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メモ代わり。ジャンルも気まぐれ

【Eテレ】SWITCH 達人達 野村萬斎×市川猿之助 出る杭、時代の華。

反逆児・革命者・猛優・異端児。
反逆児になろうと思ってなる反逆児は大したことない。
知らず知らずのうちに反逆児になっているのが正しい生き方。
「新・猿之助誕生」より
今まで続いてきたってのが、ある意味プレッシャーにもなる。
時代時代に対応させてかないと廃品になってしまう。
 野村萬斎

萬斎:猿之助さんと初めて会ったのは、パーティーかな。スピーチされてた。すごいなと思って。
猿之助:昔のほうがね。今はだんだん壊れてきちゃって。起承転結の「結」がなくなって、転転転転。   
萬斎:弁論部に居たのかなって。人生を語る高校生すごいなあと思ったけど。
   構築するとか起承転結、割合好き?
猿之助:ウチの家系がそう。
萬斎:緻密に構成する力がなければ、スーパー歌舞伎はできないでしょ。
猿之助:叔父が
   「源氏物語でもなかなか原文読んで素晴らしさを分かる人はいないだろう。
    現代語訳を読んで素晴らしさが分かる。
    大歌舞伎が古典の原文だとしたら、スーパー歌舞伎は現代語訳だ。」と。
    そういう取り組み方でやってますけどね。
    稽古が楽しい。これで完成だと思うと他の人がやってくれればいいなって。
萬斎:「スーパー歌舞伎」本来かぶく精神とはこういうものだと。
猿之助:制約のあった方が新しいものは生まれますよね。
    なんでもやっていいって言われると何にもできない。
    そういう意味では今は生まれにくいのかもしれない。
萬斎:「秘すれば花、珍しきが花」だんだんなにも珍しくなくなってくる。

猿之助:時代が変わろうが何しようが「これで僕らは生きて行く」がかっこいい。
    誰がなんて言おうと変えません、ってね。

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祝! 四代目市川猿之助襲名記念 僕は、亀治郎でした。

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「博打十王」狂言と歌舞伎のちがい

萬斎:僕らは死んだという重みを背負いながら暗く出てくる
   歌舞伎の場合は根っから明るい人が出てくる。
猿之助:(幽霊の頭巾、狂言の写真を見て)これ、はちまきですか?
萬斎:普通は三角。狂言では普通に鉢巻きにしたのね。
猿之助:しかも大きいんですね。
萬斎:最初は三角だったと思うんだけど、僕らが様式的に変えちゃった。
   (歌舞伎の写真に)お囃子方も三角つけてるの?ほんとに?!(笑)
猿之助:小道具の数々がこんなにも違うものかと。あれは工夫なんですよね。
    狂言でも歌舞伎でもなく、歌舞伎狂言
萬斎:昔ロンパールームでお姉さんが「鏡よ鏡よ鏡さん」
   くりぬいた鏡でずっとしゃべってるのが、歌舞伎でて来た時にそういうのがあったから
   そういう発想になったってのがあるんじゃないの?
猿之助狂言でやると、サイコロ一つとっても荘厳な感じがしますね。
萬斎:(歌舞伎は) なんと!後見がついてやるんだ。これイカサマじゃないの?
     ぼくら一度(サイコロが)舞台から落ちたことがあって、アドリブで
    「これはいかなこと、三途の川に落ちた!」拾って「打ち直しましょう」

     終わりは、ギャンブルに勝って、閻魔に極楽浄土へ案内させる。
猿之助:(歌舞伎の最後は)弁慶の金棒を奪う。「お化け六方」で引っ込んでいく。
    雲の幕を下ろし、お釈迦さまたちが出て来てラインダンスをしながら
    「おらぁ死んじまっただ♪」歌って。


加藤和彦 スーパー歌舞伎 with ロシアン・シンフォニー・オーケストラ - YouTube
萬斎:歌舞伎の場合はつくづくショーアップされてる感じ。華やいでいい気分で見てもらう。
猿之助:いかに楽しませるか。大歌舞伎もショーアップされてる。
萬斎:「スーパー歌舞伎」に対抗して「スーパー狂言」できないかと
   宙乗りしましたよ。
猿之助:三味線も入れておやりになったら?
萬斎:三味線入れちゃうと違う。僕ら動けない。

狂言サイボーグ (文春文庫)

狂言サイボーグ (文春文庫)

萬斎:親に調教される稽古だったから楽しくはない。
   ロックはね、キャーキャー言ってもらえる。キャーキャーも好きなんで
   「歌舞伎役者って気持ちいいだろうな』と思う。地味ですからね、我々(笑)

猿之助:遊んでくれたんですよ。厳しいだけじゃなく。
    スタッフさんとか衣装さんとか。今と違って怒りながら教えてくれる。
    三味線またいだら怒られる。4歳のころ安徳天皇やったら(義経千本桜・1981)
    お客さんがワーッと湧いてくれて。そっからやめられなくなった。
    はじめてお客様に喜んでいただいたのはいつ?

萬斎:初めてセリフを言う役が4歳で来るんです「いろは」
   口伝えで親が言ったのを真似して覚える。意味も分かんないのに本番でしゃべると
   お客さんが笑った。お客さんが笑ったら演じてる僕が笑った。
猿之助:「しめた!」と思ったんですかね。
萬斎:どうなんでしょうね。そういう現象。お客さんが笑うことが楽しい。
   今でも、お客さんの反応が好き。
   3歳で「靭猿(つぼざる)」お猿さんの役なんですが
   猿回しの猿役。逆立ちもできない3歳児で、あまり覚えてないけど
   ウルトラ怪獣のご褒美をたくさんもらってね。
   伝統は「猿で始まり狐に終わる」(←「釣狐」)人間の欲望を狐を通して表してる。
猿之助:現代の殺伐とした中で
    狐が一番、子が親を思う。人間が一番持っているべき心を狐が持ってた。
    皮肉っぽく書くことであぶり出す。
萬斎:おもしろいねえ。

歌舞伎や狂言、映像が美しい。これはEテレじゃないとなあ。

   

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