コンサートは年間50本。週1回はやってる計算。チケットとれなかった人に申し訳ないと思ってるんですよ。カーネギーより紅白の方が緊張する。
記憶の中できらめく曲
手編みの靴下/ザ・ピーナッツ
園まりの「逢いたくて逢いたくて」の歌詞違い。※あ、ホントだ。
絶対ピーナッツだ!と思ってたので、園まりさんが歌ってたのはショックでしたね(笑)
上京後の集団生活~ペドロ&カプリシャス
中尾ミエさんとか木の実ナナさんと住まいを一緒にさせていただいた。渡辺社長の家で高校卒業した頃に。お手伝いさんも厳しくて、いい勉強になりましたね。素行が悪かったですね。(笑)クビになりました。あんまりこういう世界好きじゃないなって。アイドル歌手は向いてないんじゃないかな。夜遊びしたりとかしたんでしょうね。
母も来て「連れて帰ります!冗談じゃない!一番遊びたい盛りに!」って感じで(笑)博多に戻って。「九州一の歌姫」と言われたかった、かな?ペドロさんだけじゃなくて、いろんな人が引き抜きに来たんですけど、二度と行かないって思ってた。
ペドロさんが「1年だけ」って言うから。「ジョニィへの伝言」は1年ぐらい売れなかった。和製フォークが流行ってたし、そういう時代じゃなかったんでしょうね。
ジョニィへの伝言~桃色吐息
阿川:演歌は、男の人が出て行くって言うと「行かないで」「いつまでも待ってるから」強い女がかっこいいなぁっていうイメージもちましたよ
高橋:それが阿久悠さんの凄さなんでしょうね
阿川:この次に「五番街のマリーへ」が出てくるんですが
高橋:難しい歌なんですよね、結果的には。
阿川:別れたあとなんだけど、どうしているんだろうっていう男の未練。
高橋:男の人はロマンチックじゃないですか。でも女性は割とふられても3日泣けば次の人と腕を組んでる。
阿川:このヒットは歌手としては望んでた形だった?
高橋:こればっかりは運命のごとく、流されず。ならなかったらならなかったでいいと思ってた。石にかじりついてでも東京に残りたいって思わなかったし。
阿川:これ(桃色吐息)がヒットしたんですよね
高橋:最初にメロディーが来たんですよね。ビートルズだ!カッコイイ!と思って、詞が来たら「あぁ~~ガ~~ン・・」(笑)ピンクで「桃色吐息」あぁ~だめだ~~(笑)言葉ですよね「金色 銀色 桃色吐息」最初に言われました「ダメなのはわかります」(笑)「だけど真梨子さんが歌うと卑猥じゃなくなるから」「ソ~っすかね」みたいな(笑)
阿川:「この素敵な歌を聴いてください」って感じでは
高橋:とんでもない(笑)
阿川:ヒットしちゃったじゃないですか
高橋:意外でしたね
阿川:歌う人と作る人の気持ちは、必ずしも一致してないのね
高橋:そうなんですね
自分は自分の歌い方でやるからって。気持ちを入れてってのはあまりないですね。自分の歌として押し付けると、お客様が違うと思うかなって。48で更年期障害に。治って出て、って厄介な状態。彼がいなかったら頑張れなかった。聞き流しされる。
「あ、そう。大丈夫大丈夫」
責任感だけは曲げられない。39度の熱が出てもやる。歌えるまで歌う。死ぬまで現役。声が出なくなったらしょうがない。まだ出てるんで。