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サワコの朝 山中伸弥 ファクターX、東京五輪

新型コロナ情報を発信し続ける理由

伝えたかった危機感

インフルエンザで毎年何万人も亡くなっている。年によっては1万人ぐらい。それに比べてコロナウイルスは対策がないでしょ、という声が、もしかしたら今もあるかもしれない。3月4月は、いわゆる専門家と言われる方でさえそういうことを仰ってた。僕も聞いたことがあります。
でもこれは絶対違うと。このウイルスは重症化すると本当にあっという間。それまで元気だった方が急激に悪くなって、しかも発症して亡くなるまでがすごく速いんですね。そんなに早く亡くなる病気って、ほかにあんまりないんです。その怖さをなんとか伝えたいと思った。

もうひとつは短期では終わらない。1年かかっても不思議じゃない。もっと、2年とか、かかるかも知れない。長期の対策が必要だと。
その2つをどうしても伝えたくて。

しかも、今年の2月に一斉休校であったり、イベント自粛の要請、それがすごく早くて素晴らしかったんですが、その時に「この1~2週が山場です」国民に呼びかけられて。それをみんな誤解してしまって。多くの人が「そうか。1~2週間だけ我慢したらいいんだ」誤解がすごくあったと思うんですね。

発信は、家族にも、IPS研究所の人にもだいぶ反対されました。発信するといろいろ非難、批判も受けますし、本来の研究、一般の方からの寄付で行なってるメンバーもおります。寄付活動にも影響があるんじゃないか、本職と違うことを一生懸命発信すると、という声もあったんですけど、僕は「いや、そんなの言ってる場合じゃない。本当にこのままだったらどうなるかわからない、怖い、とにかくやりましょう。山中伸弥個人の意見です」ということで始めました。

必ず出口はある

大変なウイルスなんですけど、必ず出口はあるんですね。5年後には絶対終わってます。10年後と言っておきます(笑)長くとも5年もしたら、絶対人類は。このウイルスなくなってるとは思わないんですが、付き合える状態にはなってると思います。できたら5年、3年、2年と短くしようと、世界中の研究者が必死で研究してますけども。ワクチンも一つの可能性ですし、治療薬ですね。根本的にウイルスに特化した薬の開発がいま急ピッチですすんでいます。数年はかかると思います。感染してもインフルエンザと同じぐらいの怖さ、となったらある意味いいですよ。季節性のインフルエンザはいくら流行っても甲子園、オリンピックも中止にならないですよ。

日本のコロナ対策

評価

もちろん100点だったとは思わないし、誰も思っていないと思いますが。でもかなり善戦したんじゃないかな。ある意味結果が全てですから、これぐらいの感染者で済んで。経済も大打撃を受けていますが、ただやっぱりアメリカとかイタリアに比べると、経済活動の縮小のレベルが全然違うんですね。日本は6割7割でしたから。結構自主的にしましたもんね。国だけというより、国民全体の力だと思います。もうちょっと自分の国の対策に評価があってもいいんじゃないかと。

いま日本でも感染する確率は1万人に1人か、それ以下なんです。本当に広がってないので、運悪く感染してしまった人をいち早く見つけて、一定期間、10日ぐらい隔離すると。

アプリ

(体内の)ウイルスは1ヶ月かかるかもしれない。2週間ぐらいでかなり減って、ほかの人にうつす確率はかなり下がる。ゼロではないですけども。
2週間が勝負だし、このウイルスが厄介なのは、発症する前の日、2日前ぐらいがいちばんほかのひとにうつすと言われている。発症する前が勝負。いかに発症する前の人を見つけ出すか。濃厚接触者を見つけ出す。

怖くないですよ。GPS機能使わないですから。逆にあなたは近くにいました、と伝える。誰かもわからないし、どこにいたかもわからない。家族に言い訳する必要もない(笑)

阿川 奥さんにバレて大変とか

いや、そんなのだったら誰も使わない。このシステムはぜひ多くの人に入れて欲しい。お互いに入れないと意味がないので

ファクターX

日本の公衆衛生、クラスターを徹底的に調べて集中的に対策

保健所があって、世界の中でも相当整っている。子供に対するワクチンの接種率も、ものすごく高い。そういう素地があって。今回クラスターという形で最初広がりましたよね。クラスターを徹底的に調べて集中的に。現場の方々の努力、そこの対策は間違いなく効いてると思います。

マスクの習慣

1月ぐらいから結構売り切れてましたから。みんながしていた。今わかってるのは、自分を守るためというより、相手を守るため。

阿川 最初に聞いたのは、花粉がドッジボールぐらいだとしたら、ウイルスはゴマみたいなものだと。ウイルスがスースー通っちゃったらあまり意味ない

自分を守るためにはそんなに意味ないと思うんですけど、逆に気づいてなくても感染する可能性がある。元気で走っている、ゴルフをしている人も感染している可能性があって。喋るだけでも出てる可能性があって。マスクをすると、ウイルスが出るんですが、入ってるつばは大きいので、ほとんどマスクで止まっちゃう。
ウイルスはつばごと飛びます。移動しますから。マスクはかなり意味が有る。

BCGなどワクチン接種

ワクチン全体に言えるのは、本来の目的以外のウイルス以外のものに対しても、ある程度免疫が付くんじゃないか。そのへんはまだわからないですけど。

遺伝子的な影響

遺伝子的な影響、体質的な遺伝子はひとりひとり違ってて、西洋人と日本人も違う。そういうのが関係するかもしれません。遺伝子が原因ならIPS細胞で最現役ると思ってまして、そういう研究もやってます。感染して症状が重かった人とか、無症状だった人からIPS細胞を作って、ウイルスを実際に感染させて違いが出るかとか。

東京五輪

選手ファーストで開催を

やりたいです。選手の事を考えると。
僕のような市民ランナーでも、今年はほぼマラソンないですし、来年もいつあるかどうかわからない。こういう状態で練習続けるのはかなりきつい。僕のようなレベルでも。
ところがオリンピックレベルの選手になると、毎日死ぬほど練習されていて。本当は来月オリンピックだったのが後1年延びて、ある意味地獄のような練習を後1年以上続ける必要があって。しかも1年後さえ本当にできるのかっていう。選手の方家族の方から見ると想像を絶する。
どういう形だったらできるかという議論をやるべきじゃないかと。普通の形では無理だと僕は思う。選手ファーストで、選手が出来るだけ日本に来て練習する時間も環境も持ってもらって。多くは無観客とか、日本人プラス限られた国の人になっちゃうだけになるかもしれなくて。テレビ等で世界中に発信できますし、日本がオリンピックのホスト国だというのは、コロナとどう付き合うかというのを示す何か、ひとつのお手本になれると。そういう考えで選手にはやれますと。それこそ検査とかして感染してないか確かめる。そういう形でやってほしいなと僕は思います

もっと次、大変なものがやってくるかも知れない。大変なんですよ。備えるのにもお金がかかるし。人も要るんですけども。ほかの災害と一緒で忘れた頃にやってくるといいますから、人とお金を対策に投じるのはある意味勇気がいることだと思います。

長生きしてたら(発信します)

心に響く曲

アレサ・フランクリン「MY WAY」

自分に対する応援歌。以前はカラオケでも歌ってた。
村上春樹さんの大ファンで。ラジオで「MY WAYはあまり好きでない」とおっしゃったのですが、アレサ・フランクリンのMY WAYは大好きだとおっしゃってかけられたんです。聴いて僕もうびっくり仰天しちゃって。同じ曲でこんなに変わるのかと。昔からある曲なのにやり方変えたらこんなに変わるんだと。走るときによく聴いてます。
2007年

Aretha Franklin - My Way

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前回
サワコの朝 2014 記事参照