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ボクらの時代 金子ノブアキ×高橋一生×斎藤工 堀越の先輩後輩 blank13 評価する側とされる側

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金子ノブアキ高橋一生

堀越学園の先輩後輩

金子:僕が一つ下の後輩
高橋:そうです
斎藤:すごいですね
高橋:でも卒業してからですよね、割と仲良くというか
金子:御縁いただけたの
斎藤:学校の中ではそんなに
高橋:あんまり話さなかった
金子:まぁあの、堀越学園の芸能コースですから、ホームルームがひとクラス人数が少ないから。15人?ずつ。だから全学年朝と帰りとお昼は同じ教室に

斎藤:すさまじいメンバーでしょ?
高橋:同級生が岡田准一
金子:ひとつ上が堂本剛君、ともさかりえちゃん、山口紗弥加ちゃん。
僕の歳は勘九郎君、安達祐実ちゃん。
高橋:..が一同に、お昼ご飯食べる。
金子:堀越弁当まだあるんですかね
高橋:あるんじゃないですか
斎藤:おいしいんだ
高橋:遅刻しちゃうと食べられない(笑)

斎藤:厳しいんですね。その時はお互いの存在みたいなのは意識っていうのあったんですか

金子:いや、僕はとにかく近づくのがうまいタイプじゃなくてね、緊張しちゃって
高橋:僕もそうですね。後輩の年下の人に話しかけて。同級すら結構厳しい感じ。人見知りの極みみたいな。

金子ノブアキ斎藤工

幼少期は近所

高橋:どこで知り合ったんですか
金子:地元一緒なんですよ。
高橋:ええっ
金子:僕は下北沢
斎藤:僕は梅ヶ丘
高橋:前に東松原に住んでたんで
斎藤:ちょっとトライアングル

映画「blank13

シドニー・インディ映画祭最優秀楽曲賞

斎藤:賞の受賞とかノミネートはすごく今回嬉しい出来事
金子:賞レースみたいなものとほんとに無縁な。今まで。素直に言うとことのほか、めっちゃ嬉しいっすねああいうの
高橋:ホントに嬉しい
金子:ちょっと斜に構えて「俺はそういうこと考えてやってねえよ」(笑)「俺はそうじゃねぇ」(笑)

斎藤:木魚のトランス的な、煩悩の数でビートを作ってきた
金子:108から行ってみますか、って。結構ハマって。あの映画のサントラ実は全部108のまま走りきれてるんですよ。監督からメールが来て「おめでとうございます」なんのことだか、おれ?スッゲェ嬉しかった。

監督に挑戦したきっかけ

高橋:工さん自身も監督で受賞されて
斎藤:おまけですけれども
金子:だってどうですか?監督やってて。短編も何本か撮ってる。それってきっかけはあったの?
斎藤:もともと作ろうとは。ある日、出演していただいてる村上淳さんと「クラブ進駐軍 この世の外へ」僕出てないのになぜか打ち上げに行って。当時役者さんがみんな監督をしだしてたんですよ。映画俳優さんたちが。村淳さん映画撮らないんですかって言ったら「いや、中途半端な役者が撮った映画は中途半端になるから俺は撮らない」俺は一生撮れないと思ったんですよ。決定打だったんですけど。
高橋:淳さんらしい

斎藤:でもスケジュール的に役者業がなかった頃がすごく長くて、その時に映画を結構多めに観てきた。
映画の紹介を何度もやったりするようになって。
人様の作ったものをああだこうだ言ってる自分もすごく不健康だと思って。

高橋:それほんとすごいわかる。観てくださってる方も無意識にそうなっちゃってる世の中ではありますよね。SNSでも、自分たちが気づかない間に評価する側に回ってしまってる。これはかなり危険な状態だなと思う。評価する側に対して、作っていく側がビビり始めてる。これは脅威だなって。自分たちのこと信じられなくなる。

金子:映画みたいなものは何のために存在するのかっていうと、何処かで誰かの鏡になるってことだし、お客さんの前でスクリーンに映し出された時、いつの間にか自分のことを考えてたり。「あ、そうだあの人に連絡しなきゃ。あの人に頼めばいいんだ」とか

斎藤:掃除しなきゃとか思うもん(笑)
金子:めっちゃわかる
斎藤:あのニット出そうとか(笑)
金子:ソファーの位置はあそこじゃねぇ(笑)

Fauve

Fauve

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2017年を振り返って

諦めること

斎藤:一生さんもそうだし、RIZEも20周年になったり、お二人にとって結構特別な年だったりするんですか

金子:う~ん、ずっとバンドやってて、それこそ在学中に結成して。ずーっと旅をして。東京にほとんどいなかったっすね。すごくよかった。去年は旅をしながらいろんなことをふわーっと考えられる。すごく静かなところにいたな駆け抜けたけども。それこそ先輩はこの一年凄まじく徳を積んできてるので
高橋:いえいえいえ
金子:雲のところをバーンと抜けて、痛快なものを見てる

高橋:ありがたいです。そう思ってくれると。でもすごい静かでしたよ。どんどん音消えてったから。多分集中はしていたと思うし、なんかもっと音が大きくなってくるかなって思ったんだけど逆にどんどん静かになってって。感覚的なことでしかないんだけど、大きく見てしまうと自分が決断していたことって極端に少なくて。そこには絶対人がいて、人がなにか声かけてくれた。何気ない会話でもなんか一言言ってくれた。そういうことにすんごいいろいろ助けてもらっていて。そこから少しずつ変わって行ったのは「あきらめる」全然ネガティブじゃなくて。20代はすごく不安定だから、守ることをガードすることと間違えちゃってるからとにかく「できません!」っていう...でもこの1~2年、評価される側として頂けるお仕事っていうのは、誰かが思ってくれる僕って意味で、多分僕の領域が広がってるんです。提示している作品として関わらせていただいてるものは、10年前と何ら変わりはないんです。自分では認識していたし、タイミングだったんだろうなあって。一人で何かできるもじゃない。なにかのタイミングがきっと合致して、そこにスポーンって跳ねたものだろうと思うし。見てくださっている人は、そういう時こそ評価してくださっている人たちの気持ちはとってもありがたいものだと思うし、その分やっぱり変わってはいけないというのは思ってたから、とっても静かでしたよ

斎藤:一生さん見てて、凪のような部分があって、強さを感じて勝手に安心してました。謎の母ごころみたいな(笑)
高橋:ありがとうございます
金子:たくちゃんすごいなあと思うのは、やれセクシー俳優だ、っていうのを甘んじて受けて。俺の領域、ここに来たらやらしてもらうよ、って。こういった立ち位置でやりたい人なんだって短編を発表してる時から僕は思ってたのね。

高橋:タイミングなんでしょうね。出来事自体が自然とそのタイミングでやってくる瞬間があって、工さんだってやっぱりやれないって、周りの人達はそんなことないよって思っても工さんの中で納得してない。そういう感覚を持ってる人たちって必ずタイミングがやってくるだろうと僕は信じてるから。

子供の頃の思い出

山なり兄さんの正体

高橋:ちょっと話変わっちゃうんだけど、僕は赤坂出身。神宮前小学校とかに遠征して、小学生の頃バスケットボールで、校庭開放があるわけですよ。友達と自転車で遠征して。すごくかっこいいお兄さんが、スリーポイントシュートの練習してる。僕らもその中でバスケットして遊んでると、お兄さんが来て「シュートは山なりに ボールが真っ直ぐなりすぎないほうがいい。きれいに(放物)線を描いたほうがシュート入るよ」かっこいいお兄さんが言ったからすごい説得力あると思って、僕らの中では「山なり兄さん」と呼んでた(笑)その山なり兄さんが村上淳さんだったの
金子:ええええ
斎藤:いつのタイミングで分かった
高橋:山なり兄さんが雑誌に出てるんですよ(笑)山なり兄さんカッコいいなあ雑誌でも!

芸能界入りのきっかけ

金子:親戚がテレビ局に勤めてて、やってみないかと。僕も人見知りで全然やりたくなくて。祖父が倒れてずっと入院してて。祖父はやってほしいというのがわかってたんですよ。病室でも見えるように始めたのが最初。

高橋:そう考えると、受動だね。一番最初やっぱ受動で。ちょっと塞ぎがち。人見知りのすごい究極みたいな形。祖母がいろんな習い事させてくれる。児童劇団入ってなにかお芝居させてくれるの、それこそ全然わかってないんだけど、自分じゃない何者かになってゆくのが多分面白かったから続いちゃったんだと。楽器、エレクトーンとかバイオリンとか、水泳とかいろんなことを半ば無理やり行かされててもそれだけは続いた。多感だったから泣く演技やらされるのも気持ち悪いと思ってたし、なんでやれてんの大人の人たち(笑)結果的に演じる技巧的な部分を学ばされていった。技巧を重ねて行くとき、なんか不思議になってやめちゃったのかもしれない。テクニカルなものが子供ながらに嫌で。あることをきっかけにもう1回やり直させてもらって。なんかいろいろ試して。同級の友達に演技うまいねって言われるのものすごい腹たって。そっから試し試し、演技をしない方向にどんどんシフトして行っちゃったかもしれない。

蜷川(幸雄)さんが生きてる時に「演技って誰かになることじゃなくて、いつか成り得た自分になるんだよ」未だに僕はそれをやろうとしていて。だから役作りをしてしまったらダメだと。役作りはこういうところで話すと、たくさん苦労話が出てくるでしょきっと。苦労を見せる人ってプロじゃないから。頑張るのが標準だからプロって。15から20代頭までは感じていて、やっとフォーカスがお芝居やっていこうと絞られた過程。

金子:極論、試してみないとわからない。どんどんぶつかって。レコーディングも一発ワンテイクで終わらせることにすごくこだわった20代..

小学校の国語の教科書、光村図書の朗読CDは高橋一生だったりする。
「やまなし」「ずーっとずっとだいすきだよ」...

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