子どもたちに嫉妬する私
実家の教育環境は喜ばしくなかった(抜粋
思い出さないようにしていますが(中略)上の学校に進みたいと願っても、中卒の母はよく思っていないところがありました。高卒後に上場企業で働いて良縁にも恵まれ(略)、私が幼い頃欲しかったひな人形も、振袖も。特に希望がないなら高卒でいいのではと夫に言ったら「大学は親からのプレゼント」と言ってくれました。
でも、私の心に時々モヤモヤしたものが現れます。なぜ自分はこんな環境ではなかったのかと。嫉妬と悲しみをどのように回避したらいいのでしょうか。私の両親はすでに他界しました。
最相葉月さんの回答
よく打ち明けてくださいましたね
親が我が子に嫉妬するなんてありえないと思われているのか、素直に認めようとしない人は案外多いですから。それだけでも、あなたは自分をよく知っているということです。
経済面や学歴のみならず、子供がただ若いというだけで、親は自分が失われたものを突き付けられます。夫の関心が子供に向くことにモヤモヤしてしまうのは、特別な感情ではありません。
これから注意しなければならないことは、このような感情を自分でコントロールできないことです。前に進む我が子の足を引っ張るようでは、俗に言う「毒親」になってしまいます。
感情が暴走しないよう、だれのためにそうするかを冷静に見つめる目を持ち続けてください。自分がしてもらえなかったことの腹いせに、わが子を不幸にしてはいけません。
ご両親への怒りは一度、吐き出すとよいと思います。この手紙もその役割を果たしたはずです。母親も自分に嫉妬していたかもしれないと思うと、許せるのではないでしょうか。
ご自身が置かれている環境と、それを共に築いた家族に感謝できる日が一日も早く訪れますように。
そういえばKBCラジオは「テレフォン人生相談」ウケのコーナーを打ち切ったのか。個人情報に首突っ込むから?人生相談そのものが最近ワヤよね。どちらかというとラジオよりも読み物として咀嚼(そしゃく)したいな。「よく打ち明けてくださいましたね」で相手の心は一気に開くと思うのよ。言葉は大事。