別館.net.amigo

料理 人生案内 モノ TV 音楽 読書 野球 ラジオ

関ジャム 劇団四季 ロングランのひみつ 青山弥生 道口瑞之 近藤建吾

ロングランの秘密

経営システム

※民間の劇場を1年借りるのは不可能。専用劇場、コストコトロールでチケット代を安く。演劇の市民社会への復権、文化の東京一極集中の是正、演劇による経済的自立。

道口:舞台から生まれるお金だけで経営している。いい循環なので俳優は舞台だけに集中できる。
古田:ほうら。俺ら劇団にギャラもらったの35の時やから
近藤:会社としての側面もある

総スタッフ1300名(技術部門、経営部門各350名、俳優部門600名)
俳優部門:劇団メンバー、演目契約メンバー、研究所生徒。

経営部門のうち
営業部...チケットの販売やマーケティング、修学旅行生など団体客誘致も

国際部...海外プロダクションとの交渉、契約。世界の演劇界の情報収集、分析
※世界の演劇事情から、劇団四季にふさわしいものを選ぶ

製作部...創作面すべてのバックアップ、俳優の体調管理チェック
青山:週2回はメールで
村上:え、メディカルチェックみたいなの?
青山:メディカルチェックがあるんです。私たちを劇団が守ってくれてるんです。コンディション、熱はありませんか?腹痛はありませんか?質問してくれる
道口:健康チェックだけじゃなく、髪の毛も自分の持ち物じゃないんです。長い役もあれば短い役もあるし、髪を染めなければいけない時もあるので勝手にやっちゃいけない。
※稽古期間中でも、髪型・ヒゲの変更や日焼けも製作部に申請
俳優が舞台だけで食べていける。演劇をビジネスに
・俳優のギャラは年間契約金+出演料
(年間契約金...月割で最低額を保障。  出演料...能力給のようなもの。メインでも脇役でも同じ。役によって金額が決まるわけでもない)

道口劇団四季は、メインじゃなく、どっちかというとアンサンブルからの作品が多いので。月額の最低保障があるので、長い稽古や、あるいは怪我をしてリハビリの時に心配しないでできる。でもあくまで1年契約なので。
青山:そこがモチベーションになるのかな
道口:基本的に(現状)維持ではダメです

稽古に集中できる環境
四季芸術センター。戒めの標語が貼ってある。
「一音落とすものは去れ」「慣れだれ崩れ=去れ」ほかに心構えも。
壁や天井は音の反響を計算された設計。電動で床が斜めになったり。個人レッスン用の部屋は25室。ライブラリもあり。

食券も点数制。幹部社員よりも俳優は安い

俳優養成

入団オーディションは1年に1回開催。参加人数1300人以上

一般の部(即戦力)
劇団メンバー(劇団四季所属)
演目契約メンバー(演目や期間限定で契約)

研究所生徒の部
1年間レッスンを受ける権利。1年後卒業試験合格者だけが出演候補者に。初舞台を踏めば劇団メンバーに契約。合格者は両方合計で40人。

道口:最初が書類で落ちて、2回目は稽古場まで行って稽古場のオーディションを受けて落ちて、その直後諦めずにもう1回受けて受かりました

審査...ヴォーカルクラシック、ヴォーカルポピュラー、演技、ジャズダンス、クラシックバレエ。質疑応答なし。パフォーマンスだけで実力を示す。

青山:バランスが大事。ひっくり返ったな、と思っても大丈夫。その取り組む姿勢が見えちゃうんですね
道口:完成度を求めてはいないんですね

・独自訓練法
母音法...台詞から子音を抜き、母音のみで発音
呼吸法...腹筋、背筋で体全体を支える腹式呼吸。セリフをしゃべるときは腹背筋に響かせる
折れ法...セリフを発する時の動機付けを文章で書き込む。確認、状況を理解する。セリフの背後にあるニュアンスを書き込む。これをやるとセリフを忘れなくなる。

斎藤舞:リトルマーメイドでアリエルの役をさせていただいてるんですけど、それは2本のワイヤーでフライングしながら演技をしなきゃいけないんですよ。体幹を鍛えないといけないので。斜め45度を常にキープしなきゃいけない。

キャストオーディションに合格~稽古キャスト決定(稽古に参加できる権利)稽古しても選ばれない可能性もある。稽古で実力が到達すれば最終舞台稽古に参加~出演レベルと判断されれば本番舞台に出演

ライオンキングのシンバ役、厂原時也(がんばらときや)はキャストオーディションに7年かけて合格

技術スタッフ

舞台運行スタッフは舞台機構が安全に動くかをチェック。巨大装置が繊細に動くので、少しの誤差でも正常に動かなくなる。舞台の隙間を正常に計測することがロングランに欠かせない。小道具の色・模様は全てデイズニーからの指定 舞台音響の美しさ、難しさ

関連するかもしれない記事


追記

2018.7.18 劇団四季代表、演出家の浅利慶太氏が13日、都内の病院で悪性リンパ腫のため死去。85歳。
2020.10.8 取締役(技術・劇場担当)近藤建吾氏、急性大動脈解離で死去。53歳