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【抜粋】ボクらの時代 木村拓哉×長澤まさみ×鈴木雅之監督 やめようと思ったとき 

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デビューのきっかけ

長澤まさみ

鈴木 SMAP VS 古畑任三郎 だったかな
長澤 憶えてます。小学生だったかな
木村 小学生?まさみちゃん、いくつからやってんだっけ?
長澤 13です
木村 それは自分から?おのずから?
長澤 なんか、その気になってたのかもしれません。モデルさんに憧れてたんですよ。小学生の時に。私たちの世代ではやったんですよ。子どもが見るファッション誌みたいな。親が「やるんだったら女優さんがいいんじゃない」
鈴木 女優さん、セリフ言うんじゃない?
長澤 できてなかったらやめる。
鈴木 ちょっと変わった空気は感じる
長澤 緊張しいなだけなんですけどね。慣れないんですよ。大人になったら慣れていくのかなと思ってたんですけど。
木村 いや、いますっげえしゃべれてるよ。

ジャニーさんとの出会い

鈴木 木村どうなの
木村 親戚が勝手に送ってた。3回断りました。嫌だって。14、15の時。それで、諭されたというか「やりたくてもできない人がいるんだから、一度行ってくれば」とおばちゃんに言われて。行ったらジャニーさんて人がいるから、その人と話をすることになってて。もう頭の中は外人ですよね(笑)おじさんがひとりいるんですよ「すみません、ジャニーさんてどの人ですか」「僕だよ」(笑)全然違うなあ、って入口から入って。「せっかく来たんだから、ユー、やってっちゃいなよ」
長澤 やっぱりほんとにユーって言うんですか
木村 ゆー。体を動かすことはそんな嫌いじゃなかったんで、うわなんだこれ、おもしれーとは思いました。
長澤 (次は)この時間にやってるから来ちゃいなよユー、って言われるんですか
木村 えーとね、そこまでカジュアルじゃなかったんだけど(笑)来週も来なよ、みたいな感じになって

蜷川幸雄「盲導犬」1989

鈴木 芝居やれよ、って言われたのはいつ
木村 16です「ユー行こうよ」って言われて行った青山の喫茶店に蜷川幸雄さんがいて、よろしくねって言われて。何がですか、っていう。大変どころじゃないですよ。1ヶ月以上(稽古)やったんですけど、蜷川さんからの「どういう感じでやってんの?」がなくて。あるところまで来ると「もう1回!」が10日間ぐらい続いて。そしたら共演者の方が、多分見るに見かねてだと思うんですけど、壌晴彦さんに声の出し方を教わったりだとか、不破万作さんに「まああのおやじ、いろいろ言うかもしれないけど気にすんなよな!」とか励ましていただいたりして。
鈴木 意外と苦労した立ち回りだねぇ
木村 ボロッボロでした。くやしくて。結構ドーンて落ちてた時に、桃井さんが「ご飯食べいくわよ」連れてってくれたり
鈴木 転機になったわけ
木村 蜷川さんの現場を経験する前は、友達と遊んでる方が楽しかった。何時にお稽古があるから行ってくださいね、って言われても、つまんねえなって、勝手な価値観で行かなかったり
鈴木 新宿ウロウロしたりしてたよね
木村 新宿と渋谷。ナメてたんですよ。初めて舞台を経験して、本番が終わってカーテンコール、一堂に会して客席から拍手をしてもらった時に、初めてかな、なんか「来た!」っていう

鈴木 初めにそういうのがあると、意外とくじけない。緩い現場もあるじゃん。
木村 あれができたのに、ってのはありますね。ものさしにはなりましたね
鈴木 そういうのを聞きたかったのよ

長澤まさみはあまり遊びに出ず、好きな料理家の本を買って作ったりするのが好き。キッチン用具、しりしり用を使って鍋料理とか。キムタクは現場に掃除機を買って持ってくるほど掃除好きで、現場スタッフと仲良くなる「気づいた奴がやればいいんだって」

パワハラ問題

木村 ちょっとしたことでパワハラでしょ、セクハラでしょ。チーフの助監督がサードの助監督に台本丸めて「お前何回言ったらわかんだよ!」って言った瞬間に報告書なんでしょ?
鈴木 だからさ、それでさ、やられた人がパワハラ受けたと思って駆け込んだらパワハラですからね
長澤 受け取り方
木村 「お前明日までに辞表出さなかったらぶっ殺すぞ」(笑)

やめようと思ったこと

長澤 監督やめようと思ったことはないんですか
鈴木この商売入ってさ、助監督で「3月に鯉のぼり立ってるとこ探して来い」3月だよ。なかったよそんなの。
木村 むちゃぶりですね
鈴木 ポツンポツンと雨が降ってきてさ、やめようと思ったわけ。この仕事変だなと思って。この仕事変だなと思うまま今に至る。
長澤 自分で立てて「ありました!」っていうのはなかったんですか
鈴木 そこまでの機転はなかったね
長澤 そういうのできるようになるのって、少しずつですもんね。やめようと思ったことはないかも。苦しいと(思うことは)多少は。よくあるじゃないですか。でも本気で絶対やめたいとは。そう思うときは引き止めてもらいたい時だから。自惚れる瞬間もあるんじゃないですかねみんな。頑張れるのになあって思いから出る言葉でもある気がするし。一概に辞めたいと思う感情が悪いものではないとわたしは思うので。ネガティブな要素として捉えると、それだけだともったいないなあと思いますね。

木村 しゃべれるじゃん
長澤 落ち着いて話すと

「若者のすべて」あたりからキムタクと呼ばれるように「HERO」の撮影中「なんか、おもしれえって思っちゃったんですよね」

視聴率、興行収入

鈴木 やっぱ気になるよね
長澤 高ければ高いほど嬉しいなという気持ちにはなりますね
鈴木 おもろくしようと思わないといけなくて。オモロくして、結果として視聴率や興行収入に繋がったりすると思ってないと
長澤 たしかに。映像に表情が映っちゃう気がする
木村 当事者じゃん僕らは。第三者が言う視聴率って「脱臼したらしいよ」ぐらいの。脱臼の痛みは第一者にしかわからないじゃないですか。なんだろな、その温度差は間違いなくあるんだろう。よかったらよかったで、いままさみちゃんが言うように、すごい現場のエネルギーになるし
長澤 スタッフが嬉しいだろうな
木村 そのときの20%ごえは「好スタート」とか、文字にする第三者と、現場の俺達は多少のズレがあるんだろうなっていつも思う

鈴木 台本持ってないもんないつも
木村 適当にやる人嫌いなんですよ。


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