女神
ブラタモリでおなじみ
桑子真帆:作っていただいてありがとうございます
陽水:そんな声をかけていただいてね「やったー」みたいな感じで「ぜひ作らせてください」と言ったんですよ。
オープニングテーマで依頼があったんですけどとっても暇だったんで「エンディングテーマも作ろうと思ったら作れますよ」と言ったら「マジですか?」
桑子:陽水さんがいらっしゃればいいのになって思っていて。普通にブラブラするんですよ。タモリさんもいらっしゃって。
陽水:ねぇ。そんな機会がもしあったらいいですけど。でもサングラス2人になりますけど「どういう番組だ?」みたいな空気が
桑子:私もしようかな。3人サングラス
陽水:ハッハッハッ!!
桑子:そうなったら、どこ歩きたいってありますか?
陽水:例えば僕蟹がすごく好きで、鳥取県の境港...
桑子:ブラタモリってあんまりグルメじゃないですよね。全くグルメじゃないんですよね
陽水:ですからね、そういう形を決めないで「今日はグルメか」とか色々あっていいと思うんですよね。いつもいつも土地の話、地質の話ばっかりだったらタモリさんは面白いかもしれないけど...失礼しました
リバーサイドホテル
ドラマ「ニューヨーク恋物語」「とんねるずのみなさんのおかげです」思い出す。
木曜夜、家族で見ていたドラマ。桜田淳子の頑張り過ぎの演技。今だとさしずめ誰が演じるのだろう。誰がやってもわざとらしい。
コンサート嫌いだった
桑子:ほんとに感激しまして。コンサートはお好きですか?
陽水:僕、コンサート、大っ嫌いだったんですよ。若い頃は。考えてみたらライブって、決められた時間に決められた場所で 決められた日にやるんですよ。それがどうした、当たり前じゃないって仰るけど、一応僕らの世代は自由でありたい、とかね、気の赴くままに生きていきたいとかそういうムーブメントがあったんですよ。「ロックだ!」「フォークだ!」「自由だ!」言ってる割に決められた場所で決められた日時に・・ずいぶんお利口さんに。
桑子:随分矛盾。そんな感覚は、今はないですか?
陽水:こう見えても恥ずかしがり屋のところがあるんですよ。ステージでも「こんなの向いてないな」この頃そんなに恥ずかしくなくなってきたんです。感性、つまり、シャイであるとか控えめであるとかデリケートだとかそこらへんが磨耗してきて(笑)そんな恥ずかしくないんじゃない?と思ったらだんだん寂しくなってきた。もうちょっと落ち着いた感じでやんない?僕が何かヘラヘラヘラヘラ・・僕にもイメージというものがあるのでね(笑)影があるというか、シャドウがあるというか ”憂いを含んだ井上”というイメージがあるのでね。そこらへんを少し出していただいて
とまどうペリカン
14歳、中学生の頃よく聴いた曲。30年以上経ってもいいものはいい。
曲と曲との間のMC、恥ずかしくて若い頃は喋れなかったんですよ。マネージャーやスタッフが「陽水、もう少し喋った方がいいよ」このごろ逆で「そんなにしゃべらないほうがいいんじゃ・・」(笑)タモリさんの弟分ですからね、笑っていただかないと話にならない。昔は多少手ごわかったんですよ(笑)「陽水はどんなインタビューしてもあまり喋ってくれない」「今日はいい天気ですね」「お元気ですか?」とか言うじゃない?それが別に深い意味があって真剣に聞いてるわけじゃなくて、なにか喋れば会話もスタートするみたいな感じで「お元気ですか?」って言うんだけれど若い頃はそこに突っ込んで「元気なわけないだろ」(笑)
そういう感じだったから。手ごわかったんですよ。お見せしましょうか?
桑子:いえ、見たくないです(笑)
あまりペラペラ喋れなかった頃、タモリさんとふたりでゴルフ行こうって。行ったことがあるんですよ。先輩でもあるし大好きな人ですから。僕にとって。そういう人だからペラペラしゃべれないんですよ。リスペクトありますから。
タモリさんはタモリさんで「後輩が硬くなってるからほぐしてやろう」なんて
ヤワな人じゃないんですよ(笑)二人で車の中でシーンとしながら、結構長時間進行したことを覚えてます。
これ以上は限界だなって思った時にタモリさんがちょっと笑える話をしてくれて「この人は優しい人だな」
コーヒールンバ
2001年カバー
意味は「コーヒーを挽きながら」実際には曲のリズムはルンバではない。日本では西田佐知子、ザ・ピーナッツ、森山良子、国実百合、荻野目洋子がカバー
あの素晴しい愛をもう一度、シルエット・ロマンス
若い頃とは違う感覚で。「シルエットロマンス」は大橋純子とは違う色気が。
クリスマスお好きですか?
ブルークリスマス系の人もいるわけよ。割合ネガティブ方面に行きやすい人だったんです。最近はまぁ、なんとか持ちこたえてますけどね。人間ていうのは楽しいことばっかりじゃないじゃない?表もあれば裏もあるよと。悲しさ寂しさ孤独、そういうものも当然あるわけで、そういうのも表現すべきと思うわけ。僕は裏側にも目が行くんですね。とても孤独で悲しくて、ある種辛いんですけど、人間って不思議なもので・・そこに慣れると苦しいっていうか悲しいんだけど、ある種居心地がいい面もあるんですよね。
音楽家の警告
桑子:今回は割と暗めのアルバムで。
陽水:太陽がサンサンとして、南の島で人生磐石だって曲は少ないですね。
桑子:それはどうしてですか?
陽水:屈折とか、不吉、不幸とか、できるだけ提出するのが僕ら。ジャーナリズムもそうだけど、そういう使命があるんじゃないかなとも思う。世の中が肯定的な感じに振れれば、ネガティブな感じに。随分ネガティブになってるなと感じれば、明るい方へ。そういうバランス。