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スイッチインタビュー 亀梨和也×わたせせいぞう 息子 ハートカクテルとの出会いは北村一輝

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つや

人間っぽさをなくしたい

わたせ:博多の言葉に「つや」がある。キザという意味と、男の色気、粋ということ。亀梨さんの踊りをみて「つややねぇ」と思いました。

亀梨:うれしいです。自信になります、すごく。

わたせ:ライブの前に心がけてることって何かある?

亀梨:変わってるかもしれないですけど、とにかく自分の中で人間っぽさをなくしたい。日常をそぎ落とした状態で、ステージ、特にコンサートですね、やてちたい。なのでライブ前とか食事もとれない。あまり思われないですけど、すごく緊張しいで、小心者だと思う。普段の日常からかけ離れることで、ある種冷静じゃないところで、素に戻らないものをつくる作業なのかな。コンサート中も素に戻ったら怖いですもん

わたせ:ライブ中に”踊ってる自分””演出してる自分”がいるって

亀梨:何人かいますね。音はもちろん通常通り流れてるんですけど、すごくゆったり感じる時があったり。はたまたパフォーマーしながら、動くタイミング、照明、すごく冷静にやりながら感じてる自分もいたり。踊ってる自分が遠くから見ていたり。あれ今日なにやってたっけ?ていうぐらいの夢中になる時間も欲しい

千代田線

わたせ:野球でいえば「代打オレ」みたいな(笑)当初からですか?

亀梨:もしかしたらですけど、育った環境もあるのかな。男4人兄弟の中で3番目。お兄ちゃんの立場も、弟の目もあって。僕がこれをやったらうまく回るなとか。ていうタイプだったのかもしれない。ずっと野球やってたんで、ジャニーズ事務所に入るまでは、プロ野球選手になりたかった。親戚の姉さんが写真送って。練習やってたら親が来て「これに着替えろ」連れてこられたところがNHK、渋谷の玄関(笑)渡されたのが父親のジャージ(笑)

高校受験の前に母親と、進路担当の方たちとお話ししてて、当時仲良かったのが何人かいたので、同期生が。彼らが芸能コースに進学すると。僕も当たり前のようにそこに行けると思ったら「君は行けない」たくさんジャニーズJr.がいる中で、こっち側で残らない人間だと。母親の前でそういう話が出て。ある意味夢砕かれるといいますか、そんなこと言われて、帰りの電車でも非常に折れてますけど、忘れもしない千代田線(笑)野球もやめてしまってたので、一から何か見つけて、高校生になるし、違う道を進んでみようかなと決断し、ジャニーさんに「やめさせていただきます」

「YOU何言ってんだよ!」激怒して「誰がそんなこと言ったの!ここの社長は僕だよ!」すごく引き留めてくださったんですよ「グループ組むか?」それがKAT-TUN。

わたせ:ジャニーさんが救いの神

ハートカクテルとの出会い、魅力

亀梨:2011年「妖怪人間ベム」実写化させていただいて、共演の北村一輝さんが「亀梨くん、絶対この作品好きだよ」と渡していただいたのが「ハートカクテル」だった。その時期はとにかく舞台があり、すごくスケジュールが重なってたんですけど。家に帰ってわたせさんの作品にすごく癒されましたね。また、エネルギーも、もらって

わたせ:ありがとうございます。本当にうれしいです。今日初めて亀梨さんにお会いするんですけど、僕の息子がね、他局で週末のスポーツ番組を立ち上げましてね(※日テレのGoingかな)その時の亀梨さんからずっと拝見してるので、なんだか、親戚のような感じ。親近感。


亀梨:決してHappyなお話ばかりではない、ですけども、何か心が温まるような。読み終わりの心地がすごくよかった。ユーミンさんとか山下達郎さんの音楽を聴きながら読ませてもらったり。すごいハマっていたのを鮮明に思い出すんですよ。僕が印象に残っているのは「思い出ワンクッション」衝撃を受けた。


思い出ワンクッション

わたせ:こういう話は一瞬でできた。鏡を使ってチラチラするいたずらがあるじゃないですか。これをいつか使おうとインプットしてた。ある瞬間つながる、作品が。

亀梨:ご自身の経験とかではない?だとしたら相当ですよね

わたせ:ないですけどね。恋愛というのは実際にリアルなことをしないと描けないと、だけど亀梨さん、毎回毎回できるわけじゃないし。A地点からB地点までの恋があるとしますよね、それでBで終わったと。終わったけどそこからが、イマジネーションふくらむ。

亀梨:それこそハートカクテルの時代、人とのコミュニケーションツールが全然違う。待ち合わせしてても来ないって、想像するしかないじゃないですか

わたせ:その頃の恋は幸せだった。来ないとなると、最初は腹立ってるけれども、だんだん来なくなるとね、電車が止まってるんじゃないか、具合が悪くなったんじゃないか...30分40分ずーっと彼女のことを思っている。そういうのって今ないじゃないですか。それが愛をはぐくんでいたのかなぁ、その時代は

亀梨:確かに。インプットというのは

わたせ:自分の心の支えになる小説がある。たとえばハートカクテルの時代だと、新人の村上春樹さん、片岡義男さん。それから「菜(さい」向田邦子さんの本を全部読みました。あの人のは昭和感ぷんぷんですよ。それが支えになる。


何曜日の放送でもいいけど、30分×2週に分けるのは改悪。できれば元に戻してほしい(土曜の夜一気に1時間)わたせさんは昔(それも80年代後半)、学園祭で講演。ライフデザインの話だった。

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