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SWITCHインタビュー達人達 宮本浩次X挾土秀平 解き放て我ら

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前半

2020年1月、赤羽

同じ赤羽でもテリトリーが若干違う。対談場所のコーヒーハウスまつした、現在は廃業。

宮本 赤羽というところに長く住んでおりまして。ようこそというのもアレなんですけど。20年ぐらい前まで結構来てたんですよね。思い出の店に
挾土 この店の雰囲気とかね、すごい昭和じゃないですか。僕はすごい昭和男で。昭和って色が濃いっていうか、がさつというか毒があるというか。でもまあ生き生きしてた。格式がある伝統的な職人というよりは、昭和のガサツな、ざわざわした職人に育てられたのね。こういうところはホームという感じがして、落ち着くんでよかったなと思って
宮本 ああよかった。
挾土 あんまり綺麗なとこだったらちょっと苦手だったな。助かりました
宮本 赤羽や東京の下町のような懐かしい場所。本当に懐かしいんです。

挾土 全然違う世界に生きてるんだけど、似たようなところもあると実は思ってて。なんでこの人、むき出しもいいところだな、あそこまでむきだせるかなみたいな、それと、どうやったらいきなりスイッチが入るのか。それをやってる時ってどんな気持ちなのかな。
宮本 私あの..職業がですね、歌って結構生々しいもので、直接声を発声する、肉体的というか、楽器を通さないっていうか、直接的というか。その人の持ってる生き様、肉体的なものが出やすい。それこそ泥臭い、生々しい世界なのかもしれないですね。挾土秀さんに言われて、改めて考えていたんですけど。

挾土 むき出すって俺のテーマでもあるの。ものづくりで、自分を恥ずかしいまでにむき出せるかってことをずっと思ってたから。あそこまで剥き出されたものを見るとね、むしろ羨ましかった。

宮本 ステージだけだとですね、自由、それこそ獣になっても、かまととぶって少年みたいなふりをしても、おじさんのふりをしてもあの中なら許される。このへんで私がやるとね(笑)
挾土 とんでもない人でしょ、どわーっと(声援を)浴びてるってどんな感じですか?あれだけの観衆の波を受けてる、かぶられてるわけでしょ?声援にね
宮本 .......(沈黙)
挾土 ま、いいよいいよ(笑)結局ね、なんにもやってない時の宮本さんと、あそこに居るのは別人すぎるからね。それがアーティストたる所以かもわかんない

宮本 子供の頃母親の勧めで合唱団に入っておりまして。いま54歳。ずっと人前で歌うのは意外に冷静にやってたりもするんですよね。各世代、若い時の歌はなるべくその時々の気持ちになるわけなんですよ。なるべくコンサートでは宮本浩次エレファントカシマシが持ってるいろんな姿が、一目瞭然に俯瞰して見られるようなイメージで曲は考えたりとか、することはあります。
挾土 ありのままだよね
宮本 そういう曲順にしました

挾土 若い時にはやっぱり、僕もがむしゃらな方だった。今瞬間の瞬発力ばかり考えてた。まとめることがなかったような気がするんだけど、今は夢中になりながらもどっか夢中で右往左往してる変な俺を俯瞰してる自分がどっかにいなきゃいけなくて。さっきも宮本さん言っておられたんですけど、それはどうなんですか

宮本 そのとおり。昔は7曲ぐらい全力でやって40分ヘロヘロになって。20代は。それがかっこいいと思ってたんですよ。ところが最近になってみると、挟土さんもおっしゃっておられましたけど、全力でやっても本人は気分いいんですけど、意外にそういうところは。レコーディングなんかもそうなんですけど、やってていい試しは大人になればなるほどないですね。若い時は可愛く見てもらええたりもするんですけど。やっぱちゃんとやると充分以上に伝わる。むしろ淡々とやるものは淡々とやったほうがパワーは届いてるのかなと思うようになりました。できるようになったのはここ3~4年ですかね。/どんなことがあってもバンドより売りたいですねえ。絶対売りたい。ソロ活動をどんなことがあっても売りたい
挟土 はっきり言ってますね
宮本 大スターになりたい(笑)お金持ちとか、キラ星
挟土 吐き出したいものがあって
宮本 そっち(ソロ)の光があって。こっち(バンド)の光と違うんですよ。何しろ歌をしっかり歌うってこと。要は

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