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ごごナマ 島本理生 上白石萌歌 ファーストラヴ 役どころ、執筆の動機

小説を書くとき

阿部 映像を思い浮かべながら書いてらっしゃるんですか
島本 そうです。昔から映画が好きで、小説も、まるで映画のように最初に頭に浮かべてから書くんですね
美保 ドアの音もするんですね
島本 ドタン、っていうのか、静かにスーッと、っていうのだけでも描写が変わってくるので

ファーストラヴ

萌歌 私が演じるのは聖山環菜という、アナウンサー志望の女子大生なんですけども、父親の殺人事件の容疑をかけられている子が、裁判までどう向き合っていくかっていう話になってます。
船越 父親殺しの容疑をかけられている
萌歌 そうですね。あるトラウマがあって、そこから心に傷を負っていたりとか。難しかったですね。

船越 原作とドラマではセリフが違うシーンもあったりするんでしょうね
島本 そうですね。でも台本、原作それぞれ大事にしてる感じが伝わって。私も基本原作を大事に読ませていただいて、そこからヒントをもらってお芝居させていただきました

美保 ざわざわして。心に何人もいるような。なんだろ、もうひとりの自分がいないと生きていけないような。少女期ってそうなんですよ。自分のメンタルを支えてくれる人が、いなかったから。本当のところが言えないんですよね....

萌歌 何かにすがりたい気持ちって、女性のみなさん特にあることが多いと思うんですけど。そういう繊細な表現がとても難しかったんですけど、とてもやりがいがありました。

船越 読んでどんな感想を持たれましたか
萌歌 環菜と全く違う状況にいるんですけど、その中でもやっぱり共感してしまう部分、頷ける描写があって。島本さんの作品今までもいろいろ読んできてるんですけど、何かこう、自分を監視されてるのかってぐらい、なんで私の気持ちを分かってくれるんだろう、言い当てられるというか。毎回驚きますね

島本 上白石さんの年代の方にそう言って貰えてすごく嬉しいです
萌歌 恋愛描写、思春期の悶々とした心模様。なんとかこの子を救いたいという一心で演じてましたね

執筆の動機、準備

島本 若い女性がなにか心に傷を負っていて、それをいかに再生していくか。また、複雑な心理、傍目には人に見えづらくて理解されない。傷ついた心をどうしたら読者にわかってもらえるんだろうってところから、この小説を書き始めました。

阿部 一貫して島本さんは若い女性の心理をテーマにされてますよね。どんな思いがあってですか
島本 やっぱり私自身デビューしたのが16歳とすごく若かったので、自分にとって身近なテーマが恋愛だったり、十代の多感な時期の心理状態とか、そういったものをテーマにすることがすごく多かったんですね。読者も同世代の女性の方が多かったので、そういう方にとって切実なものを書いていきたいという思いがありますね

阿部 書くにあたってどんな準備をされたのか、お聞きしたいのですけど
島本 まずは裁判、法律について調べに行く、見に行くのがメインでしたね
船越 かなり頻繁にお出かけになられたのですか
島本 行きましたね~。担当の方と一対一で作り上げていくことが多いんですけども、朝イチで神戸や茨城の裁判所に行ったり。眠い目をこすりながら通ったりしましたね
船越 専門用語が飛び交うものじゃないですか、裁判て。なかなか最初馴染むのが大変だったんじゃないですか。
島本 そうです本当に。やっぱり専門用語って紙の上で読んでても全然しっくりこないので、自分の体に一回馴染むまで法廷に通い続けることをしてました。

美保 どうして悪いことをした方にも、両方に弁護士がついて、って。若い時に疑問だったんですよ。今はわかるんですけど。両者の描写を法に基づいて解いていくのはすごいなって思います。しかも女性はなかなかいいにくい部分があるじゃないですか

島本 法廷を通して感じたことなんですけど、だいたい加害者側が、それまで人に自分の話をちゃんと聞いてもらったことがない。それで人によっては不遇な環境の中で、同じような事件起こして再犯繰り返したりした人も結構いるんですね。そういった人が初めて人に、法廷の場であっても聞いてもらえる場所が裁判なんだなと。実際私が裁判に行って気づいて学んだこと。そこから双方にとってフェアな視点を探っていきましたね。
原作の中でも、由紀と環菜が接見室で出会って、お互いの理解を深めていき、謎を解いていくのが一番デリケートな場面だったので苦労したんですね。脚本頂いたとき、原作にない部分も含めてそこにすごく焦点が当たっていて、こんなに女性同士の年齢を超えた友情が脚本にしっかり書かれているんだったら、映像にしたときすごく感動するだろうなと思って。すごく楽しみですね

最初に「長いものを書いた」のは小3の時。作家になるためにハウツー本を購入した。読者からのファンレター、手紙は捨てずにとっている。

ファーストラヴ (文春文庫)

ファーストラヴ (文春文庫)

Red (中公文庫)

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