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ハートネットTV 更年期うつを乗り越えて 黛ジュンX生田悦子 40代で蟻走感、不眠。

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病のきっかけ~蟻走感とは

黛:43、4歳かな。ゴルフのプレイ中に鎖骨折ったの。手術受けて入院して。どんどん何だか気分が落ち込んでいったの。時間が経過していくと今度はイライラして。
生田:わかる。つまんないことでイライラして。
黛:眠れなくなる、人と会いたくなくなる。その中でも一番辛かったのは、蟻走感(ぎそうかん)。体の中に虫がぞうぞうと這いずり回るような。それが度々襲ってきて辛かった。毎日辛い。
生田:私は手とか足とか上がらないの。そのうちめまいがして、つまんないことで腹が立って。NHKで7時のニュースのメロディが流れるでしょ。涙が出てきた。
黛:わかる。寂しくて寂しくて。夕方になると泣いてた。

体に異変

黛:汗が大量に出ました。ファンデーション塗ってて、取れてまたやり直す。
生田:首から下に汗かいても、顔にはかかなかったでしょ?ところがびしょびしょ。で、だんだんトイレが近くなる。前のマネージャーが理解できなくて。「またトイレですか」わからない人から見ると、わがままや怠けてると思われてる。今は若年性更年期って言うけど、当時は理解してもらえなかった。

黛さんは47歳で父を亡くし、離婚。生田さんは51歳で母を病気で亡くす。

自分を責め始めると思うように声が出ず、思うように歌が歌えなくなります。歌詞に感情移入できず「なぜ私は恋の歌を歌っているの」と、歌の最中に興ざめすることもありました。こんなに気持ちが塞ぐのは、自分が弱いせいだ、頑張りが足りないと自分を責めていると、ますます症状を進めてしまいます。
「女はみんな華になれ」黛ジュン より

食器を洗わなくちゃと思っても体が動かない。道の真ん中を通るのが怖くなり、端っこしか歩けなくなりました。そんなとき人に「頑張って」と言われても「もう頑張れない、こんな私は死ぬしかない」と思いました。
生田悦子 雑誌「ゆうゆう」インタビューより

生田:セリフ覚えが悪くなった。
黛:同じです。歌詞を覚えるのも大変だった。
生田:台本見ても、たった2、3行のセリフが覚えられない。プロだからダメだこれ、と思って仕事休んでた。
黛:歌うことがすごく怖かった。ただ怖いの。精神的なことから声が出にくくなって。性格的にも完璧を求めるからすごく疲れるの。友だちにおねがいして楽屋に呼んで聴いてもらっても「全然OKだよ」「なんでもなかったよ」「普段と同じだよ」って。漢方薬屋さんに行っても「更年期障害ですよ」って。年寄りがかかるもんだと思ってたから受け入れられなかった。いろんなことしました。女性ホルモン補充療法とか。改善しなかった。なんでこんなに体調悪いんだろと思ってるうちに3年経った。
生田:医者が受け入れてくれなかった。すごい血圧上がって頭痛で夜9時ぐらいに行ったら 女医さんが何しに来たの?って。あたしってこんな弱い人間だったかしらと。

転機。

黛:木の実ナナさんが更年期障害で、ものすごく苦しんで。話も聞いてたから私の症状全部お話したら「ジュンちゃんダメ、ちゃんと病院にかからないと」心療内科紹介してもらって行ったら、今まで否定してたことを全部受け入れてもらえた。精神安定剤と抗うつ剤処方してもらって、しばらく経って楽になった。少しづつ薄皮を剥ぐように。
生田:昔一緒にいた事務所の男の子から連絡あって「僕が入ってるとこきませんか」って今のマネージャー紹介された。うつとか更年期とかすごく詳しくてカウンセラーの資格持ってて。クリニックに行ったら「辛かったね」って一言。「おトイレも汗も出ない方がおかしいでしょ?」って。精神安定剤か何かだと思うんだけど、軽いの処方された。
黛:めぐり合わせだと思うの。
生田:なんでもそう。気が合わなかったらバイバイ。

生田さんは愛犬レオの存在で、自殺を思いとどまったのだそう。

ところで。

生田悦子と聞いて思い出す歌。よせなべトリオですね。

大きな恋の物語 よせなべトリオ - YouTube


黛ジュンは、自分の生まれた年にこの歌を。

天使の誘惑./黛ジュン(初期の) - YouTube

追記 2018.7.17

生田悦子さん、2018.7.15 虚血性心不全で死去。71歳。