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メモ代わり。ジャンルも気まぐれ

久米書店 吉本ばなな おとなになるってどんなこと?(抜粋)

メモ 1989年ベストセラー

1位 TSUGUMI
2位 キッチン
3位 消費税こうやればいい
4位 時間の砂(上・下)
5位 白河夜船
6位 うたかた/サンクチュアリ
7位 哀しい予感
8位 消費税 実務と対策はこうする
9位 ノルウェイの森(上・下)
10位 人麻呂の暗号

消費税の本以外は読んだ。村上春樹が9位とは意外。
今朝(2015.10.12)ZIPで「カバンに忍ばせてる本は何ですか」やってて
「ウエンツのファンはフィッツジェラルド短編集を持ち運ぶ」
と答えた人がいた。
ウエンツがミュージカルでフィッツジェラルドを演じるからだ。
89年当時「白河夜船」か「TSUGUMI」だったな~。

作家人生

久米:どうですか?30年の作家人生は?
ばなな:なれたといえば慣れましたし
久米:作家というのはどういう風に振舞えばいいんですかね?
   小説家は世の中に対して・・
ばなな:子供っぽい感じがいいんじゃないかと。
    ずっと子供っぽく過ごしてるんですけど。
久米:今回この本も「おとなになるってどんなこと?」と書いてありますけど
   「自分の持ってる子供の部分を大切にしろ」がメインテーマですもんね。
ばなな:そうですもんね。自分もそう心がけてます。
    ・・まず、ここにいることにドキドキしちゃって。
    テレビに出てる人たちといる~!みたいな(笑)
久米:テレビあまりご出演にならない?
ばなな:そうなんですよね~
久米:嫌いなんですか?
ばなな:嫌いではないですけど、なんか、出そびれて。
久米:さっき話してたんですけど、1989年書籍売上のベスト10のうちの
   5冊がばななさん。空前絶後だって話をしてたんですね。
ばなな:「ルビーの指環」みたいな感じですか?(笑)
久米:寺尾く~ん!!
ばなな:そのことを知ったのはさっきだったので「俺ってすごいな」て
    今思いまして。
久米:これ、本関係の本に載ってますよ。
ばなな:知らなかったですね
久米:うちの本立てにあったんですよ。(←キッチン
   初めて出した単行本。3作品載ってるんですけど
   一番最後に載ってるのは
   大学生時代に卒論の代わりに書いたものですか?
ばなな:そうです。
久米:出だし覚えてますか?
ばなな:覚えてないです。出だしほんとに。
久米:これね~、やっぱり書き始めって考えるものですか?
ばなな:それどころじゃなかったんじゃないですか。卒制なんて
久米:卒業制作が小説って、多いんですか?この学校
ばなな:この学部はそれが許される学部だったので・・
久米:たった三行なんですが、良く出来てるんですよ。
   僕夕べ読んで感動しちゃったんですよ。
ばなな:私もワクワクするなぁなんか
久米:自分が書いたんですよ(笑)頼みますよ

ムーンライト・シャドウ(P167)

等はいつも小さな鈴をパス入れにつけて、肌身離さず持ち歩いていた。
それはまだ恋でなかった頃に、私が本当に何の気なしにあげたものだったのに、
彼のそばに最後まで離れない運命となった。

久米:これだけで、等は命を落とすんじゃないかってことが分かるわけですよ。
ばなな:そんな気がしますもんね
久米・壇蜜:先生!(笑)
久米:相当考えたなこの三行、て思ったわけです。
   彼のそばを最後まで離れない運命となった、小さな鈴は何の気なしにあげたもの。
壇蜜:しかも鈴はそばにいても「私」っていうのはそばにいない気がしてきました。私は。
久米:深読みするねぇ、流石だねぇ。
ばなな:閉じるのが大変だったの、すごく覚えてます。不器用だから。
    当時はなんか便利な機械がなかったから。手書きで書いて穴開けて結ぶ。
    それを二つ作んなきゃいけなかった気がするんですよね。
    よく覚えてないんですけど。
    二つかぁって、徹夜で、すごく苦労した。
久米:ご自分の最初の本ができたとき、どうでしたか?
ばなな:一緒に働いてたバイト先の女の子が装丁したので(増子由美さん)
    どういうのがいいかねとか、話し合ったのが懐かしかった。

おとなになるってどんなこと?

久米:新書にまさか吉本ばななさんがお越しになるとは思わなかったんです。
   出そうというきっかけは何かあったんですか?
ばなな:ただ依頼があって・・(笑)
久米:身も蓋もないなこの返事は
壇蜜:お願いしますと言われ
ばなな:「いいんじゃない?」「いいかもね」
久米:内容はどちらかというとお子さんのこと・・
ばなな:それは強く意識しました。
久米:明らかにひらがながとても多いし、絵もあるし。
   一見お子さん向けに書かれたと思われるんですけど、
   どういう方が読まれることを想定して・・
ばなな:私は「ちょっと背伸びした中学生」みたいな感じをイメージした。
久米:中学生って難しいですよね。
壇蜜:大人でも子供でもない
久米:傍から見ると実に面白い。なんと言いますかね、中途半端で
   でも本人達は大変なんですよ。小学生でも高校生でもないって
   宙ぶらりんなんですよ。中学生とはよく言ったもんだ。
   自分で思い出してみてもホントに宙ぶらりん。
   はっきりしてくれよみたいなとこ、いっぱいあって。
   大人の区別って、えらく難しいですよね。
   僕71なんですよ今。でも難しい。

ばなな:そうかも、って言っちゃダメ。書いといて。
久米:年取っていけばいくほど子供に戻って行くんですよね実は。
   子供の時の方が大人だったって思うこともある。
   僕、小中学校の方がしっかりしてた(笑)価値判断とか人を見る目とか。
   ストレート。あんときの方が良かったって思うときいっぱいありますから。
   そんな、人に合わせるなんてことしなかったもん。
   人の意見に同調するとか、
   自分の気持を置いといてとりあえず壇蜜さんの考えを尊重しようとか
   全然なかった。成長でもあるんですけど
   周りを全く無視してた自分の生き方の方が好きだって
   思う事があるんです。はるかに自分自分してた。

   父親の商売っていうのは娘に影響するものですか?
ばなな:大きかったですね。何もしなくても本があるので。 
    何もしなくても読めましたから、いつの間にか読んでましたね。

通常の新書より少ない枚数なので、本文下に挿絵を入れたらどうかと編集者が提案した。

よくわからないものを、人は怖がるのです。
だから普通でいたほうが安心だということでしょう。

壇蜜:ともだちとは、いなくてもいいもの。
蛭子さんみたい。 

キッチン

キッチン

NHKには時折登場してた。ami-go45.hatenablog.com

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