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【感想・人生案内あり】SWITCHインタビュー達人達 早霧せいな × 増田明美 

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早霧せいな

女を演じること

早霧 夢中になる瞬間とか、違うこと考える瞬間に思わず(男役になってしまう)。言われて「え?そうなってました?全然気づきませんでした」
増田 女役のトップスターだった(咲妃)みゆさん役だもんね
早霧 そう!会った時はいろいろ聞きますね。まずは見た目、どういう服装から入ったらいいのか、多少露出、デコルテとか女性らしいじゃないですか。聞いたりしましたね。

長丁場の稽古の乗り切り方

早霧 3食食べれないですね。稽古始まると、チョコつまんだり。クッキー食べて、すぐまたお稽古に夢中になっちゃって。あ、終わった、ほっとした~、お腹減ってきた~...帰ってガーッと食べる感じ。だからだいたい2食ですね。
増田 帰って食べたら、ほら、寝る時間に近いじゃない?普通は太っちゃうじゃない?そんなに食べないの量は?
早霧 あ、いや、食べます食べます。そのぶん考えたり体を使って踊ったりしてるうちに消化してるんでしょうね。
増田 集中すると、食べるのを忘れる人なのね。すごい集中力ね、やっぱり。
早霧 それってね、体的には良くないなと思うんですけど、ついついそうなっちゃうんですよね。
増田 私絶対食べること忘れないもん(笑)どんなことがあったって。だから太っちゃって。選手が終わったあとに10キロ以上太っちゃって。スポーツメーカーとアドバイザー契約してるんだけど、メーカーから「これ以上太ったらクビだ」言われちゃって。今ぎりぎり。まずいところまで行ってる。

結婚、仕事と家庭の両立

増田 「夫は金メダル」って言ってる。ものすごく仕事しやすいんだけど、両方がプレーヤーだとぶつかるし、女性はどっちの割合が、ってなりますよね。早霧さんご自身は、結婚、どうなんですか。
早霧 実は小さい時から、結婚願望は特にはなかったんです。王子様みたいな旦那さんがいいとかそういうのは全くなくて。でもその一方で、結婚するものなんだろうなとは感じていて。人生一度きりだから。結婚する幸せも感じてみたいと、すごく思うんです。
増田 聞いちゃってよかったのかな~、なんでも言うね(笑) ちょっとぼやかすかと思った(笑)すごいね。こういう方大好きなんですよ私。ほんと。
早霧 聞いてくださるから、なんでも答えたくなっちゃうんですよね。実は甥っ子ができまして。
増田 かわいいよね、何歳ですか
早霧 ちょうど二歳になりまして。叔母ばかになりまして。すくすくと成長するのを見ていると可愛くて。これが自分の子だとさらに、と思うと欲しいなという気持ちもありますよね
増田 私も甥っ子が7歳なんだけど。早霧さん、そのうち、いい金づるになるよ(笑)
早霧 今でも金づるです

宝塚時代

早霧 月に1回、観劇日というのがあって。音楽学校生が宝塚大劇場の二階の一番後ろ、舞台が一番遠くにあるような場所から見る機会があるんですけど、二年後には自分が同じ場所に立てるほどの実力じゃないことには、ものすごく焦りがあって。二階のてっぺんの舞台の、舞台に行ける実力じゃない遠さを感じて。観劇日って嬉しいはずなのにそこでいつも落ち込んで帰る二年間でしたね。
増田 距離を感じちゃったのね。まさに距離ね。
早霧 男役10年って言うんです。だから、10年ぐらいかかるんだなというのh、自分で10年を越して気づきました。それまではやっぱり「足をとじろ」って言われないと閉じないじゃないですか。自然に、男っぽい立ち居振る舞いになるまでには10年かかりましたね。

トップ就任決定は2014年「ルパン三世-王妃の首飾りを狙え-」

早霧 「ベルサイユのばら」とか、王道じゃないものをやる機会がすごく多くて。ルパン三世って聞いたときは、私の宝塚人生終わった、と思ったんですよ。別にルパン三世が嫌いなわけじゃない、大好きなんですけど、私の想像する宝塚大好きな方々と、ルパンという、その二つが組み合わさることがいまいちピンと来なくて。ファンの方々がっかりさせちゃった...って思って。そういう意味で終わったと思ったんですけど。ところが発表になったら、みなさんが私の想像する数百倍喜んでくださって、期待してくださったんですよ。だったらこの期待に答えなきゃもったいないと思えるようになって。終わったと思ったことを撤回したんです。
増田 (「るろうに剣心」も)少年漫画じゃないですか。どちらかというと、その(分野の)パイオニアでしょ
早霧 パイオニアか~
増田 ルパン三世の時には、男性のお客さんが増えて、男性トイレに行列が
早霧 よしっ!て思いました。宝塚に入った、トップにならせていただいた時、自分に置かれている使命は、一人でも多くの人に生の舞台を見に来てもらうことが一番だなと思っていたので。男性トイレに行列ができることは、来ていなかった男性のみなさんにも来ていただけるようになったんだと。自分の使命が少し果たせたんじゃないかと少し嬉しかった。

男役の私、俳優としての私。どうしたらスイッチできるのかっていう迷いの感情が入った写真集。

男役は大きな夢だった

感想

明美の部屋って感じ

このまま対談番組のレギュラーが持てそう。なんでも答えたくなる、と相手に思わせるのが増田マジック。本日(2018.6.3)人生案内「ケガでスポーツ引退 挫折感」でも、自身の神経系の痛みに耐えた体験に始まり、相談者の努力をたたえ、品性を褒め、穏やかに「次のステップはこうしたらどうか」とアドバイスできる。王道。

一番辛い時期に励まされた言葉が「明るさ求めて、暗さ見ず」 斎藤英四郎の名言。

あなたは体を思うように使えないからと、指導の道を躊躇しています。(中略)何より、挫折を知っているあなただからこそ、子供たちの心に寄り添った温かい指導ができると思うのです...

不意に泣きそうになった。今の仕事を辞めようと思っていた。期限を設けてもう少し続けることにした。
そして増田明美はいつも、季節を現す表現で回答を結ぶのだ。

さぁ、衣替えの季節です。