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世界の哲学者に人生相談 人生の壁と向き合うヒント ヘーゲル 高畑淳子 小川仁志

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人生の壁

管理職になったのに部下から舐められている
上司との壁もあってうまくいかず、社長もワンマン。一方的な会社の要求を押し付けてきます。行き詰まりを感じる今、私はどうしたらいいでしょう

高畑 お辛い感じしますよね。無理難題を言う演出家はいますよ。無理難題っていうか、何を求めてんのかなって考えるのがヒントになるのかもしれない。
高田 演出家とか監督は、だいたい無理言いますからね。

フリードリヒ・ヘーゲル

壁多き人生を考察

彼の人生は壁にぶつかり行き詰まってばかりだった。大学で哲学に没頭するも、教授と衝突。31歳でようやく臨時講師に。
37歳でようやく「精神現象学」を発表。精神の成長を三段階で表現。

カメラに例えると、第一段階は大きくて意地悪そうな壁。分厚さも周りの様子もわからず、目の前だけを見ている状況。「意識」と名付けた。
第二段階。成長し、カメラと向き合う自分の姿が見えてくる。壁がどれだけ厚いのか。高さも見えてくるかも。壁だけでなく、自分自身も意識できる状態「自己意識
第三段階 カメラは壁と自分を超え、はるか上空に移動。壁、自分、周り、壁の向こうにも気が付く。第三者の視点「理性

高田 第三者の目で見る。ゴルゴ13みたいですね。
小川 第一段階は客観的に見れず、恐怖を感じてる状態。第三段階は俯瞰して物事を見れるようになる。客観的な状態。

はじまりが本当に展開するには、否定の矢が放たれることが必要である

高畑淳子の場合

高畑 俳優業やってると誰でもそうだと思うんですけど、すんなりとはいかないです。壁壁壁。田舎のお母さんに30までよと。自分でやりたい気持ちもあるけど、この仕事は求められなければ、それはそれで現実見ないといけないから、30なったらリミットと言われていたんです。30で鳴かず飛ばずだったので、29で「セイムタイムネクストイヤー」って二人芝居を。つかこうへいさんの。加藤健一さんに、初日の前の日に「あっちゃんの芝居はどこも悪くないんだけれど、面白くないんだよね」あたしもぉ何よりもショックで。どうにか続けたいと思って、演出家の言葉を一言一句覚えて。それしか見てなかったんですよね。でも「稽古場は遊び場だよ、お芝居はお祭りだよ」って言われて脳天叩かれたような気になって。私も言われたことは置いとくけど、それを外して、PLAY 遊べたんですよね。
幕が開いたら、お客さんがゲラゲラ笑うんですよね。お芝居でこんなに楽しいんだ、淳子さんが楽しいから人も楽しいんだなっていうのを体感したんですよね。かたくなな優等生が取れたような。

彼女も、もしかしたらご自分では向いてないと思ってらっしゃるけれど
小川 壁しか見えない。超えていくってことですかね

壁を乗り越える方法

アウフヘーベンとは

Aufheben=上に持ち上げる(ドイツ語)
問題が生じた時に、それを切り捨てるのではなく、むしろ取り込むことで発展させること。成長させる行為。取り込んで解決させるのが成長への道。
※ここではフランス革命を例にとり解説
高畑 見落としてることがあるかも。社長がワンマンで押し付けがましいとか負の要素ばかり見えてるので、アウフヘーベンしていただきたい。

自分はまだ取り込んでないなぁ。俯瞰できる、第三段階まで時間がかかる