別館.net.amigo

人生案内メモ、文字起こし、感想。

王様のブランチ 町田そのこインタビュー「52ヘルツのクジラたち」※2021年本屋大賞受賞

52ヘルツのクジラ

世界で一番孤独

他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけ。存在は確認されているが、姿を見た人はいないと言われている。
沢山の仲間がいるはずなのにその声は届かない。

東京から大分の港町へ引っ越してきた孤独な女性。雨の日にボロボロの服を着て、声の出ない少年。

あんたなりの言葉で話しな、全部受け止めてあげる。

「わたしも、昔52ヘルツの声をあげてた。それは長い間誰にも届かなかったけど、たったひとり、受け止めてくれる人がいたんだよ」

町田そのこ

福岡県在住

リポーターは斎藤明里
斎藤 この作品が救いになる人がいっぱいいるんじゃないかなと思ったんですよ
町田 私は読んだあとに必ず、隣にいる誰かを、優しくしようと思えるものを書きたいと、デビューした時からずっと思ってる。結構重いところがあると思うんですね。虐待を受けている。
斎藤 書くのにも覚悟が要ると思うんです。
町田 私だったらどうしたらこの子を助けてあげられるんだろうと、法律とかいろいろな事例を調べて。目線一つで子供は震えるんですね、虐待受けたら。上っ面だけで書いていると思われないように、すごく考えて書きました。実は自分のことをちゃんと理解してくれて、わかってくれて支えてくれてって人は、多分少ないのかもしれないなと。私が実際少ないんですけど。なので、自分には絶対、特別な誰かが一人はいるということが言いたかったんですね。周りに期待をしなくなった人、どうせ誰も聞いてくれないやって、諦めている人が読んでくれたらいいなって思います

52ヘルツのクジラたち

52ヘルツのクジラたち

連作小説。この家は不幸の家。何組もの家族が出て行ってしまう...こちらもどうぞ
うつくしが丘の不幸の家

うつくしが丘の不幸の家

追記 2021.4.17王様のブランチより

2021年本屋大賞西日本新聞が速報で。京都郡在住だからかな
「喜びよりもプレッシャーが大きくて。大変なものを頂いてしまった。背筋がピンと伸びてそのまま曲がらない感じです」

小学校高学年の頃いじめに遭っていた。学校にいるときにずっと小説を読んでいた。本の世界にどっぷりつかって、登場人物たちに寄り添ってもらうことで毎日生きていけた。ずっと本に支えられて健やかに生きてきたんで物語に対する恩をすごく感じているんですね。自分が書いたもので誰かの心を動かせるのをしみじみ感じた。
【速報】本屋大賞に福岡在住・町田そのこさん 「52ヘルツのクジラたち」|【西日本新聞ニュース】