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あさイチ プレミアムトーク 直木賞作家 桜木紫乃「家族じまい」/おすすめの本

鬼龍院翔

僕は変わったバンドをやっているので、小説書いてる方との接点がまるでない。突然ニュースでファンだということを知らされてびっくりして。
僕の歌詞について「あの歌詞ってどう考えても恋してる女性と恋されてる男性と、もうひとりいるんですよねえ」歌詞には明確に書いてないので、桜木さんはうっすらと感じ取っている。まじで投げかけてきたんで、なんでわかったんですか?って。文章やってる人って、節々から書いてる人の心情を読み取るんだなあと、すごく驚いたんですよね。北海道でソロのライブがあって、客席を歩くパフォーマンスがあった。桜木さん見かけたんです。歌いながら客席の真ん中歩いてく時に。桜木さん穏やかに一礼したのが、一瞬ですけど印象に残ってます。出しゃばるわけでもなく。

娘が先にファンになって「お母さん聞いてみいて」歌詞がいいんですよ。私たちこねくり回して文章書いてるから。何かが邪魔するんですね。鬼龍院さんは「101回目の呪い」って曲があって、歌詞を聞いたらサイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」なんですよ

ホテルローヤル

積極的に逃げるのは前向きと同じ

小説にそんなにメッセージを強く込める方じゃないけど、監督が全部読んでくださったんです。「その中に、全部あなたのことが書いてありました」と。この人にはバレたんだって。嫁に行ったり、小説を書いたり。その時々で逃げてきた自分がいたんだって。悪くなかったんじゃないかなって思います。

高校1年の時に父親が「1億円の借金したから、ラブホテル始めるからお前も手伝え」それまで理髪店をやってたんですけど。昭和の子供はよく親の手伝いしたんですよね。よく手伝ったほうだと思います。そこが何をするところかわからなかったので(嫌ではなかった)
母が大変でしたね。体壊しましたもんね

小説を書くこと

私のサイン会は長いんです。ひとりひとり握手したり、お見送りしたり。ずっと待っててくださって1冊だけ受け取ったんです。見たら(新聞小説のスクラップが)全部貼ってあって、あと4冊あった。彼が要したこの時間は受け取れんわって思って。受け取れませんって言ったら、その方がそれを叩いて「棺桶に入れるわけには行かない」その言葉が...思い出すと。今年はサイン会ができないので。お元気でいらっしゃると思います
小説って人の時間を奪うものだと分かっていたんだけど、やめられないんだって。好きで続けているけれど、好きでやめちゃいけない

夫のこと

24歳で結婚

夫に一目ぼれ。2年間毎日ラブレター。遠距離だったので。東京(夫。会社の研修で)、釧路。電話代も高いし。彼も電話代回収するのに大変だったのでは。

毎日手紙が届いて「今日も届いているよ」相部屋の人が持ってきてくれるような。だんだん有名になって。最初冷やかされたかもしれませんけど、うらやましがられたかもしれせんね。寮生活や研修はハードでしたから、本当にありがた...かった(何詰まってんのw)内容は近況報告。恋愛モノみたいに「好きだ!」とかではない。毎日書いたことによって今の彼女の下地ができたのかな、そんなことはないですか(笑)自分が死ぬときは、手紙も一緒に運んでもらおうかと思いますね。

誠実。物事について「まあいいや」とかあんまりなくて。ウソをつかない。あとは「自分の家族が一番好き」はっきり言葉に出せる。素敵だなと思う

便箋最低5枚ですね。調子に乗ると10枚とか書く。今あのぐらい原稿進んだら編集者も喜ぶ(笑)この男だけは手に入れなきゃいけないと、筆力の全てを手紙に。書くこと嫌いじゃなかったんで。30何年一緒にいる女房に「誠実」と言える、女としての面白みのなさ(笑)

家族じまい

あさイチが登場

これに出るために書いたわけではないですが、働きに出るお母さんが、家の中を片付けたりする時に見る番組が、朝ドラの流れであさイチだったんですね。1行書いただけで出られるなら「紅白」って書けば(笑)結構いろんなところで、よろしくお願いします。一瞬(趣味でやってる)サックスがよぎりました

信頼してる担当者が「あなたが今書くのはこれですよ」じゃやってみようって。母が認知症になって、5分ぐらい前のことを忘れちゃうんですよ。電話をかけた時に私の名前を忘れてたことがあって。全然悲しくなかったんですね、不思議なことに。そこがきっかけだったんですけど。悲しくないのはなぜなのか確かめたいと思って。小説は割と答えが欲しくて書いてることが多いので。答えが見えてきた一冊になりました。

ふたりを単位にして始まった家族は、子供を産んで巣立ちを迎え、またふたりに戻る。
そして、最後はひとりになって記憶も散り...

いかんいかんこの一節だけで泣きそうなってくる。自分も二人暮らしやし。そう遠くない未来のようだ。

家族じまい (集英社文芸単行本)

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一日一句医者いらず 健康川柳

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ポケット詩集Ⅰ~Ⅲ

ポケット詩集

ポケット詩集

  • 発売日: 1998/11/01
  • メディア: 文庫
ポケット詩集〈2〉

ポケット詩集〈2〉

  • 発売日: 2001/10/01
  • メディア: 文庫
ポケット詩集〈3〉

ポケット詩集〈3〉

  • 発売日: 2004/10/01
  • メディア: 文庫