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メモ代わり。ジャンルも気まぐれ

#あさイチ プレミアムトーク 川村元気(抜粋)/プレゼント用いちおし書籍 BIG BOOK

エンタメ 読書

君の名は

(ヒットは)全く予想してなかったですね
新海誠さんの前作「言の葉の庭」が1.5億円ぐらいの興行収入。
目標としては10倍ね。15億円ぐらいがベストみたいな。
初日があけたときに「もしかしたら50億いくかな」と言われて
劇場がパンパンでお客さん溢れてて
新海さんと二人でポカーンとなりました。
新しいアニメーションの形を求めてたのかなと。ジブリでもディズニーでもなく。
テレビアニメってものすごくいっぱいあるんですね
そこを見てた方とか、もっとライトな日本映画を見る人とか
新しい味を求めてるところにパッと入ってった気がします。

RADWIMPS、劇中で4曲かかるんです。
ちょっとミュージックビデオ的な作り方してて
歌をアニメに入れちゃうって、映画では
あんまりしないことだと思うんですよね。
新しいとか面白いとか感じてもらえたんでしょうね。

前前前世

井ノ原:作る段階で、例えば曲をお願いするときって
    「こういうシーンで、ここに絶対はめたいから」というのか
    それともとりあえずどっかで流したいので曲を作ってくださいなのか
    どういう感じで?

あっそれ、いい質問だなと思うんですけど両方にしたんですよ今回。
普通は映画が全部できてからこっからここまで、なんですけど
僕が最近「バクマン」でサカナクションとやった時は
脚本だけ読んでもらって。あんまり絵に縛られない感じで曲を作ってくださいと。
今回も脚本だけRADWIMPSに読んでもらって出てきた曲が「前前前世」
すごい歌だと思ってそれに引っ張られて脚本変えたり。
いい感じが出来てるんですよね。
RADWIMPSに曲を頼もうっていうのも企画ですよね

宣伝はいつもと違うことはしてないんですよ
昔は大量宣伝で騙せてた時期あったと思うんですよ
いまはSNSで、人の口コミチェックしたりするじゃないですか
だから操作してもしょうがないですよね
逆に言うとこっちから言い過ぎない
情報も最低限にすることを心がけた。
泣けるって言葉を使わなかった。今はそう聞くと冷めるから。

新海誠監督の話

お客さんに涙を流して欲しいクライマックスが何箇所かあって
107分間の映画なので僕としては
クライマックスをいくつかに分散して配置しようとしたんですよ
映画の真ん中あたりとラストにクライマックスは必要だよと言って。
川村さんはその脚本を見て
「いや、でもクライマックスは重ねた方が絶対にいいよ。
 重ねると最初のクライマックスで緩んだ涙腺が
 矢継ぎ早に来た次のクライマックスでさらに決壊するんだ。より強く泣かせることができるんだ」
「ここで余分に泣かせれば興行収入が何百万円アップする」などと照れが入るんですよ
いやらしいプロデューサーに聞こえるじゃないですか
でもこっちは受け取りやすくなる。
チャラいこと言ってるけどそんな気がする。気持ちがすっと柔らかくなるんですよ

絶対チャラいってキーワードいわれるだろうと覚悟していた。

チャラいって褒め言葉。
でもきっと彼は人が好きなんですよね
コミュニケーションをとるのが好きなんだろうし。

一映画ファンとして

こういう展開が見たいとか、自分が感動するとかしか言わない。
わからないじゃないですか。大衆が泣けるとか感動するとか
ましてや十代や二十代は話したことないし。
千八百円払って映画を見るときに
あたかも興行収入が上がるように言う。
最近の他の映画、アメリカのドラマはどんどんスピードが速くなってる。
1.5倍ぐらいで展開しよう、「君の名は」はそんな感じ。

違和感がヒットを生む

「告白」ができるまで

ものを作るとき、街なかとか電車の中とか
違和感って言ってるんですけど、
「なんでこんなところにこんなものがあるんだろう」
「なんでこんなことが起きてんだろう」
ぼくの違和感ボックスの中にポコポコ入れて
それを後で取り出してものを作るんですね。
スペシャルなことであれば「私だけが気づいていること」

ベテラン漁師みたいな気持ちで。
いまの群衆、僕らですよね。その気持ちがどこにあるかをすごい探してる
魚影に例える理由は、海って見えないじゃないですか。
やっぱ兆候があるんですよね。鳥がどこに飛んでるかとか
自分のジャンルというよりは、アメリカでこういうのがヒットしているとか
違和感がヒットの秘密になるんですよ
ダークナイト」って映画があったじゃないですか。バットマンの。
けっこう見たら暗かったんですよ。時間も長くて。
こういうのが当たるんだったら、
日本もある種人間の悪意みたいなものに向き合った
エンターティメントがあってもいいじゃないかと。
バトルロワイヤルが10年前ヒットしていて、
なんかこういうジャンルないなあっていう
違和感が自分の中で溜まっていくんですよ
それで作ったのが「告白」
当時は笑って泣けてハッピーエンドってのが日本の映画界では主流になってたので。
人間の悪意に突っ込んだエンターティメントがなくて
自分がそういうの見たいなってのがあって
3つぐらいの違和感がカチッとトライアングルになった。
既に世の中に出ているものには興味がない。
違和感が溜まってるのになんでみんな言い出さないんだろうと思う。
僕の仕事は(例えば)置きっぱなしになっているクマのぬいぐるみを持ち上げて
「これ誰のですか?」って叫ぶこと。
超能力みたいに空中から物語を掴むんじゃなくて
みんなが思ってることを「どうでしょう、これ」っていうと
「僕も気になってたんだ」「私も前から..」ということが次々と起こる状態。
それは特別なことじゃない。
自分の中になかった常識をすごく気にしてるんですよ。
誰も言ってないけど感じてるもの。

世界から猫が消えたなら」は携帯落としちゃって
電車の中から窓を見たら虹を見たんですよ
他の人気付いてるかなって思って見たらみんな携帯見てた。
わかるけど言ってなかったとか言語化されてない事をやりたいわけです。


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タンタンを思い出した。読み通すのがなかなか難しいと中江有里も言ってた。
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