20歳の男子大学生
自分自身に悩む
母はよく「子供の頃のあなたは本当にかわいかった」などといいます。先日は小学生の頃のイラストを母が出してきて「こういうイラストを描きなよ」と勧めてきました。今も趣味でイラストを描きますが、子供の頃とは画風が違います。描きたいものを描けるようになるために、寮生活や留学などの間も自分なりに努力してきたつもりです。何度か母に見せ「うまいね」とは言われました。でも小学生の頃のイラストを褒めちぎる母の興奮ぶりに「なぜ今の作品を認めてくれないんだ」「今の生き方が嫌なんだな」うがった見方をしてしまいます。これは母ではなく自分の問題だと思います。歪んだ自己承認の欲求をどうしたら解消できるのでしょうか
海原純子先生の回答
ひとつの方法として(抜粋
自分独自の方法は、オリジナリティーがあればあるほど「万人受け」しません。評価する人がいる一方、評価しない人もいます。アートとはそういうものだと思います。家族と離れている期間に養ったあなたの独自性は、もしかするとお母さんにはさみしいのかもしれませんよ。いつまでも自分の思うような、可愛い息子でいてほしいと願う気持ちもあるでしょう。
余談。さみしい、寂しい、淋しい それぞれの違い
あなた自身も、自分の表現したいように作品を作りたい一方、お母さんに喜んでもらいたい気持ちもあり、葛藤してしまうのですよね。
ひとつの方法としては、普段はあなたの独自性を活かして描く。ただ特別の場合「母の日」誕生日、クリスマスなどの機会に、お母さんの好きな画風の作品をプレゼントしたらいかがでしょう。あなたの自分らしさを損なうことなく、お母さんもあなたが「母の好みを覚えてくれる」と感じて納得できるかなと思うのです。
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