またね家族
執筆方法
全部スマートフォンで書いた。なるべく小説を書いてない感じで書こうと思って、メモ帳機能に20万字位くらい書いた。
テーマを家族にした理由
今まで家族をテーマに作品を描いたことがなくって。避けていたというか、逃げてたんですよね。演劇だったり、映像だと(ほかのスタッフと)家族観を共有しないといけない。一番共有したくないテーマだったからこそ小説として描きたいと思った。家族をテーマにほかの作品でも描きたいなと思うから、まずは自分の中で決着をつけたかった。
小劇団を主催する24歳の武志。福岡に暮らす不動産業を営む父から、肺がんで余命3ヶ月と連絡があり...。両親が離婚して以来疎遠となった大嫌いな父親。
父に伝えたいことなんてあるだろうか、何もない。
一日でも長く生きてほしい、なんて、思わない。
こだわり
考えられるべき家族というものだったり、家族に当てはめようとしたりするのは絶対にやめよう。普遍的な家族像には絶対頼らないようにしようて思って。自分の中の肌感覚の中での、父親や母親との感覚や関係性というものを描こうと思いました。家族ってなんだろう、書きながら何か正解が見つかるんじゃないかと思ったんですけど、見つからなくて。ただ、息子らしくとか、父親らしくしなきゃいけないなんてことはなく、家族であろうとしなきゃっていう必要はない。家族というものに対していい意味で諦められた
ジェーン・スー:何もかもうまくいかずに気が滅入ったとき、この本はあなたの杖になるかもしれない。
池松壮亮:亡き人を想う眼差しの先にある残像と、いくつもの痛い日々を超えてきた切実な祈りは、コロナにかき消されるわけがない
寺地はるな
水を縫う
まさか寺地がこんなものを、みたいな(笑)
趣味が手芸の男子高校生、清澄は姉のウエディングドレスを手作りしようとする。母は手芸好きを快く思わなかった。清澄は学校で「女子力高すぎ男子」とからかわれていたから...
学校でも職場でも、とにかく集団の中で浮いたところで、良いことなどひとつもないんだから。
祖母は言う
ちゃんと好きなものがある。それがあの子の芯になる。どうにでも生きていける。
※のび太のおばあちゃんみたい