容姿について
勝手にシンドバッド(instrumental)2003
マキタ:歌がねえよ!
スージー:演奏が上手い、ということ。特にドラムベースに注目して
マキタ:「今何時?」んとこ、当の桑田さんトイレに行っちゃって居ない設定
スージー:すばらしい、そんな感じですもんね
マキタ:歌い手不在のカラオケ音源
スージー:2003年に再発された勝手にシンドバッド、カップリングの3曲目
声を大にして言いたいのは「どうだ、この素晴らしい演奏は」
マキタ:なかなかこのさわり方、ないですね
スージー:約40年前の音源ですから、これぐらいの演奏するアマチュアバンドはいると
思うんですけど、当時、このドラムスとベースの絡みは
素晴らしい水準だったのかなと思いますね
マキタ:容姿のことを冒頭で言いましたけど、
カットされないようにもう一度言いますけど(笑)
実はベース、お化粧でもベースの部分てことで
もっと言うと素材の部分ていうのも、
その上にファンデーション塗っておしろい、アイシャドウ塗って
いろんなものを重ねて行って音楽は作られていく
だから非常に人懐こい、田舎っぽい顔の子でも
音楽的なお化粧重ねて魔法かけてあるから、こういう感じになってる
スージー:サザンオールスターズはアレンジの数が多いし
ストリングスも、ホーンとかバンバンなってるし、新田一郎さんの
マキタ:それがカラオケですごく良くわかる
I AM A PANTY(Yes,I am) 1979
下ネタ還暦超え四天王
マキタ:これ桑田さんの弊害だと思いますね
ある種の手癖というか、発作というか。やってしまいがちな
スージー:エロな歌詞に対する倫理観のなさ
マキタ:大衆にバレねえとこで、こういう、はけ口じゃないですけど
桑田さんが桑田過ぎることをやってるってことが僕は素敵だなと
僕の事務所の大先輩でいらっしゃる、ビートたけしさん
ずーっとかつらと下ネタやってるんです(笑)髪とシモのことばかり
一生やっていきたいんだと思うんですよね
小学生のち●ちん丸出し前回パワーみたいの
そういうノリってあるじゃないですか。
いい年してまだそういうこと言っていたいってところの
チャーミングさ
スージー:ビートたけし、ケーシー高峰、笑福亭鶴光、桑田佳祐
下ネタ還暦超え四天王
マキタ:あそこまで行っちゃったら誰も咎めやしないし
しょうがねえやってことになるじゃないですか
この初期の頃の桑田さんを触っとかなきゃいけないと思いますよ
紫綬褒章与えちゃってるわけですけど
これが日本人の素晴らしいとこと思いますけど
しつこくやり続けてる桑田さんは素晴らしいと思うわけです
よどみ萎え、枯れて舞え (1984)
一人空耳ショー
マキタ:だいすき
スージー:かっこいいね。
タイトルからして全くわかんない日本語を使う完成形
マキタ:初めて聴いた時に、さらに何を歌ってるのかよくわからなくて
僕テープで聞いてたんで、歌詞カード無いじゃないですか
2番の頭のところが「あいりんなんとかショー」って言うんだけど
何を歌ってるのかさっぱりわかんなかった
スージー:アイリン・フーケ・ショウて発音してまして
歌詞カード見てみますと「愛倫浮気症」
「人気者で行こう」は「ジャパネゲエ」もですけど
「I could never」歌詞カード見たら「愛苦ねば」
適当な英語の発音をそのまま生かして、逆に文字上では日本語
新たな方法論
マキタ:一人で空耳アワーやってんのね。斬新というか、かっこよく
音の響きだけで、詞なんか全然わかんない正直
中学生で田舎の丸坊主の、剣道やってた少年。
この感じだけがかっこよくて
スージー:おそらく歌い出しの”貞操が情操だった”韻を踏んでるところも
深読みかもしれませんけども佐野元春が当時「VISITORS」っていうね
あれだけ都会的なことやってたっていうのであれば
うちはもっと濡れたセクシーな感じで、
でももっと日本語を自由にやってやるぜと。
佐野元春を意識した感じは少しはあるかもしれない
マキタ:後々、椎名林檎さんとかも系統ではきっとあるんじゃないか
スージー:不思議な日本語を使ってロックに、おかしな世界を醸し出すのは
今や椎名林檎が独壇場でね
桑田佳祐が作った細い道を、今や椎名林檎がフォロワーですね
茅ヶ崎に背を向けて (1978)
スージー:1stアルバム、A面最後かな。
一番最初に作った曲、これだからすごいですよね桑田佳祐。
やってみるか、ギター弾いたらこれが出来たって
マキタ:スージーさんの面白い指摘、桑田佳祐が如何に歌怪獣で
歌が上手いか。初期の頃は雑というか、いい意味で
スージー:「Nude Man」以前の桑田佳祐は喉で歌ってるというか
今よくモノマネの方が桑田佳祐をやるのはこの頃の。
今は体全体で歌ってるから。この頃は喉感がですね。
マキタ:いきなりね、日本人のリテラシーの中で桑田佳祐を受け入れられたかどうか
昭和9年のおふくろがいたんだけど、
そのおふくろから見たらあまりの歌い方に
「正調ではないから認められん」態度でしたもんね
当時の若い人は有りで、その前の段階も多分あるわけで
桑田さんがフェイクとか、メロディの中に収まりきらんけど
「オオイエベイビー」みたいなやつとか、日本人に
ポピュラリティーを持って紹介したんじゃないか、と思うんですけど
スージー:青山学院の学生で洋楽を聞いて聴きつづけてきたんで
日本語の発音もあいうえおじゃなくてアとエの間の発音。
母音が華やか。後僕注目したいのは、この曲の途中で
「チクショー!チェッ!チェッ!」って言ってるんですよ
僕はチクショーって聞こえるんですけど、とにかくにくたいてきなことば
前回からはっぴいえんどを敵視してるような発言がありますが
そうじゃなくて、はっぴいえんども大好きなんです
大滝詠一さんや細野晴臣さんが、ロックをアカデミズムで捉えたのに対し
矢沢永吉や桑田佳祐は肉体的に捉えた
Hey!Ryodo!(ヘイ!リュード!)1980
スージー:涙のアベニューがカップリングで入ってる
小芝居のところだけ聞いてもらいましょうかね
シングル聞いた人しかわからない
マキタ:これは宇崎竜童さんのこと。茶目っ気とお笑い好き
別に必要ないけどそういうことをやる
スージー:明石家さんまさんとの深い交流とかね
好きなエピソードは、
古今亭志ん朝さんがね、サザンオールスターズ大好きで
告別式はずっとサザンの曲がかかってたってね
落語界の最高峰の人間がサザン好きだったっていうのも
サザンの本質を表してるなと
マキタ:アミューズの大里会長がおっしゃってましたけど、
初期のサザンオールスターズは曲が全然なかったんです
コンサートの時に、
桑田はもともとクレージーキャッツとか大好きだったんだからさ
コントとかやって埋めてたんだよ、って。
でもやんなくていいけど、カバー曲でも良かったけど
コントやってたっていう
マキタ:桑田佳祐の公序良俗に反する、白と黒なら黒の部分をやったと
今回思ってますけどね
ん?10.21と10.28は再放送?
来週と再来週はリピート放送になりますので、大丈夫です! https://t.co/A6O8jWrWwe
— ザ カセットテープ ミュージックBS12 (@BS12_cassette) 2017年10月14日