーマの心臓
ギムナジウムといえばデミアン。表紙の好みは新潮社。バカらしくなんかない。社会不適合者ではなく現実逃避なだけ。至極まともな感情。ただ、悩みを書いた後読み返したかしら。悩みでもクレームでも、ワンフレーズでいいから、一度ご自身で声に出して読む習慣をつけたいもの。
アカデミックとは
学問の、学究的な、学術的
高校の時、マリネラ王国に憧れた。こんにちまで誰にも言わず文章化もしなかった。周囲は有閑俱楽部を読む者が多かった。明日(1/4)誕生日を迎え、50代の半ばになる。
山田昌弘先生の回答
トーマの心臓、摩利と新吾(抜粋
私も、昔の全寮制男子校を描いた萩尾望都さんの「トーマの心臓」木原敏江さんの「摩利と新吾」が好きですよ。美しい校舎、知的な雰囲気の中で、お互いに人生を学びながら成長していく姿はすてきですね。
でも、萩尾さんも木原さんも、実際にそのような所で学んだわけでも、そばで見ていたわけでもありませんよね。すべて想像の中で、あなたのようにそのような世界に憧れる読者をたくさん作りだしてきました(ちなみに私は男子高出身ですが)
しかし、物語を共有し、語り合える仲間を見つけることはできます(中略)いつかは現れます。大学に行けば、チャンスは広がるでしょう。それまで、受験勉強の間に、そのような世界があったらいいなと思いながら、りそうてきななかまにであったらこのようなことを話したいななどと文章にして書きつけていったらいかがですか。
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よもや木原敏江先生の名前が出るとは。