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メモ代わり。ジャンルも気まぐれ

【抜粋】SWITCH インタビュー 達人達 布袋寅泰×ダンサー 木田真理子 最新の自分が最高の自分

布袋寅泰

日本から出た理由

布袋 ようこそようこそ。ここは、ロンドンの僕のステージですよ。小さなクラブなんだけど、100人、200人入ったら結構ギュウギュウですね。でもごまかしがきかない。この小さなクラブが、まだまだ僕のこっちでのリアリティっていうか、勝負の場所なんですけどね。(舞台に)来ると、ジャンプすると頭がぶつかっちゃう。僕のパフォーマンスエリアですよね。一番後ろ、約7m先。一番前は(舞台上から)10cm、20cm
木田 ここで脚挙げられるんです?
布袋 脚?挙げる必要もないかもしんないけど。でもパフォーマンス自体は大きかろうがちっちゃかろうが、いつも一緒だし、ただ熱さや距離感がいいですけどね。ここは。見上げて、見つめ合って、感じて。ここなんですよ。

木田 布袋さんが50になって、ロンドンにくるっていう決断したというのは、何かあったんじゃないかって。私の中では(笑)なにか布袋さんの中で、やっぱりきっかけみたいなのはどこかで持ってて。なにか感じるものがあって...
布袋 やっぱり日本から6年前に出たっていうのも、夢を追っかける、挑戦とかっていう綺麗事じゃなくて、ここにこのままいたら自分自身がなくなってしまうみたいな、なんか恐れみたいなものを感じたような気もします。何もなくなってしまった自分、どっかに行って新しい空気を吸わなきゃ、ここで1回リセットして、自分の目を覚まさなきゃって。ぬるま湯にずっと浸かってたわけじゃないんだけど、表現が行き詰まったところもある。思い切った決断で家族のサポートもあって。でもあの時、50歳の時に思い切らなかったら今の俺はどうなっているかと思うとちょっと怖くなっちゃいますけどね。そのぐらいエンプティだったな。

木田 そのぐらい追い詰められた感じだったんですか?
布袋 自分の中には何もない、出てくるものが皆一緒というか。自分のスタイルに寄りかかっちゃってる。僕はまた、あんまり練習するタイプじゃないんですよ。もちろん、始めた10代の頃はいつも何時間も何時間も練習したけど。最近あまりやっちゃうと手癖になっちゃうていうか。身についたテクニックって使いたくなっちゃうじゃないですか。どんどんどんどん誰かに似てきちゃうから。年齢重ねるといろんなものが、よく言うとじっくり、悪く言えばスロー。なんかこう、動かなくなってきちゃうし。ただただ時間が過ぎてくのはもったいないなあと思う。それよりもやっぱり行動に移さなきゃと。我々の場合、何がゴールなのか、何が成功なのか、何を求めているのか。作品をたくさん売ってプライベートジェット、自家用ジェットで優雅に暮らしたいとかいう目標全然ない。まあでもギターを、自分に忠実に人前でその反応を感じていたいという一心だけ。例えばこの場所、本当に始めたばっかりだから。ノンキャリア。肩書きが立派でもなかなか客は集まらない。昔みたいに作品をリリースしたからゴールかというとそんなことでもない。

最新の自分が最高の自分

成功とは

木田 布袋さんにとっての成功とは。結構気になってた。ずっと気になってるんですよ。日本で大成功してる布袋さんがいる。ロンドンに移って、初心を思い出すじゃないけど、またそこで何かを築き上げようとしているわけなんだけど、私の中では大きいステージも小さいステージも、両方あったほうが結構バランスが取れてるんですけど。今布袋さんがロンドンから出発してツアーとか、たとえば今の
布袋 ちっちゃすぎますね
木田 布袋さんが、また、日本でやるようなアリーナのようなものを海外でも想像されて、それを成功と呼んでるのか、それともちょっと違う考えを持ってゴールとして?
布袋 あまり活動の規模を大きくして、っていうのはあんまりないね。何が何でも大きなアリーナで成功させるぞっていう目標じゃない。思い出深いコンサートはロイヤルアルバートホール。いつか叶えたいなと。アマチュア時代いつか日本武道館でやりたい、そういう夢はあるけれども。なんかやっぱり、いつも最新系でありたいなと思う。最新の自分がいつも最高であると、自分自身も思いたいし、観客もそう思って欲しいんですよ。色褪せない音楽。未だに多くの人に愛されてるのも嬉しいことだし。ただ自分の過去にすがって生きることはしたくないっていうか。そのためには自分で自分を更新して、自分自身納得いくようなモノを作っていくしかないじゃないですか。こっちではなんの成功もないわけだから。例えばひとつのコンサートにかける予算だって限られてる。なるべく少人数でなるべくコンパクトな機材でお金をかけないでやらないと。でもこうやって小さなところで、スペインのサウンドクルーやNYから来た現役のクルー、そういうチームが一つ一つ重ねていくことで前回100人だった会場が20人になってたら、僕だけの喜びじゃなくて、我々布袋チームとしては確信に変わってくるじゃないですか。こうやって積み重ねていくのが好きだし。ポーンと飛び越えて成功って言われてもなんか自慢できない。成功をずっと繰り返されてたっておっしゃっていただくけど、俺の中では自分のハードルをちょっとずつ上げて、乗り越えてきたつもり。僕の力だけじゃなくてスタッフやファンの皆さんが僕をここまで連れてきてくれたのはすごく感謝してます。
木田 見えてきたものはなんですか
布袋 リアリティ。一音一音に込めるリアリティ。いい音はどんな音かってこと。上手いや速い、凄いじゃなくてグッと刺さる、染みる、なんか伝わる音や音楽を、自分は誰かに届けたい。その思いが今までとは比べ物にならないぐらい自分の中にある。

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